22 / 30
第二十二話 ブタっぽい俺の異世界スキルとマジックリュック
しおりを挟む
森に向かうための準備を始めた俺は、とりあえずリュックに手をかけた。
俺がリュックに手をかけたのは、蝙蝠たちが日頃食べているおやつエサが、オークや灰色狼や蝙蝠肉みたく、重ねて担げない物だった場合に備えてだ。
そのために俺はリュックを手にしたのだが、その瞬間あることを思い出していた。
「そういや穴が開いてたんだった」
そう蝙蝠エサを入れようと思っていた肝心のリュックに穴が開いていたことを思い出した俺は、手に掴んで持ち上げたリュックをすぐさま放そうとするが、手にしているリュックに開いているはずの穴からは、下に何も物が落ちていないことに気がついた。
「あれ? おかしいな? 物が落ちてない。どういうことだ?」
不思議に思った俺は、リュックを持ち上げたまま鉈オークによって開けられたはずのリュックの背中側の穴を確認しようと、慎重にリュックをひっくり返した。
「あれ穴がない?」
どういうことだ? 空いていた穴が塞がってる?
現実にはあり得ない出来事を目撃したら、ふつうの人は驚くだろうが、俺はすでに何度か驚いたあとだったので、冷静に物事を判断することができた。
なので、俺は首にかけているサングラス(サンバイザー)をかけると、リュックに視線を落とした。
マジックリュック。
見た目に反して、たくさんの物を詰め込める。
便利な自己修復機能つき。
やっぱりか。このリュックも俺と一緒に異世界に来たせいで、俗に言うマジックアイテムつまり、マジックバッグみたいになっちまったんだ。
俺は思わず異世界転移、転生ものの便利アイテム、マジックリュックを手に入れることになって、思わず両手の拳を握りしめていた。
なぜなら、このマジックリュックがあれば、もうオークを放置して灰色狼に横取りされることがなくなるだけではなく、とりすぎた食料を蓄えておけるからだ。
しかもこのマジックリュックがあれば、これから向かおうとしている蝙蝠たちのおやつエサの場所にある蝙蝠たちのおやつエサがオーク肉や蝙蝠肉などと違って重ねて持ち運べないような小さな果実だったとしても、しこたま詰め込んで、持ち変えることができるからだ。
マジックリュックの確認を終えた俺は、ついでに異世界に来るときに持っていた様々なものを鑑定してみることにした。
理由は簡単だ。もしかしたら、俺も知らない便利な技能を持ったマジックアイテムと化しているかもしれないからだ。
そう思った俺は、まずいつもお世話になっている肩から掛けている二本ある水筒の一本である水筒(カレー用)を鑑定してみることにした。
水筒(カレー用)
カレーを生み出すカレー専用の水筒。
毎日減った分だけカレーが湧いて来る。至高の一品。
「おおぉぉおおっ俺が望んでいる無尽蔵に湧き出るカレーか!?」
俺は水筒(カレー用)のあまりのチート能力にしびれて、思わず驚きの声を発してししていた。
「これは、まぎれもなく当たりだ!! カレーさえあればどこでだって生きていけるぜっはぁっ!!」
水筒(カレー用)のあまりにチートな能力を目にして、テンションMAXになり、思わず両手を天に掲げて喜びを爆発させた。
「と、待て待て落ち着け、俺。まだ鑑定するものはたくさんある」
俺はそうやって腹に手を当てて自分を落ち着かせると、深く深呼吸をして自分を落ち着かせてから水筒(カレー用)を肩にかけなおす。
それからまず手を伸ばしたのは、敗れたリュックの中に放置しておいたら、匂いに誘われたオークに盗まれかねなかったポテチ袋だ。
俺は喜びすぎて、顔から外れていたサングラス(サンバイザー)をかけ直すと、ズボンのポケットに無造作に突っ込んでいたポテチ袋を取り出して視線を向ける。
ポテチの袋
毎日ポテチがわいてくる♬
ただし袋が修復不可なほど破壊されると、二度とポテチはわいてこない。
「おおおおおおおおおおおっっっ!!! ポテー――――――――――――チッ!!! お前はどこまですごい奴なんだぁあああ―――――――!!!!!」
俺は思わず大興奮して、両手をわななかせながらポテチ袋たちを天へと掲げた。
「うしっ今度は、これだ!」
ポテチ袋を慎重に直ったリュックにしまった俺が次に取り出したのは、いつもお世話になっている一本しかない百円ライターだ。
実はいつガスがなくなるかと思って戦々恐々としていたのだ。
理由は簡単だ。
ガスがなければ、火がなければ俺の得意な丸焼き料理も、焼き鳥料理も作れないからだ。
百円ライター
無尽蔵に湧き出すガスを有し、なおかつ無限に使える火打石を兼ね備えた至高の一品
「おおっただの百円ライターなのに化けたなっこれが世にいうハイパーチート。レアチートか!?」
俺は百円ライターを天に掲げてから黙とうをして拝むと、大事そうにズボンリュックのミニポケットにしまった。
「うん。どれも好い性能だ! さすが異世界に流れ着いた俺の愛用品たちだぜ!」
俺は俺の持っていた者たちの物凄いチートスキルたちを見て、満足げに頷いた。
「っと、こんなことしてる場合じゃなかった。蝙蝠たちが毎日食ってるおやつエサを探しに行くんだった」
自分の目的を思い出した俺は、直ったリュックを背中に担ぎ、オーク戦で回収した武器たちをリュックに詰めた後鉈を手に立ち上がった。
「よしッ行くか!」
俺は気合の声を上げると蝙蝠のおやつエサを求めて森へと進んでいった。
俺がリュックに手をかけたのは、蝙蝠たちが日頃食べているおやつエサが、オークや灰色狼や蝙蝠肉みたく、重ねて担げない物だった場合に備えてだ。
そのために俺はリュックを手にしたのだが、その瞬間あることを思い出していた。
「そういや穴が開いてたんだった」
そう蝙蝠エサを入れようと思っていた肝心のリュックに穴が開いていたことを思い出した俺は、手に掴んで持ち上げたリュックをすぐさま放そうとするが、手にしているリュックに開いているはずの穴からは、下に何も物が落ちていないことに気がついた。
「あれ? おかしいな? 物が落ちてない。どういうことだ?」
不思議に思った俺は、リュックを持ち上げたまま鉈オークによって開けられたはずのリュックの背中側の穴を確認しようと、慎重にリュックをひっくり返した。
「あれ穴がない?」
どういうことだ? 空いていた穴が塞がってる?
現実にはあり得ない出来事を目撃したら、ふつうの人は驚くだろうが、俺はすでに何度か驚いたあとだったので、冷静に物事を判断することができた。
なので、俺は首にかけているサングラス(サンバイザー)をかけると、リュックに視線を落とした。
マジックリュック。
見た目に反して、たくさんの物を詰め込める。
便利な自己修復機能つき。
やっぱりか。このリュックも俺と一緒に異世界に来たせいで、俗に言うマジックアイテムつまり、マジックバッグみたいになっちまったんだ。
俺は思わず異世界転移、転生ものの便利アイテム、マジックリュックを手に入れることになって、思わず両手の拳を握りしめていた。
なぜなら、このマジックリュックがあれば、もうオークを放置して灰色狼に横取りされることがなくなるだけではなく、とりすぎた食料を蓄えておけるからだ。
しかもこのマジックリュックがあれば、これから向かおうとしている蝙蝠たちのおやつエサの場所にある蝙蝠たちのおやつエサがオーク肉や蝙蝠肉などと違って重ねて持ち運べないような小さな果実だったとしても、しこたま詰め込んで、持ち変えることができるからだ。
マジックリュックの確認を終えた俺は、ついでに異世界に来るときに持っていた様々なものを鑑定してみることにした。
理由は簡単だ。もしかしたら、俺も知らない便利な技能を持ったマジックアイテムと化しているかもしれないからだ。
そう思った俺は、まずいつもお世話になっている肩から掛けている二本ある水筒の一本である水筒(カレー用)を鑑定してみることにした。
水筒(カレー用)
カレーを生み出すカレー専用の水筒。
毎日減った分だけカレーが湧いて来る。至高の一品。
「おおぉぉおおっ俺が望んでいる無尽蔵に湧き出るカレーか!?」
俺は水筒(カレー用)のあまりのチート能力にしびれて、思わず驚きの声を発してししていた。
「これは、まぎれもなく当たりだ!! カレーさえあればどこでだって生きていけるぜっはぁっ!!」
水筒(カレー用)のあまりにチートな能力を目にして、テンションMAXになり、思わず両手を天に掲げて喜びを爆発させた。
「と、待て待て落ち着け、俺。まだ鑑定するものはたくさんある」
俺はそうやって腹に手を当てて自分を落ち着かせると、深く深呼吸をして自分を落ち着かせてから水筒(カレー用)を肩にかけなおす。
それからまず手を伸ばしたのは、敗れたリュックの中に放置しておいたら、匂いに誘われたオークに盗まれかねなかったポテチ袋だ。
俺は喜びすぎて、顔から外れていたサングラス(サンバイザー)をかけ直すと、ズボンのポケットに無造作に突っ込んでいたポテチ袋を取り出して視線を向ける。
ポテチの袋
毎日ポテチがわいてくる♬
ただし袋が修復不可なほど破壊されると、二度とポテチはわいてこない。
「おおおおおおおおおおおっっっ!!! ポテー――――――――――――チッ!!! お前はどこまですごい奴なんだぁあああ―――――――!!!!!」
俺は思わず大興奮して、両手をわななかせながらポテチ袋たちを天へと掲げた。
「うしっ今度は、これだ!」
ポテチ袋を慎重に直ったリュックにしまった俺が次に取り出したのは、いつもお世話になっている一本しかない百円ライターだ。
実はいつガスがなくなるかと思って戦々恐々としていたのだ。
理由は簡単だ。
ガスがなければ、火がなければ俺の得意な丸焼き料理も、焼き鳥料理も作れないからだ。
百円ライター
無尽蔵に湧き出すガスを有し、なおかつ無限に使える火打石を兼ね備えた至高の一品
「おおっただの百円ライターなのに化けたなっこれが世にいうハイパーチート。レアチートか!?」
俺は百円ライターを天に掲げてから黙とうをして拝むと、大事そうにズボンリュックのミニポケットにしまった。
「うん。どれも好い性能だ! さすが異世界に流れ着いた俺の愛用品たちだぜ!」
俺は俺の持っていた者たちの物凄いチートスキルたちを見て、満足げに頷いた。
「っと、こんなことしてる場合じゃなかった。蝙蝠たちが毎日食ってるおやつエサを探しに行くんだった」
自分の目的を思い出した俺は、直ったリュックを背中に担ぎ、オーク戦で回収した武器たちをリュックに詰めた後鉈を手に立ち上がった。
「よしッ行くか!」
俺は気合の声を上げると蝙蝠のおやつエサを求めて森へと進んでいった。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
好きすぎて、壊れるまで抱きたい。
すずなり。
恋愛
ある日、俺の前に現れた女の子。
「はぁ・・はぁ・・・」
「ちょっと待ってろよ?」
息苦しそうにしてるから診ようと思い、聴診器を取りに行った。戻ってくるとその女の子は姿を消していた。
「どこいった?」
また別の日、その女の子を見かけたのに、声をかける前にその子は姿を消す。
「幽霊だったりして・・・。」
そんな不安が頭をよぎったけど、その女の子は同期の彼女だったことが判明。可愛くて眩しく笑う女の子に惹かれていく自分。無駄なことは諦めて他の女を抱くけれども、イくことができない。
だめだと思っていても・・・想いは加速していく。
俺は彼女を好きになってもいいんだろうか・・・。
※お話の世界は全て想像の世界です。現実世界とは何の関係もありません。
※いつもは1日1~3ページ公開なのですが、このお話は週一公開にしようと思います。
※お気に入りに登録してもらえたら嬉しいです。すずなり。
いつも読んでくださってありがとうございます。体調がすぐれない為、一旦お休みさせていただきます。
好きだった幼馴染に出会ったらイケメンドクターだった!?
すず。
恋愛
体調を崩してしまった私
社会人 26歳 佐藤鈴音(すずね)
診察室にいた医師は2つ年上の
幼馴染だった!?
診察室に居た医師(鈴音と幼馴染)
内科医 28歳 桐生慶太(けいた)
※お話に出てくるものは全て空想です
現実世界とは何も関係ないです
※治療法、病気知識ほぼなく書かせて頂きます
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
お兄ちゃんはお医者さん!?
すず。
恋愛
持病持ちの高校1年生の女の子。
如月 陽菜(きさらぎ ひな)
病院が苦手。
如月 陽菜の主治医。25歳。
高橋 翔平(たかはし しょうへい)
内科医の医師。
※このお話に出てくるものは
現実とは何の関係もございません。
※治療法、病名など
ほぼ知識なしで書かせて頂きました。
お楽しみください♪♪
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
4人の王子に囲まれて
*YUA*
恋愛
シングルマザーで育った貧乏で平凡な女子高生の結衣は、母の再婚がきっかけとなり4人の義兄ができる。
4人の兄たちは結衣が気に食わず意地悪ばかりし、追い出そうとするが、段々と結衣の魅力に惹かれていって……
4人のイケメン義兄と1人の妹の共同生活を描いたストーリー!
鈴木結衣(Yui Suzuki)
高1 156cm 39kg
シングルマザーで育った貧乏で平凡な女子高生。
母の再婚によって4人の義兄ができる。
矢神 琉生(Ryusei yagami)
26歳 178cm
結衣の義兄の長男。
面倒見がよく優しい。
近くのクリニックの先生をしている。
矢神 秀(Shu yagami)
24歳 172cm
結衣の義兄の次男。
優しくて結衣の1番の頼れるお義兄さん。
結衣と大雅が通うS高の数学教師。
矢神 瑛斗(Eito yagami)
22歳 177cm
結衣の義兄の三男。
優しいけどちょっぴりSな一面も!?
今大人気若手俳優のエイトの顔を持つ。
矢神 大雅(Taiga yagami)
高3 182cm
結衣の義兄の四男。
学校からも目をつけられているヤンキー。
結衣と同じ高校に通うモテモテの先輩でもある。
*注 医療の知識等はございません。
ご了承くださいませ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる