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三章

傭兵ギルドの解体所

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「ああ。お前が大急ぎで大量にっつーからガキども集めて急がせたが……本当に大量だな、こりゃあ」

 呆れたように呟きながら、獲物の状態を確認するためか軽く獲物に触れたゴルドだったが、直後眉を顰めた。

「あ? んだこりゃ。冷えてんな」
「一応魔法をかけておいたのでな。ここまで来るのにどれほど時間がかかるかはわからなかったので、その間に腐らせてはまずかろう」

 獲物を運んで来る際、どの程度で買取まで漕ぎ着けることができるかわからなかったので、少しでも状態を保っていられるように魔法をかけて冷やしておいた。
 凍らせることもできたが、流石にそれをやっていいものなのかわからなかったので今回は冷やしただけだ。

「そりゃあその通りだが……あんたは貴族か?」

 今の短時間で俺が貴族だということに気がついたようで、ゴルドは眉を寄せながら問いかけてきた。
 だが、貴族といってもあくまでも〝元〟貴族なので、その辺りは気にしないでもらいたいところだ。

「いや。今は違う。言葉や振る舞いに関しては、気にしないでもらえると助かる」
「……ま、なんか事情があんだろうが、巻き込んでくれんなよ?」
「巻き込むような事情ではないので安心するといい」
「そうかい。んじゃまあ、こっちにこい。……ああ。面倒だろうが、入る時は一体ずつ持ってきてくれ。じゃねえと入口から入らねえ」

 歩き出した ゴルドの後についていき、傭兵ギルドの前まで来たが、確かにゴルドの言葉通り一体ずつでないと入らないだろうな。

 高さとしては問題ないが、獲物を数体もまとめて運んでいると、その横幅は入り口の幅よりも広くなってしまっている。そのため、一気に建物の中に入れることはできなかった。
 だが、建物の広さ自体はそれなりにあるようで、これだけの獲物を入れてもまだ余裕があった。
 どうやらこちらは傭兵ギルドではなく、純粋に解体場として使っている場所のようで、解体途中の肉が吊るされていたり、隅の方に骨などの残骸が置かれたりしていただけで、依頼のための受付などは存在していなかった。
 おそらくそういった依頼のための場所はこの建物の左右か、あるいは近くにあるだろうが、まあ今はそちらに用はないからどこにあろうと構わないか。

「にしても、マジで大量に持ってきたもんだな。っつか、よくそんだけの量を運べたもんだな」
「うちのお姫様が怪力なもんでね。これくらいは余裕だって言ってるんだよ」
「これが余裕か。大したお姫様だな」

 ゴルドは俺の言葉を冗談だと判断したようだが、残念なことに正真正銘のお姫様なのだ。本当に残念なことだが。

「まあいい。その獲物についての話だが、ルージェからは一体だけ捌いてそっちに渡して、後はこっちで買い取りってことで聞いてるが、それでいいのか?」
「ああ、構わん」
「そうか。なら金はどうする? 捌き終わった後でいいか? 捌く前の清算ってなると、どんな状態かわからねえから安い額での買い取りになるから、時間に余裕があるんだったら全部終わってからの方がいいんだが、どうする?」
「捌いた後で構わない。何だったら明日以降でも構わない。どうせしばらくはこの街に留まるのだ。また顔を出すことになるだろうからな」
「そうかい。じゃあちっとばかしまってろ。一体分の解体はすぐに終わらせちまうからよ」

 簡単ながら取引の話を終えると、ゴルドは直ぐに周りにいた子供達——おそらくはギルドに所属しているであろう者達へと体を向けた。

「っし、てめえら働け! とっとと捌いちまうぞ!」

 ゴルドの号令一つで一斉に動き出した子供達だが、彼らだけで大丈夫なのだろうか? 多少傷ついて買値が下がったところで文句をいいはしないが、失敗して怪我でもされるとな。

「子供達でも大丈夫なのか?」
「ああ。あれでも俺達が仕込んだんだ。解体ができりゃあ、最悪の場合でも仕事にあぶれることはねえからな。つっても、流石にこれだけの量があるとそれなりに時間はかかるぞ」
「わかっている。しばらくは見させてもらうが、構わないか?」
「ああ」

 ゴルドの許可も取れたことだし、職人の技というものを見させてもらうとしよう。これまでも獲物を狩ったり解体したりしてきたが、所詮は素人が知識だけでやったことだからな。不備もあった。これからも旅をするのであれば、ここで見ておくだけでも十分に役に立つだろう。

「おっちゃん! どれから捌くんだ?」
「お? あー……どうする?」

 子供達の言葉にゴルドがこちらを向いて問いかけてきたが、確かに一口に獲物と言っても、種類があるか。
 ……ここで作業を見ていられる許可をとったと言っても、子供達も見られながら作業をするのは苦だろう。
 であれば、目的のものだけ手に入れたら直ぐに出て行くべきだろうな。そうなると、できるだけ早く作業が終わるものがいいか。

「一番——」
「一番美味しいの!」

 俺が言おうとした言葉を遮って、スティアがキラキラとした目で宣言したが、その口を手で押さえてゴルドに話しかける。

「一番楽なやつでいい。他人が見ている中でやるのは大変だろう。他のは俺たちがいない時にやればいい」
「……いいのか、それで?」

 俺の答えにゴルドはチラリとスティアのことを見ているが、気にする必要はない。
 そういう意思を込めて頷きを返してやると、ゴルドは少し躊躇いがちに頷いた後に、解体の準備をしていた子供達へと指示を出した。

「えー!」

 ゴルドの指示する声を聞いた俺は、これ以上抑える必要はないと判断してスティアの口を押さえていた手を離したが、手を離すなり不満そうな顔をしたスティアが抗議の声を上げた。

 しかし、そんな声を出したところで今更変えるつもりはない。

「どうせまだこの街に留まるのだ。今日解体しなかった者は後日また狩ればいいだろう」
「んー……それもそうね!」

 少し悩んだ様子だったが、スティアは直ぐに納得し、ギラギラと好戦的な笑みを浮かべた。おそらくは明日以降の狩りを想像しているのだろうが、明日も狩りをするとは限らないぞ?
 もっとも、今この場でそのことを言うつもりはないが。

「そう言うわけだ。頼む。それから、明日も来るかはわからんが、しばらくはここで頼んでも構わないか?」
「ああ。つっても、最近は俺たちも稼ぎ時ってやつが来てっから、解体を頼まれてもすぐに受けられるかってーとわかんねえぞ?」
「問題ない。おそらく、次からは単なる買取になるだろうからな」
「そうか。それなら大丈夫だろうよ」

 獲物を狩ったと言っても、毎度自分たちで食べるわけではない。仕事として回収し、このギルドに卸すことになるだろう。なので、こちらとしては解体にいくら時間がかかろうが問題ないのだ。

「でもさー、こう言うのって稼ぎ時とかあるの? 魔物が繁殖する時期とかそう言うやつ?」

 言われてみれば、確かにそうだな。普通の狩りは時期を考えてやるのだろうが、ここは魔境であり普通とは少し事情が異なる。
 だが、どんな場所でも自然の生き物である以上は、やはり時期というのがあるものなのだろうか?

「いや、そういうんじゃねえ。ただ、お前達みたいに、獲物を狩ったらここに持ち込む奴がいるってだけだ。大抵はどっかの傭兵ギルドに所属してっからこんなところに持ってきやしねえんだがな。二組も来るなんて、珍しいこともあるもんだ」

 ああ、同類がいたというわけか。その者がとってくる量にもよるだろうが、俺達と同程度を取るのであれば確かに忙しいだろうな。

 しかし、疑問もある。俺達とそのもうひと組が重なったのが珍しいと言ったが、普段は俺達と同じようなことを頼む者はいないのだろうか?
 他所から仮に来る者が全くいないというわけでもないだろうし、そういった者達はどこで卸しているのだろう? やはり他にギルドを見つけてそこに卸すのか?

「だが、よそから来た者もいるだろう。そういった者達はどうしている。他の傭兵ギルドと手を組んでいるのか?」
「あー、まあ半分くれえは正解だな。そのての奴は、傭兵ギルドに仮加入してんだよ。正式な組合員じゃないが、一時的に一部の機能だけは受けることができるっつー、まあここみてえな街独自の文化みてえなもんだ」

 なるほど。商売としての取引相手ではなく、一時的な同盟、と言ったところか。おそらくギルドに入るとギルドからの指示を多少なりとも受け入れることになるだろうし、狩った獲物は絶対に所属しているギルドに卸すことになっているのだろう。

 俺達のようにただの取引相手よりは一歩踏み込んだ関係と言えるが、その分ギルドに縛られることになるのでどちらが良いのかは一概には言えないな。少なくとも、俺たちにとっては単なる取引相手の方が楽でいいから、このギルドに限らずこの街の傭兵ギルドに所属するつもりはないが。

「おっさん。このロープどうすればいいんだ? なんか切れねえんだけど」
「あ? ロープが切れねえってそんなわけねえだろ」
「ああすまんな。今消す」

 子供達から声がかけられたことで、俺は獲物を縛っていたロープ——ではなくマントを消していなかったことを思い出した。

 獲物を縛っていたロープを操って解き、それを手元に呼び寄せて掴むと、そのまま分解してしまう。

 それは魔創具を消す時には普通の光景だが、まさか先ほどまで獲物を縛っていたものが魔創具だとは思っていなかったようでゴルドは目を丸くしている。

「驚いたな。そりゃあ魔創具か?」
「まあそうだな。珍しいか?」
「ああ。魔創具自体もだが、ロープっつーのは、あー……何つーかまともじゃねえやつらの道具って認識だからな」
「あー、裏ギルドとかそういう連中はロープとか糸とか使うよね」

 なるほど。確かに、あの手の手合いは情動から外れた武具を選ぶものだからな。剣や槍といった武器も使えないわけではないだろうが、それは本命ではない。自分だけの奥の手と呼べるものが存在しているはずで、魔創具にするのならそういったものを選ぶだろう。例えば、布やロープのような、だな。
 つまり、一見武器に見えないようなものを魔創具としている俺は、裏の人間に見えるわけだ。

「俺は別に裏ギルドではないのだがな」
「やーい、まともじゃないやつー」
「黙れ、阿呆。貴様もまともではない奴の一人だろうが」

 スティアは俺のことを指差して笑っているが、俺とは別の意味でまともではない魔創具を選んだ者に言われたくはない。お前とてネメアラに帰ればまともではない厄介者だろうに。
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