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第二十四話 ブタっぽい俺のクッキング レシピ4 焼き鳥カレー
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時間にして三時間ほど無我夢中で蝙蝠狩りをした結果
俺のマジックリュックの中には、二十体ほどの蝙蝠肉が詰め込まれていた。
満足のいく数の蝙蝠肉を手に入れた俺は、丸焼き機にくべる薪や蝙蝠たちを串刺しにするのにちょうどいい木の枝を拾いつつ、ホクホク顔で帰路に就こうとしたのだが、いつもの野営地に帰る道すがら、俺は蝙蝠を探していた当初の目的を思い出したために、近くにある蔦の絡まった数本の木に張り手をかまして、蝙蝠を木から落とした。
それから力任せに抑え込んで、生け捕りにした蝙蝠を、先ほどの木に巻きついていた蔦でグルグル巻きにして、肩に担いで持ち帰ったのだった。
理由は簡単だ。
この生きた蝙蝠に明日の朝。蝙蝠たちの主食と思われるおやつエサに、案内してもらうためだ。
そうして森から無事に帰還して、合計二十一体の蝙蝠肉を手に入れた俺は、狂喜乱舞しながら丸焼き機に薪を並べたり、葉っぱのお皿を用意したり、串に蝙蝠を突き刺したりして飯の支度をしていた。
もちろん生きたまま捕らえた一体は、途中で拾った木に巻き付いていた蔓で、逃げられないように、がんじがらめにして転がしてある。
そうしていつもの丸焼き機を完成させた俺は、丸焼き機に串刺しにした蝙蝠肉をセットした。
「うしっ始めるか! まずは蝙蝠焼き鳥からだ!」
俺は気合の声を上げると、丸焼き機の薪に百円ライターで火をつける。
そうして俺主催の俺が待ちに待った蝙蝠祭りが始まった。
まずは蝙蝠焼き鳥からだ。
普通ならこの前のように、塩で味付けすると思うだろうが、今回は違う! ここで取り出しますは大きな葉っぱにカレー。
まず俺は大きな葉っぱを広げて水筒のカレーを垂らすと、それにこれまた大きな葉っぱを浸してカレーをすくいあげる。
そしてそれに串刺しにした蝙蝠肉に塗っていく。
そう、焼き鳥カレーを作ろうというのだ。
カレーをまぶした焼き鳥は、もうこれでもかというほどにスパイシーな匂いをさせていた。
「くぅっうまそうだぜっ」
だが、我慢だ。俺は自分の口元から垂れるよだれを手の甲で拭うと、ひたすら我慢に我慢を重ねながら、時にカレーを重ね塗りして、焼き続けた。
そうして香ばしい香りが漂う頃。ようやくカレー色に焼き上がった焼き鳥カレーが出来上がった。
「おおぅっこれが焼き鳥カレーか」
俺は見るも鮮やかに、黄色く染まった蝙蝠肉の焼き鳥カレーを見て、ゴクリと生唾を飲み込んだ。
「いただきます」
俺は合掌して、蝙蝠の焼き鳥を手に取ると、かぶり。否、ガブリついた。
「うんめええええええええええっっ!!! &スパイシー――――――――――!!!」
何度もカレーを重ね塗りして、こんがりと焼いた蝙蝠肉は、ガブリつくと同時に、フルーティなおやつ肉の甘さが、スパイシーなカレーに丁度いいアクセントとなり旨味を増していた。
焼き鳥カレーのうまみが、俺の口の中一杯に広がっていく。
うんっこれはいける!! コメがほしい!!! と思わず俺が心の中で叫んだほどだ。
「カレーの神様ありがとうございます!!!」
俺はインドの神様に平服低頭した。
それから俺は残りの蝙蝠肉を塩焼きにしたり、再びカレーをつけて焼いたりしながら、心行くまで堪能したのだった。
そうして蝙蝠祭りを堪能した俺は、少し睡眠をとることにした。
なぜならお腹が膨らみ貫徹していたのもあって、正直まぶたが持ち上がらなくなるほどに眠かったからだ。
そのため俺は飼い殺しされている養豚場の豚のように寝た。
俺のマジックリュックの中には、二十体ほどの蝙蝠肉が詰め込まれていた。
満足のいく数の蝙蝠肉を手に入れた俺は、丸焼き機にくべる薪や蝙蝠たちを串刺しにするのにちょうどいい木の枝を拾いつつ、ホクホク顔で帰路に就こうとしたのだが、いつもの野営地に帰る道すがら、俺は蝙蝠を探していた当初の目的を思い出したために、近くにある蔦の絡まった数本の木に張り手をかまして、蝙蝠を木から落とした。
それから力任せに抑え込んで、生け捕りにした蝙蝠を、先ほどの木に巻きついていた蔦でグルグル巻きにして、肩に担いで持ち帰ったのだった。
理由は簡単だ。
この生きた蝙蝠に明日の朝。蝙蝠たちの主食と思われるおやつエサに、案内してもらうためだ。
そうして森から無事に帰還して、合計二十一体の蝙蝠肉を手に入れた俺は、狂喜乱舞しながら丸焼き機に薪を並べたり、葉っぱのお皿を用意したり、串に蝙蝠を突き刺したりして飯の支度をしていた。
もちろん生きたまま捕らえた一体は、途中で拾った木に巻き付いていた蔓で、逃げられないように、がんじがらめにして転がしてある。
そうしていつもの丸焼き機を完成させた俺は、丸焼き機に串刺しにした蝙蝠肉をセットした。
「うしっ始めるか! まずは蝙蝠焼き鳥からだ!」
俺は気合の声を上げると、丸焼き機の薪に百円ライターで火をつける。
そうして俺主催の俺が待ちに待った蝙蝠祭りが始まった。
まずは蝙蝠焼き鳥からだ。
普通ならこの前のように、塩で味付けすると思うだろうが、今回は違う! ここで取り出しますは大きな葉っぱにカレー。
まず俺は大きな葉っぱを広げて水筒のカレーを垂らすと、それにこれまた大きな葉っぱを浸してカレーをすくいあげる。
そしてそれに串刺しにした蝙蝠肉に塗っていく。
そう、焼き鳥カレーを作ろうというのだ。
カレーをまぶした焼き鳥は、もうこれでもかというほどにスパイシーな匂いをさせていた。
「くぅっうまそうだぜっ」
だが、我慢だ。俺は自分の口元から垂れるよだれを手の甲で拭うと、ひたすら我慢に我慢を重ねながら、時にカレーを重ね塗りして、焼き続けた。
そうして香ばしい香りが漂う頃。ようやくカレー色に焼き上がった焼き鳥カレーが出来上がった。
「おおぅっこれが焼き鳥カレーか」
俺は見るも鮮やかに、黄色く染まった蝙蝠肉の焼き鳥カレーを見て、ゴクリと生唾を飲み込んだ。
「いただきます」
俺は合掌して、蝙蝠の焼き鳥を手に取ると、かぶり。否、ガブリついた。
「うんめええええええええええっっ!!! &スパイシー――――――――――!!!」
何度もカレーを重ね塗りして、こんがりと焼いた蝙蝠肉は、ガブリつくと同時に、フルーティなおやつ肉の甘さが、スパイシーなカレーに丁度いいアクセントとなり旨味を増していた。
焼き鳥カレーのうまみが、俺の口の中一杯に広がっていく。
うんっこれはいける!! コメがほしい!!! と思わず俺が心の中で叫んだほどだ。
「カレーの神様ありがとうございます!!!」
俺はインドの神様に平服低頭した。
それから俺は残りの蝙蝠肉を塩焼きにしたり、再びカレーをつけて焼いたりしながら、心行くまで堪能したのだった。
そうして蝙蝠祭りを堪能した俺は、少し睡眠をとることにした。
なぜならお腹が膨らみ貫徹していたのもあって、正直まぶたが持ち上がらなくなるほどに眠かったからだ。
そのため俺は飼い殺しされている養豚場の豚のように寝た。
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