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何を言っているか分からねーだろうが、借りたと思ったら返していた

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世界には様々な電動キックボードや電動自転車があると思うんだ。
オレはその一つ一つに対応した貸バッテリーを作らないといけないのかというと、もちろんそんなわけではないんだよね。そんな面倒臭いことやってられないからね。

例えば、アンドロイドOSってあるよね。これは世界中で売られている様々なスマホに対応するOSをグーグルが一つ一つ個別に作っているわけではないよね。
グーグルが提供するアンドロイドOSに対応するスマホをソニーやシャオミが作っているわけだよね。
それと同じように、いろんな会社が、オレが貸してあげる電池が使える電動キックボードや電動自転車を作ればいいんだ。

ということはね、誰かが電動キックボードの充電池を替えようと便利自販機に来たとするよね。
その電動キックボードに付いている充電池は当然オレが貸した充電池なわけだよね。

キックボードから空っぽの(オレが貸してあげた)貸充電池を外して便利自販機に差し込む、そして便利自販機から電気パンパンのオレの貸充電池を取り出して電動キックボードにハメ込む。ハメ込んだら走り出すだけ。この充電池は貸しているだけだからね、充電が終わるまで待っている必要はないね。

そして、いつでもどこでも交換できる世界中で統一された規格のバッテリーがある世界なら、電動キックボードや電動自転車に限らず、もっとなんかこうスゴい便利な何かが色々と出てくるだろうね。
屋外で使う物でそこそこの消費電力を必要とする、とっても便利な何かをどっかの誰かが思いつくだろうね。

オレは電動ドライヤーくらいしか思いつかないけど。ドライヤーなんて街中で歩きながら使うものではないからね、クソみたいなアイデアだね。

携帯用IHコンロとか空調服の暖房バージョンとか、お弁当温めマシーンとかね、あんまり良いアイデアは浮かばないけど、今までなかった新しいアイデアもどんどん出てくるだろうね。

そうしてね、世界中は、今はまだ見たことも聞いたこともないけど何かすっごく便利なガジェットとかウィジェットとかエグジットだかで溢れかえるんだ。
もちろん、その全ての便利グッズにはオレが貸した充電池が使われているんだ。

そうなったらもう取るしかないよね、オレの機嫌。
オレの機嫌が悪くなると、なんだかもう電池貸し業に飽きちゃうかもしれないからね。
なくなったら困るよね、貸電池。

オレの機嫌が悪くならなくてもある日突然、レバノンの便利スタンドから貸電池が出てきたがらなくなるかもしれないしね、無理やり取り出しても全く充電されていないかもしれないよね。

でも、実はこれは電池が勝手にやっている事だからオレは関係ないんだよ。
オレの貸電池は賢いからね、賢い貸し電池つまりスマートセルなんだ。


    
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