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後編
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アレックスはパトリシアを救うために国王のもとへ急いだ。
彼の胸にはパトリシアが冤罪であるという確信が宿っていた。
「陛下、どうか少しお時間をいただけませんか? パトリシアの無実を証明できます」
国王はアレックスの真剣な表情から無実は本当なのだと判断した。
後はその根拠を聞くだけだ。
「いいだろう。話してくれ」
「はい、陛下。エミリーがパトリシアを陥れるために嘘をつき、彼女を冤罪で投獄させたのです。証拠は何もありません。パトリシアは反乱を企ててなどいません」
国王はアレックスの言葉に呆れてしまった。
これだけ自信満々に証拠がなかったと言われて納得できなかったのだ。
「証拠がないなら無実だと証明はできないだろう? ならばパトリシアの罪は明らかだ」
「逆に考えてください。そもそも反乱なんて企てていないから証拠がないのだとは思いませんか? 証拠がないのは無実の証明になります」
国王はしばらく黙って考え込んでいたが、やがて深いため息をついた。
「そうだったのか。確かにそれなら証拠がなくて当然だな……。余がパトリシアに対して下した判断は誤りだったということになる」
「そうです、陛下。パトリシアを今すぐにでも解放してください」
「そうしよう。私の判断が誤りだったことを認めよう」
アレックスは国王の言葉に安堵し、心の中で喜びが広がった。
「ありがとうございます、陛下」
「もう良い、下がれ。すぐにでもパトリシアを解放しろ」
「はい」
アレックスは退出していった。
国王はこのような失態を犯すことになった原因であるエミリーをどうすべきか考えた。
王命によりパトリシアはついに解放されることとなった。
牢獄の扉が開かれた瞬間、彼女の心は喜びで満たされた。
待ちに待った自由を得たのだ。
「パトリシア!」
アレックスの声が牢獄の外から響いた。
彼女はその声を聞いて、涙をこらえながら駆け出した。
「アレックス!」
パトリシアは彼の元へ駆け寄り、彼の胸に飛び込んだ。
彼女の心の中にあった不安や恐れが消え、幸福感が広がった。
アレックスは彼女をしっかりと抱きしめ、安心させるように微笑んだ。
「パトリシアの無実が明らかになった。もう大丈夫だ。これからはもう、何も心配しなくていい」
「ありがとう、アレックス。あなたがいてくれたから私は救われたわ。孤独でも耐えられた。あなたがいたから私は耐えられたのよ」
パトリシア彼の胸の中で涙を流しながら言った。
二人はしばらくそのまま抱き合った。
パトリシアはアレックスが自分のために戦ってくれたことを思い出し、その愛に感謝の気持ちでいっぱいになった。
アレックスもまた、パトリシアの無実を明らかにできたことで満足感を覚えていた。
しかし、胸の中ではエミリーに対して許せない思いが渦巻いていた。
アレックスはパトリシアに身なりを整える時間を与えた。
その間に彼はエミリーと会うことにした。
アレックスはエミリーが投獄されている牢へと向かった。
エミリーの顔には疲労と諦めが見て取れたが、アレックスの存在に気付くと彼女は冷静さを装おうとした。
「アレックス、あなたが来るとは思わなかった。それで何の用なの?」
エミリーは余裕を装うとしたが隠し切れない疲れが顔に出ていた。
「エミリー、お前の企ては失敗した。パトリシアは無実だと証明され、国王の命令によって解放された」
アレックスは、はっきりと告げた。
エミリーの表情が一瞬にして変わり、驚きと混乱が交錯した。
「どういうこと? 無実という証拠があったというの!?」
納得できない様子のエミリーを見て、わざわざ説明する必要もないとアレックスは考えた。
必要なことは彼女に絶望を味わわせることだ。
「お前がパトリシアを陥れようとしたことは明らかになった。国王もお前の行動を重く見ている。それにしても大問題を引き起こしてくれたものだな。処刑されるかもしれないということを理解していたのか?」
エミリーは言葉を失った。
彼女の心の中で処刑の恐怖が広がっていった。
「そんな……。それはあり得ない。私は公爵家の娘よ。私の立場を考えて!」
「パトリシアも公爵家の娘だ。それにお前は義理の娘だろう? 立場が違う」
アレックスは冷静に言った。
エミリーは恐怖に震えながら彼を見つめた。
「お願い、アレックス。助けて。私を守って。私はあなたを手に入れたかっただけなの」
「そのためにパトリシアを処刑させようとしたのか。本当に性根の腐った奴だな、お前は」
アレックスに慈悲の心はない。
許されないことを彼女はしたのだ。
エミリーは絶望の表情を浮かべ涙を流した。
「お願い、アレックス。私を見捨てないで。私がどんなに愚かだったか反省している。何でもするから助けて!」
懇願するエミリーをアレックスは冷たい目を向けることで意思を表明した。
「処分が決まるまで震えていろ」
アレックスは牢獄から去った。
エミリーの心にはもうどうにもならないと絶望があった。
処刑されなかったとしても許されることはなだろうという絶望も。
日を改め、パトリシアはアレックスと共に国王に会っていた。
国王は彼女に向かって深く頭を下げた。
「パトリシア、謝罪する。エミリーの嘘を信じてしまった愚か者を許してほしい」
「陛下……」
パトリシアは驚き言葉を失った。
国王がここまで真摯に謝罪するとは考えていなかったのだ。
「陛下、私を信じていただけなかったことは残念でしたが、今こうしてお話しできることに感謝しています。許すなんて偉そうなことは言えません。どうか頭を上げてください」
「余はパトリシアが受けた苦痛に対し、できる限りの補償をしたい。もし何かあれば遠慮なく申すがいい」
パトリシアは国王相手に無理難題を言えるような無作法者ではなかった。
しかし何も要求をしないのでは国王の面子を潰すことにもなると考えた。
ならば正当な要求をするだけだ。
「陛下、エミリーの行動によって私以外にも多くの人々に迷惑がかかりました。彼女の行為は許せるものではありません」
国王も同感だとばかりに頷いた。
「そのため、彼女には相応の罰を与えるべきだと思います。」
「君の言うことは理解できる。しかし、どのような罰を望むのだ?」
「エミリーを一生幽閉することです。彼女の行動が与えた影響を考えると、彼女を自由にさせるのは危険です。ですが処刑はいささか重すぎると思えます」
「それで幽閉か……」
国王は考え込み、パトリシアの提案を吟味した。
「一生幽閉するというのは確かに厳しい罰だ。しかし、君の受けた苦痛を考えればその気持ちも理解できる。それに今後のこともな。エミリーの行動は許されるべきではない。幽閉は妥当な処分だろう」
パトリシアは国王の決断に安堵した。
同時に少しの満足感を覚えた。
エミリーは自分の行動の責任を取らされるのだ。
それに今後エミリーに悩まされることもない。
幽閉処分は公爵家にとって不名誉かもしれないが、親子の縁を切れば被害も最低限で済まされる。
これで全てが上手くいくとパトリシアは考えた。
「ありがとうございます、陛下」
国王は微笑んだ。
「君がこの国にとって重要な存在であることを忘れないでほしい。これからも君の力を国のために活かしてほしい」
「はい、必ず国の力になると約束します」
こうして国王の謝罪を受け入れ、エミリーの処分も決まった。
パトリシアはアレックスと一緒に王宮の庭園を晴れ晴れしい気持ちで散策し、自由を感じていた。
やっと穏やかな日常を取り戻せたのだ。
ふと、アレックスが言った。
「今回の件で父上も王位を早めに譲りたいと言い出したよ」
「そうだったの。……英断よね」
「まあ、な。エミリーの嘘を信じるようでは王としての才覚に問題ありと思われても仕方ないからな」
アレックスはパトリシアに真剣な表情で向き合った。
「パトリシア、結婚して俺を支えてくれ。この国のため、エミリーのような人間を蔓延らせないようにしよう」
「ええ、そうしましょう。私はアレックスと一緒よ。これからも、ずっと」
アレックスの提案をパトリシアは快諾した。
婚約しているということは、いつか結婚するということだ。
それが早いか遅いかの違いはあれど、結婚はパトリシアも望んでいたものだ。
エミリーの陰謀によりパトリシアが投獄されるという問題を乗り越え、二人の絆はより強固なものとなった。
アレックスは行動で愛を証明した。
パトリシアはアレックスへの信頼を深め、この人と婚約できたことを喜び、二人の未来に希望を抱いた。
彼の胸にはパトリシアが冤罪であるという確信が宿っていた。
「陛下、どうか少しお時間をいただけませんか? パトリシアの無実を証明できます」
国王はアレックスの真剣な表情から無実は本当なのだと判断した。
後はその根拠を聞くだけだ。
「いいだろう。話してくれ」
「はい、陛下。エミリーがパトリシアを陥れるために嘘をつき、彼女を冤罪で投獄させたのです。証拠は何もありません。パトリシアは反乱を企ててなどいません」
国王はアレックスの言葉に呆れてしまった。
これだけ自信満々に証拠がなかったと言われて納得できなかったのだ。
「証拠がないなら無実だと証明はできないだろう? ならばパトリシアの罪は明らかだ」
「逆に考えてください。そもそも反乱なんて企てていないから証拠がないのだとは思いませんか? 証拠がないのは無実の証明になります」
国王はしばらく黙って考え込んでいたが、やがて深いため息をついた。
「そうだったのか。確かにそれなら証拠がなくて当然だな……。余がパトリシアに対して下した判断は誤りだったということになる」
「そうです、陛下。パトリシアを今すぐにでも解放してください」
「そうしよう。私の判断が誤りだったことを認めよう」
アレックスは国王の言葉に安堵し、心の中で喜びが広がった。
「ありがとうございます、陛下」
「もう良い、下がれ。すぐにでもパトリシアを解放しろ」
「はい」
アレックスは退出していった。
国王はこのような失態を犯すことになった原因であるエミリーをどうすべきか考えた。
王命によりパトリシアはついに解放されることとなった。
牢獄の扉が開かれた瞬間、彼女の心は喜びで満たされた。
待ちに待った自由を得たのだ。
「パトリシア!」
アレックスの声が牢獄の外から響いた。
彼女はその声を聞いて、涙をこらえながら駆け出した。
「アレックス!」
パトリシアは彼の元へ駆け寄り、彼の胸に飛び込んだ。
彼女の心の中にあった不安や恐れが消え、幸福感が広がった。
アレックスは彼女をしっかりと抱きしめ、安心させるように微笑んだ。
「パトリシアの無実が明らかになった。もう大丈夫だ。これからはもう、何も心配しなくていい」
「ありがとう、アレックス。あなたがいてくれたから私は救われたわ。孤独でも耐えられた。あなたがいたから私は耐えられたのよ」
パトリシア彼の胸の中で涙を流しながら言った。
二人はしばらくそのまま抱き合った。
パトリシアはアレックスが自分のために戦ってくれたことを思い出し、その愛に感謝の気持ちでいっぱいになった。
アレックスもまた、パトリシアの無実を明らかにできたことで満足感を覚えていた。
しかし、胸の中ではエミリーに対して許せない思いが渦巻いていた。
アレックスはパトリシアに身なりを整える時間を与えた。
その間に彼はエミリーと会うことにした。
アレックスはエミリーが投獄されている牢へと向かった。
エミリーの顔には疲労と諦めが見て取れたが、アレックスの存在に気付くと彼女は冷静さを装おうとした。
「アレックス、あなたが来るとは思わなかった。それで何の用なの?」
エミリーは余裕を装うとしたが隠し切れない疲れが顔に出ていた。
「エミリー、お前の企ては失敗した。パトリシアは無実だと証明され、国王の命令によって解放された」
アレックスは、はっきりと告げた。
エミリーの表情が一瞬にして変わり、驚きと混乱が交錯した。
「どういうこと? 無実という証拠があったというの!?」
納得できない様子のエミリーを見て、わざわざ説明する必要もないとアレックスは考えた。
必要なことは彼女に絶望を味わわせることだ。
「お前がパトリシアを陥れようとしたことは明らかになった。国王もお前の行動を重く見ている。それにしても大問題を引き起こしてくれたものだな。処刑されるかもしれないということを理解していたのか?」
エミリーは言葉を失った。
彼女の心の中で処刑の恐怖が広がっていった。
「そんな……。それはあり得ない。私は公爵家の娘よ。私の立場を考えて!」
「パトリシアも公爵家の娘だ。それにお前は義理の娘だろう? 立場が違う」
アレックスは冷静に言った。
エミリーは恐怖に震えながら彼を見つめた。
「お願い、アレックス。助けて。私を守って。私はあなたを手に入れたかっただけなの」
「そのためにパトリシアを処刑させようとしたのか。本当に性根の腐った奴だな、お前は」
アレックスに慈悲の心はない。
許されないことを彼女はしたのだ。
エミリーは絶望の表情を浮かべ涙を流した。
「お願い、アレックス。私を見捨てないで。私がどんなに愚かだったか反省している。何でもするから助けて!」
懇願するエミリーをアレックスは冷たい目を向けることで意思を表明した。
「処分が決まるまで震えていろ」
アレックスは牢獄から去った。
エミリーの心にはもうどうにもならないと絶望があった。
処刑されなかったとしても許されることはなだろうという絶望も。
日を改め、パトリシアはアレックスと共に国王に会っていた。
国王は彼女に向かって深く頭を下げた。
「パトリシア、謝罪する。エミリーの嘘を信じてしまった愚か者を許してほしい」
「陛下……」
パトリシアは驚き言葉を失った。
国王がここまで真摯に謝罪するとは考えていなかったのだ。
「陛下、私を信じていただけなかったことは残念でしたが、今こうしてお話しできることに感謝しています。許すなんて偉そうなことは言えません。どうか頭を上げてください」
「余はパトリシアが受けた苦痛に対し、できる限りの補償をしたい。もし何かあれば遠慮なく申すがいい」
パトリシアは国王相手に無理難題を言えるような無作法者ではなかった。
しかし何も要求をしないのでは国王の面子を潰すことにもなると考えた。
ならば正当な要求をするだけだ。
「陛下、エミリーの行動によって私以外にも多くの人々に迷惑がかかりました。彼女の行為は許せるものではありません」
国王も同感だとばかりに頷いた。
「そのため、彼女には相応の罰を与えるべきだと思います。」
「君の言うことは理解できる。しかし、どのような罰を望むのだ?」
「エミリーを一生幽閉することです。彼女の行動が与えた影響を考えると、彼女を自由にさせるのは危険です。ですが処刑はいささか重すぎると思えます」
「それで幽閉か……」
国王は考え込み、パトリシアの提案を吟味した。
「一生幽閉するというのは確かに厳しい罰だ。しかし、君の受けた苦痛を考えればその気持ちも理解できる。それに今後のこともな。エミリーの行動は許されるべきではない。幽閉は妥当な処分だろう」
パトリシアは国王の決断に安堵した。
同時に少しの満足感を覚えた。
エミリーは自分の行動の責任を取らされるのだ。
それに今後エミリーに悩まされることもない。
幽閉処分は公爵家にとって不名誉かもしれないが、親子の縁を切れば被害も最低限で済まされる。
これで全てが上手くいくとパトリシアは考えた。
「ありがとうございます、陛下」
国王は微笑んだ。
「君がこの国にとって重要な存在であることを忘れないでほしい。これからも君の力を国のために活かしてほしい」
「はい、必ず国の力になると約束します」
こうして国王の謝罪を受け入れ、エミリーの処分も決まった。
パトリシアはアレックスと一緒に王宮の庭園を晴れ晴れしい気持ちで散策し、自由を感じていた。
やっと穏やかな日常を取り戻せたのだ。
ふと、アレックスが言った。
「今回の件で父上も王位を早めに譲りたいと言い出したよ」
「そうだったの。……英断よね」
「まあ、な。エミリーの嘘を信じるようでは王としての才覚に問題ありと思われても仕方ないからな」
アレックスはパトリシアに真剣な表情で向き合った。
「パトリシア、結婚して俺を支えてくれ。この国のため、エミリーのような人間を蔓延らせないようにしよう」
「ええ、そうしましょう。私はアレックスと一緒よ。これからも、ずっと」
アレックスの提案をパトリシアは快諾した。
婚約しているということは、いつか結婚するということだ。
それが早いか遅いかの違いはあれど、結婚はパトリシアも望んでいたものだ。
エミリーの陰謀によりパトリシアが投獄されるという問題を乗り越え、二人の絆はより強固なものとなった。
アレックスは行動で愛を証明した。
パトリシアはアレックスへの信頼を深め、この人と婚約できたことを喜び、二人の未来に希望を抱いた。
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