49 / 71
第二章 勇者召喚
王のもくろみ
しおりを挟む
「では追補せよ、と?」
ウォークは無表情で王に問う。
「そうです。あの容姿と個我強さ、城から煙の様に消える実力。勇者の適才十二分でしょう?」
ふふっと軽く笑んだ王シュリは淡々と返す。
「しかし今それに割く人員はどこから捻出せよというのか」
「山越えをされては首都まで侵攻されるぞ。都市部の兵員はもう動かせん」
「勇者の力は欲しいが本人が拒否では協力もなにも無理では無いか」
戦時評議会で現状報告と防策について詰めたいのに女王シュリの最優先事項は勇者捕縛。
今はもうそんな悠長な時では無い。しかし、国策とする限り政治であり、枢密院と議会が必要だった。
女王シュリを中心に魔法師ヒュッテ、近衛団長ウォーク、陸海軍各師団長、宮内府、財務、秘書長官、議会員など十数名が揃う。
集中する視線は慣れたもの。シュリはまた凜然とした態度で答弁した。
「前線の均衡もいずれ崩れ都市部侵攻も時間の問題。魔族が交渉に応じるのは飽くか満足した頃だけ。もう後が無いのが明白なら力ある駒がひとつでも欲しいと思わない?駄目ならまた召喚するしかないでしょ。ヒュッテ、次の召喚は?」
「立て続けでしたからな。良くてもひと月は待たねばなるまい。……じゃがあの男は魔力の欠片も感じなんだぞ。痕跡は、ルクセル」
長いヒゲを掴み流す魔法師長ヒュッテは、陸師団長ルクセルに話を振る。
「壁と通路にあり得ない間隔で靴跡を発見。身体能力が尋常ではない。兵は魔法師と恊働せずして捕縛は厳しいかと」
「捕縛は無理というのですか」
「人である以上魔力が皆無なら如何程にも」
「では追跡と捕縛はルクセルに一任。防衛線常在戦場については地方行政官、議員、ウォークにヒュッテ以下副官で指揮管理を。各団の配置は現時点変更なし。異議は?」
不遜な顔のルクセルを見て満足気に笑むシュリは、異論が無いことを確認し部屋を出た。
「……さて、ルクセル、どうする気だ」
「さあね、既に三方包囲防衛中。動けば何処かで目立つ。海に向かわないのを祈るさ。重装騎士の名に恥じぬよう精々都市防衛を頼みますよ、近衛団長さん」
ルクセルは嫌味でもいわなきゃやってられないとわヒラヒラと手を振り部屋を出る。
所詮近衛は首都内地防衛。有事は各地方官僚が兵員を領地から出し、陸師各団が追々派兵指揮総轄となる。戦地でなくとも噂は入る。いずれ何処かで遭遇するだろう。
ルクセルは忠誠も任務への熱意も程々に洒脱でいて飄々と運で躍進してきた所がある。上下関係も阿呆らしく媚び諂うのも面倒で努力家や苦労筋からは嫌われていた。王に対しても程々で相性は良くない。
指名された面倒な任務を思い溜息をついた。
「内地勤務の偉いさんは前線の苦労が解ってるのかねぇ」
確かに戦果は敗北に向かっているのは事実。強大な力に対抗する力が欲しい。
しかし噂を追い進路を予想し追跡とは、勇者候補を発見もままならず最悪国に帰れるかも怪しい片道旅行じゃないか?と気付いたルクセル。
「て、程のいい僻地飛ばしか?あの女め」
王の理不尽な任務にガクリとその場に蹲り、乾いた笑いを浮かべるしかなかった。
「逃げれたはいいが、地図がないな」
魔狼は足早に本気で城下町を駆け抜け、町を囲む壁を超えた所で日が暮れて森にいた。寝転がり薄暗い天を仰ぐ。奥には魔獣がいるらしく仄かな魔力が揺らめいていた。
各方面に延びる街道もあったが、もしもの追跡があっては困ると一気に森に走った。
問題が山積みだ。色々あり過ぎて思案する。
クロウ達の住む大陸を目指すべきか、戦争だろうが魔術に長けた魔族の手を借り転移するべきか。思うだけで頭痛がしてきた。
「……最悪の場合だけな」
ぺんぺん
「何だプー」
にぱっ、と笑顔で手に握ったものを魔狼の口にぐいぐい押し付けてきた。
「……ソレ食わないから、む」
口元で蠢くのは小さなトカゲだった。おい。食べれんと断るとまた違う物を口に入れようとする。怒る気もしなくて眉間にシワをよせ対応に困りされるがままの俺。
コレも食べないの?とキョトンとした顔をしてプーはトカゲやクモをぺっと捨てた。
きゃっきゃと走り周り葉に溜まる水をのんだり、座り込んでは草叢や石をひっくり返して何かを捕まえてくる。
食事を見てたから、ままごと要素の方が強い気がする。どーかと言えば子供の遊びで餌付け的なやつ。プーも実際良く分からない生き物なのを思い出し溜息が出た。
とにかく簡単シンプルに行こう。方角を確認しつつ前に進む。それしか無いだろう。幸い暫く陸続きだから走ればいい。昼は人で夜は犬で疾走して距離を稼ぐ。そして平穏な住処に帰る。以上!
「……次は何だ」
プーがまた口元にむっむっと押し付けてくるのは良い匂いの草だった。これはハーブか?口を開けると俺が食べたのが嬉しかったのだろう。プーは万歳したまま笑顔で周りを走り始めた。
ロリショタ気は無いが、プーはクソ可愛い。
小動物はいい。
「美味い。ありがとな」
本当にハーブのようで鼻にぬけるのは涼やかな香りで気持ちが軽くなったのがわかった。
「……寝てたのか」
ハーブで気が緩んだらしい。まだ空は暗いから短時間の眠りだろう。身体を起こすとプーが足の間で仰向けに転寝がっているのに気付く。起きていたのか目が合うとニコニコして笑顔を見せた。愛い奴め。
ふと獣の匂いが鼻につく。振り向くとまだ距離はあるが木陰に明らかに気配を感じて問い掛けた。
「何者だ」
「……お前こそ森で何をしている」
「こっちの台詞だ。姿を見せろ」
「質問に答えてないな。人は夜には獣を避けて町に入るもんだぞ。賞金稼ぎか?」
「……そんなもんだ。そっちは何だ」
城の追手じゃない。獣臭い。しかも女の声。蒼白く木陰から滲み出るのは魔力。それを認めた瞬間だった。
サクサクッ!
足元の落ち葉に二本の矢が地に立った。
殺意が無い事で避ける気もなかったが、次にどう出るのか待つかと思えばまた空気を切る音が聞こえた。
「プーこっちだ」
ザクザクッ!
「……危ないな」
プーを抱き上げるなり、寝転がっていた足の間に矢が刺さるのを見て苛つく。殺意は無くても攻撃される謂れはない。魔力を手足に込めプーを小脇に抱えて地を蹴る。この速度は魔狼の能力で人には視認不可能なのをいいことに相手の元へ素早く移動した。
木の幹に重なるように姿を隠した人物の背後にまわり、長弓を持つ手を背後手に固定して身体を木に押し付けた。
「ぐっ?!」
「何者だと聞いたぞ」
「い、いつの間に!あ、たたた!」
答えないのに焦れて多少きつめに手を捻りあげると渋々と答え始めた。
「も、森の守《も》りだ!」
「は?」
ダジャレにもならない返事に目が点になる。
「夜間は魔力の強い獣が活発だ。危険すぎるから禁止区を設けて進入禁止の徹底をしてんだよ!だからアンタもこれ以上奥に行くなってことだよ!」
「なるほど。理解した」
確かに森の奥という方角にウトウトする前より奇妙な色の魔力のモヤが増えて見え、納得して手を捻っていた守りを解放する。
「ったく、威嚇に本気になるなってんだ」
「子供に当たるとこだったが?」
「え?」
小脇に抱えたプーも肯定とばかりに頭を上下に振ったのが見えたようだ。
「それは悪い事をした。怪我はないんだろ?とにかく明け方までこの辺も獣の通り道だ。移動して欲しい。守り小屋まで案内する」
「そこまで下がれば安全だと」
「そうだ。こっちだ」
どんな獣だろうと負ける気はしないが現在迷子の俺。守りの先導について行く事にした。
ウォークは無表情で王に問う。
「そうです。あの容姿と個我強さ、城から煙の様に消える実力。勇者の適才十二分でしょう?」
ふふっと軽く笑んだ王シュリは淡々と返す。
「しかし今それに割く人員はどこから捻出せよというのか」
「山越えをされては首都まで侵攻されるぞ。都市部の兵員はもう動かせん」
「勇者の力は欲しいが本人が拒否では協力もなにも無理では無いか」
戦時評議会で現状報告と防策について詰めたいのに女王シュリの最優先事項は勇者捕縛。
今はもうそんな悠長な時では無い。しかし、国策とする限り政治であり、枢密院と議会が必要だった。
女王シュリを中心に魔法師ヒュッテ、近衛団長ウォーク、陸海軍各師団長、宮内府、財務、秘書長官、議会員など十数名が揃う。
集中する視線は慣れたもの。シュリはまた凜然とした態度で答弁した。
「前線の均衡もいずれ崩れ都市部侵攻も時間の問題。魔族が交渉に応じるのは飽くか満足した頃だけ。もう後が無いのが明白なら力ある駒がひとつでも欲しいと思わない?駄目ならまた召喚するしかないでしょ。ヒュッテ、次の召喚は?」
「立て続けでしたからな。良くてもひと月は待たねばなるまい。……じゃがあの男は魔力の欠片も感じなんだぞ。痕跡は、ルクセル」
長いヒゲを掴み流す魔法師長ヒュッテは、陸師団長ルクセルに話を振る。
「壁と通路にあり得ない間隔で靴跡を発見。身体能力が尋常ではない。兵は魔法師と恊働せずして捕縛は厳しいかと」
「捕縛は無理というのですか」
「人である以上魔力が皆無なら如何程にも」
「では追跡と捕縛はルクセルに一任。防衛線常在戦場については地方行政官、議員、ウォークにヒュッテ以下副官で指揮管理を。各団の配置は現時点変更なし。異議は?」
不遜な顔のルクセルを見て満足気に笑むシュリは、異論が無いことを確認し部屋を出た。
「……さて、ルクセル、どうする気だ」
「さあね、既に三方包囲防衛中。動けば何処かで目立つ。海に向かわないのを祈るさ。重装騎士の名に恥じぬよう精々都市防衛を頼みますよ、近衛団長さん」
ルクセルは嫌味でもいわなきゃやってられないとわヒラヒラと手を振り部屋を出る。
所詮近衛は首都内地防衛。有事は各地方官僚が兵員を領地から出し、陸師各団が追々派兵指揮総轄となる。戦地でなくとも噂は入る。いずれ何処かで遭遇するだろう。
ルクセルは忠誠も任務への熱意も程々に洒脱でいて飄々と運で躍進してきた所がある。上下関係も阿呆らしく媚び諂うのも面倒で努力家や苦労筋からは嫌われていた。王に対しても程々で相性は良くない。
指名された面倒な任務を思い溜息をついた。
「内地勤務の偉いさんは前線の苦労が解ってるのかねぇ」
確かに戦果は敗北に向かっているのは事実。強大な力に対抗する力が欲しい。
しかし噂を追い進路を予想し追跡とは、勇者候補を発見もままならず最悪国に帰れるかも怪しい片道旅行じゃないか?と気付いたルクセル。
「て、程のいい僻地飛ばしか?あの女め」
王の理不尽な任務にガクリとその場に蹲り、乾いた笑いを浮かべるしかなかった。
「逃げれたはいいが、地図がないな」
魔狼は足早に本気で城下町を駆け抜け、町を囲む壁を超えた所で日が暮れて森にいた。寝転がり薄暗い天を仰ぐ。奥には魔獣がいるらしく仄かな魔力が揺らめいていた。
各方面に延びる街道もあったが、もしもの追跡があっては困ると一気に森に走った。
問題が山積みだ。色々あり過ぎて思案する。
クロウ達の住む大陸を目指すべきか、戦争だろうが魔術に長けた魔族の手を借り転移するべきか。思うだけで頭痛がしてきた。
「……最悪の場合だけな」
ぺんぺん
「何だプー」
にぱっ、と笑顔で手に握ったものを魔狼の口にぐいぐい押し付けてきた。
「……ソレ食わないから、む」
口元で蠢くのは小さなトカゲだった。おい。食べれんと断るとまた違う物を口に入れようとする。怒る気もしなくて眉間にシワをよせ対応に困りされるがままの俺。
コレも食べないの?とキョトンとした顔をしてプーはトカゲやクモをぺっと捨てた。
きゃっきゃと走り周り葉に溜まる水をのんだり、座り込んでは草叢や石をひっくり返して何かを捕まえてくる。
食事を見てたから、ままごと要素の方が強い気がする。どーかと言えば子供の遊びで餌付け的なやつ。プーも実際良く分からない生き物なのを思い出し溜息が出た。
とにかく簡単シンプルに行こう。方角を確認しつつ前に進む。それしか無いだろう。幸い暫く陸続きだから走ればいい。昼は人で夜は犬で疾走して距離を稼ぐ。そして平穏な住処に帰る。以上!
「……次は何だ」
プーがまた口元にむっむっと押し付けてくるのは良い匂いの草だった。これはハーブか?口を開けると俺が食べたのが嬉しかったのだろう。プーは万歳したまま笑顔で周りを走り始めた。
ロリショタ気は無いが、プーはクソ可愛い。
小動物はいい。
「美味い。ありがとな」
本当にハーブのようで鼻にぬけるのは涼やかな香りで気持ちが軽くなったのがわかった。
「……寝てたのか」
ハーブで気が緩んだらしい。まだ空は暗いから短時間の眠りだろう。身体を起こすとプーが足の間で仰向けに転寝がっているのに気付く。起きていたのか目が合うとニコニコして笑顔を見せた。愛い奴め。
ふと獣の匂いが鼻につく。振り向くとまだ距離はあるが木陰に明らかに気配を感じて問い掛けた。
「何者だ」
「……お前こそ森で何をしている」
「こっちの台詞だ。姿を見せろ」
「質問に答えてないな。人は夜には獣を避けて町に入るもんだぞ。賞金稼ぎか?」
「……そんなもんだ。そっちは何だ」
城の追手じゃない。獣臭い。しかも女の声。蒼白く木陰から滲み出るのは魔力。それを認めた瞬間だった。
サクサクッ!
足元の落ち葉に二本の矢が地に立った。
殺意が無い事で避ける気もなかったが、次にどう出るのか待つかと思えばまた空気を切る音が聞こえた。
「プーこっちだ」
ザクザクッ!
「……危ないな」
プーを抱き上げるなり、寝転がっていた足の間に矢が刺さるのを見て苛つく。殺意は無くても攻撃される謂れはない。魔力を手足に込めプーを小脇に抱えて地を蹴る。この速度は魔狼の能力で人には視認不可能なのをいいことに相手の元へ素早く移動した。
木の幹に重なるように姿を隠した人物の背後にまわり、長弓を持つ手を背後手に固定して身体を木に押し付けた。
「ぐっ?!」
「何者だと聞いたぞ」
「い、いつの間に!あ、たたた!」
答えないのに焦れて多少きつめに手を捻りあげると渋々と答え始めた。
「も、森の守《も》りだ!」
「は?」
ダジャレにもならない返事に目が点になる。
「夜間は魔力の強い獣が活発だ。危険すぎるから禁止区を設けて進入禁止の徹底をしてんだよ!だからアンタもこれ以上奥に行くなってことだよ!」
「なるほど。理解した」
確かに森の奥という方角にウトウトする前より奇妙な色の魔力のモヤが増えて見え、納得して手を捻っていた守りを解放する。
「ったく、威嚇に本気になるなってんだ」
「子供に当たるとこだったが?」
「え?」
小脇に抱えたプーも肯定とばかりに頭を上下に振ったのが見えたようだ。
「それは悪い事をした。怪我はないんだろ?とにかく明け方までこの辺も獣の通り道だ。移動して欲しい。守り小屋まで案内する」
「そこまで下がれば安全だと」
「そうだ。こっちだ」
どんな獣だろうと負ける気はしないが現在迷子の俺。守りの先導について行く事にした。
10
お気に入りに追加
131
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
食うために軍人になりました。
KBT
ファンタジー
ヴァランタイン帝国の片田舎ダウスター領に最下階位の平民の次男として生まれたリクト。
しかし、両親は悩んだ。次男であるリクトには成人しても継ぐ土地がない。
このままではこの子の未来は暗いものになってしまうだろう。
そう思った両親は幼少の頃よりリクトにを鍛え上げる事にした。
父は家の蔵にあったボロボロの指南書を元に剣術を、母は露店に売っていた怪しげな魔導書を元に魔法を教えた。
それから10年の時が経ち、リクトは成人となる15歳を迎えた。
両親の危惧した通り、継ぐ土地のないリクトは食い扶持を稼ぐために、地元の領軍に入隊試験を受けると、両親譲りの剣術と魔法のおかげで最下階級の二等兵として無事に入隊する事ができた。
軍と言っても、のどかな田舎の軍。
リクトは退役するまで地元でのんびり過ごそうと考えていたが、入隊2日目の朝に隣領との戦争が勃発してしまう。
おまけに上官から剣の腕を妬まれて、単独任務を任されてしまった。
その任務の最中、リクトは平民に対する貴族の専横を目の当たりにする。
生まれながらの体制に甘える貴族社会に嫌気が差したリクトは軍人として出世して貴族の専横に対抗する力を得ようと立身出世の道を歩むのだった。
剣と魔法のファンタジー世界で軍人という異色作品をお楽しみください。
城で侍女をしているマリアンネと申します。お給金の良いお仕事ありませんか?
甘寧
ファンタジー
「武闘家貴族」「脳筋貴族」と呼ばれていた元子爵令嬢のマリアンネ。
友人に騙され多額の借金を作った脳筋父のせいで、屋敷、領土を差し押さえられ事実上の没落となり、その借金を返済する為、城で侍女の仕事をしつつ得意な武力を活かし副業で「便利屋」を掛け持ちしながら借金返済の為、奮闘する毎日。
マリアンネに執着するオネエ王子やマリアンネを取り巻く人達と様々な試練を越えていく。借金返済の為に……
そんなある日、便利屋の上司ゴリさんからの指令で幽霊屋敷を調査する事になり……
武闘家令嬢と呼ばれいたマリアンネの、借金返済までを綴った物語
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる