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番外編
番外編Ⅰの②*
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「ちーひろ。この道具はなにかな? 千尋には拘束するものも、俺以外が中に入る物も必要ないでしょう?」
さっきは春風を連れてきそうな微笑みを見せてくれたのに、今はどうやら怒っているらしい。専務室で常務をやり込めたときのような、冷ややかな圧を感じる。
でも、肉厚な舌で電動ブラグを舐め上げる仕草を見せつけてきたりもして、エロスな圧もすごい。
というかそのプラグ、千尋の蜜が付いている。
「ふぁ……かっこいい。僕、みっくんに、叱られちゃったぁ……」
叱られる日を待ち望んでいた千尋は、つい光也に見惚れてうっとりとしてしまう。
頬を染めて、瞳なんか潤んでくるし、双珠の袋がキュンとして、太ももがもじもじした。
「はぁ……」
光也が大きな嘆息を漏らしながらネクタイを緩める。額がじんわり濡れていた。
「千尋は仕方ないな。こんなにフェロモンを溢れさせて……堪らないよ」
「あっ……!」
ぎゅ、と抱きしめられて耳朶を含まれる。
フェロモンを自分が出している自覚は無いが、光也からはクチナシの香りが強く香った。
その甘い香りと、光也の体温に溶かされていく。
クチュ、クチュ、チュプと、濡れた音で執拗に鼓膜を震わせた口付けは、やがて首すじへと移り、赤い痕を二、三、残すと裸になっていた上半身に吸い付いた。
「は、ぁぁんっ」
ちゅう、と乳首を吸い上げられ、片方を摘まれて、千尋は身をよじる。
「乳首だけでイッちゃいそうだね……でも、たっぷり濡れたここも可愛がってあげる。その代わり、もうおもちゃを……俺以外は中に入れたらいけないよ?」
甘い甘い囁き。
また鼓膜が震えて、扱かれていた熱芯も震わされる。白濁がドプリと漏れて、後孔から漏れて尻を濡らしている透明な愛蜜と混ざっていく。
「んっ、んっ、みっくんの、言うとおりにするっ……、だから、僕を虐めてっ……!」
「虐めないよ。どこまでも可愛がって……」
光也のいつもの言葉は最後まで聞き取れなかった。
千尋は大量のフェロモンを出して、今回もそのまま気を失ってしまったから。
────目覚めると、千尋は身体をきれいに整えられてベッドに寝かされていた。
「ん……?」
スマホが点滅し、メッセージが入っていることを教えてくれる。
「みっくん……」
‘’あらかた部屋は片付けておいたよ。最後に確認してね。また八時くらいに迎えに行くから。
そうそう、おもちゃは先に処分しておいたからね’’
「あー……」
スマホから部屋の中に視線を移すと、確かに荷物が整理されていた。そして、「いらない物箱」は消えていた。
光也に気持ち悦くしてもらったのは嬉しかったが、もう少しハンドカフスちゃんとの別れを惜しみたいと思ってしまう。
このときは、少し先にもっと魅惑的なハンドカフスをプレゼントしてもらえることになるとは、想像ならぬ妄想もしていない千尋なのだった。
────もちろん、気をやっている間に光也がニップルクリップのクリップに触れ、「んー、やっぱり少し痛そうだ。却下」とかブツブツ言いながらも、しばらく考えてから千尋の胸に置いてみて、「……俺の千尋はなんでも似合うな。可愛い」と言っていたことも、なにも知らない。
終わり
さっきは春風を連れてきそうな微笑みを見せてくれたのに、今はどうやら怒っているらしい。専務室で常務をやり込めたときのような、冷ややかな圧を感じる。
でも、肉厚な舌で電動ブラグを舐め上げる仕草を見せつけてきたりもして、エロスな圧もすごい。
というかそのプラグ、千尋の蜜が付いている。
「ふぁ……かっこいい。僕、みっくんに、叱られちゃったぁ……」
叱られる日を待ち望んでいた千尋は、つい光也に見惚れてうっとりとしてしまう。
頬を染めて、瞳なんか潤んでくるし、双珠の袋がキュンとして、太ももがもじもじした。
「はぁ……」
光也が大きな嘆息を漏らしながらネクタイを緩める。額がじんわり濡れていた。
「千尋は仕方ないな。こんなにフェロモンを溢れさせて……堪らないよ」
「あっ……!」
ぎゅ、と抱きしめられて耳朶を含まれる。
フェロモンを自分が出している自覚は無いが、光也からはクチナシの香りが強く香った。
その甘い香りと、光也の体温に溶かされていく。
クチュ、クチュ、チュプと、濡れた音で執拗に鼓膜を震わせた口付けは、やがて首すじへと移り、赤い痕を二、三、残すと裸になっていた上半身に吸い付いた。
「は、ぁぁんっ」
ちゅう、と乳首を吸い上げられ、片方を摘まれて、千尋は身をよじる。
「乳首だけでイッちゃいそうだね……でも、たっぷり濡れたここも可愛がってあげる。その代わり、もうおもちゃを……俺以外は中に入れたらいけないよ?」
甘い甘い囁き。
また鼓膜が震えて、扱かれていた熱芯も震わされる。白濁がドプリと漏れて、後孔から漏れて尻を濡らしている透明な愛蜜と混ざっていく。
「んっ、んっ、みっくんの、言うとおりにするっ……、だから、僕を虐めてっ……!」
「虐めないよ。どこまでも可愛がって……」
光也のいつもの言葉は最後まで聞き取れなかった。
千尋は大量のフェロモンを出して、今回もそのまま気を失ってしまったから。
────目覚めると、千尋は身体をきれいに整えられてベッドに寝かされていた。
「ん……?」
スマホが点滅し、メッセージが入っていることを教えてくれる。
「みっくん……」
‘’あらかた部屋は片付けておいたよ。最後に確認してね。また八時くらいに迎えに行くから。
そうそう、おもちゃは先に処分しておいたからね’’
「あー……」
スマホから部屋の中に視線を移すと、確かに荷物が整理されていた。そして、「いらない物箱」は消えていた。
光也に気持ち悦くしてもらったのは嬉しかったが、もう少しハンドカフスちゃんとの別れを惜しみたいと思ってしまう。
このときは、少し先にもっと魅惑的なハンドカフスをプレゼントしてもらえることになるとは、想像ならぬ妄想もしていない千尋なのだった。
────もちろん、気をやっている間に光也がニップルクリップのクリップに触れ、「んー、やっぱり少し痛そうだ。却下」とかブツブツ言いながらも、しばらく考えてから千尋の胸に置いてみて、「……俺の千尋はなんでも似合うな。可愛い」と言っていたことも、なにも知らない。
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