上 下
153 / 164
異世界巡り

無罪の条件

しおりを挟む
「来なさい」

それからは適当に部屋で過ごし、食事をとって睡眠をし、そして翌日、となったのだが、その日もアトリアと適当に話をしながら部屋で待っていると昨日の神官が再びやってきてアキラのことを呼び出した。

呼び出されたアキラはようやくか、と内心でため息を吐いてから立ち上がり素直についていくが、なぜかその後ろを呼び出されていないはずのアトリアもついていく。
そのことに何かいいたそうにした神官ではあったが、立場の違いを理解しているのか、なにも言うことなくそのまま案内を行うことにしたようだった。

「——貴殿の処分は撤回することとする」

やってきたのは審問を行われたのと同じ聖堂。
そこでアキラに対する不当な罪の押し付けは撤回されることとなったことを伝えられた。

「ありがとうございます」

そのことを聞いたアキラはエルザンドへと礼を行なうが、だがそれでおしまいになるとは考えていなかった。
ただなんの処分もないことを伝えるだけであれば、わざわざこのように大仰に呼び出す必要なんてないのだ。
アキラたちを呼び出すのは良しとしても、こんな聖堂なんかに呼び出す必要はなく、昨日と同じように人を集める必要もない。どこかの部屋に呼び出して伝えて、それで事足りるのだ。

だが、こうして人を集めた上に呼び出されたとなれば、そこには何かしらの理由があるのだと考えられる。

「ただし、条件をつけさせてもらうことになる」

そんなアキラの予想を肯定するかのように、エルザンドからそんな言葉が聞こえてきた。

(そらきた。一体何の条件をつけられることやら)

そんなふうに考えているアキラだが、実際のところは何を頼まれるのかなんてことは昨日の時点で予想はついていた。
それはあくまでも予想でしかないが、外れはしないだろうな、と言う確信があった。

「まずは誓いの内容の確認だが、外道魔法の使い手全てを『外道魔法の使い手だから』という理由で罪に問うことは禁止とすることについて、すべての外道魔法使いを肯定することはできないということだ。確かに全ての外道魔法の使い手が悪であると言い切ることはできないかもしれない。だが、今まで外道魔法の使い手による犯罪が多く、その被害は甚大だったと言う事実が存在している以上、なんの制限も設けずにとはいかぬ」

だが、どんな要求をされるのかと待ち構えていたアキラに対して、まずエルザンドの伝えてきたのはアキラに対する要求ではなく、元々アキラが求めていた願いのうちの一つである『外道魔法の使い手が不当に虐げられている状況の改善』についてだった。

これからの話が想定していたものとはズレたことでアキラは僅かに驚いた様子を見せたが、その内容そのものは真っ当なので、アキラとしても当然だなと理解できるために素直に頷いた。

エルザンドの言ったように、外道魔法の使い手というだけでは罪ではないが、それを使って悪さをするものは多い。
それは元を正せば不当な虐げを行なった教会のせいであるとも言えるのだが、実際問題として外道魔法を使った犯罪が多いのは否定できない。
なので、現在存在している外道魔法使いもこれから生まれてくる外道魔法の才能を持った者も、なんの制限も無しに野放しにすることはできない。
そんなことをしてしまえば、悪意を持った外道魔法使いたちは過激に動くだろうし、突然の変化には市民たちもついていくことができず、全く管理されていないとなれば自衛のためと理由をつけて外道魔法使いをさらに虐げることさえあるかもしれない。

「それ故に、外道魔法の使い手と判明したのなら一旦教会にて身柄を預かり、名を魂魄魔法の使い手として改めた後に教会所属の魔法使いとして活動してもらうこととする」

だが、一旦教会で集められるのであれば教会が管理している、と言うことができ、そうなれば市民たちとてそうそう勝手に行動することもない。

もっとも、教会としては女神を降ろすことができたアキラの魔法に惹かれたのだろうが。
アキラの使った神降しの魔法は、外道魔法を使われている。そのため、その魔法を再現するために外道魔法の使い手を集めようとしているのだろうとアキラは当たりをつけた。

だが、もしそうだとしても、教会で利用するために集めているのなら衣食住は確保できるわけで、今までのような不当な扱いは減ることだろうから、今いる外道魔法使いの中でも若いものや、これから生まれてくる者たちにとっては幸せなことだろう。

「こちらとしては、教会の勝手な思い込みによる不当な扱いを無くし、一人でも多くの魂魄魔法の使い手が幸福な道を歩めるのであれば、そして私自身のみの自由を保障してもらえるのであれば、問題ありません」

しかし、そんな外道魔法使いたちにとっては幸せだと思える条件だとしても、正直なところアキラにとってはどうでも良かった。
自分だけまともに暮らせるのは嫌だし、外道魔法使いに対する偏見と敵愾心が満ちた状態ではまともに皇女と結婚することもできないから、そう言う環境をどうにかしようとしただけ。
口では一人でも多くのものに幸福を、などと言っているが、そんなことは言ってしまえばついででしかなかった。

「……その誓いを結ぶための条件だが、一つは昨日行なった儀式を我々の目の届くところ以外での使用を禁止する」

そしてその後に続けられるのは、本題とも呼べる内容についてだった。
その内容るそれは、、それを伝えるエルザンドも少しばかり言い淀んだ様子が見受けられたが、それでもそれは一瞬だけのことで、その後にはすぐに調子を取り戻して言葉を続けた。

「二つ、儀式の詳細な術式を提供せよ」

通常であれば術者固有の魔法を提供せよというのはマナー違反であるが、そんなことなど噯にも出さずにエルザンドはそう言ってのけた。

「かしこまりました。こちらをどうぞ」

しかし、アキラとしてもすでにそう言われるのは予想済みのことであったために、わざわざ時間も手間も取られなくてもいいようにと予め神降しの魔法について書き記したものを用意していた。

まさかそんなものがすぐに出て来るとは思わなかったのだろう。エルザンドは軽く目を見張ってアキラの手の中にある紙の束を見つめた。

「これは……」
「私としても、私個人でこのような魔法を秘匿しておいてはならないと判断しまして、本日の話し合いが終わった時点で大神官様にお渡ししようと思い、準備していた次第です」

これは神降しについて書かれたものであって、昨日のアキラが使った魔法とは別物ではあるが、昨日の魔法をそのまま記すわけにはいかないので仕方がない。昨日の魔法を伝えれば、それがただ人形と人間の意識を繋げるだけの魔法だとバレてしまうから。
だが、昨日の魔法と違うとはいえ、神降しの効果については偽りではない。実際にアキラの差し出した魔法を使えば、神を喚ぶことも可能だろう。

「ここに記されている内容に間違いはないか?」
「剣の女神に誓って。もっとも、それを使用できるだけの技量を持つものがいるかは保証できかねますが」

しかし記された術が正しいからと言って、それが実際に使えるのかというと否定せざるを得ない。
確かにアキラの差し出した術はアキラ意外にも魂魄魔法の才能があれば使うことができるかもしれない。だが、それはあくまでも可能性がゼロではない、というだけのこと。そもそもの話として、神に干渉する魔法など、人の身で使えるはずがないのだからおかしな話というわけでもない。

「ふむ……。では、貴殿と同じ技量、最低でもこの術を使用できるようになるまで術者を鍛えよ。それが終わり次第外道魔法を理由に処罰を下すことはなくなるよう取り計らおう」

だが、自分たちが神を喚ぶ、というのは教会のものにとってはとても甘美なものに感じられるのだろう。
本来は神降しの魔法の使用禁止と術式の提供の二つだけであった条件だが、エルザンドはここにきて三つ目を追加することにした。
予めいくつの条件をつけると断言していなかったのだから、それでも約束を破ったことにはならない。
……ならないが、それをどう思い、どう行動するかはアキラの自由だ。

「お断りいたします。私は自由に行動するためにここに来たのです。にもかかわらず拘束されるというのなら、意味はありませんから」

だからアキラは、エルザンドの言葉に大して迷うことなくそう答えた。

普通の術者をアキラと同程度まで育てるとなったら、それは膨大な時間がかかる。何度も何度も、それこそ文字通り命懸けの戦いの中で必死になって鍛えてきたアキラ。
できなければ死に、一から試練をやり直す。そんな常人なら発狂しかねない環境で鍛えたアキラと同程度まで育てることなど、できるわけがない。よほどの才能を持っていたとしても届かないだろう。何せ、どんな才能を持っていても人は神にはなれないのだから。人から神になるほどの研鑽を積んだアキラとは比べ物になるはずがなく、届くはずもない。

だからこそ、アキラと同程度の術者は育てられないし、今回使用した術だって使えるようになるには何十年とかかるだろう。それでは自由になる意味がない。

「……であるのならば、その場合は罪の撤回を取り消すことになるが、それで良いか?」

そんなアキラの答えに片眉を上げて訳がわからないとばかりにアキラのことを見つめるエルザンドだったが、アキラの考えを推測していても仕方ないと思い、脅すことにした。

「ええ」

だがそれでもアキラはまたも迷うことなく頷いた。
罪の撤回を取り消すということは、これからずっと教会に追われることになるし、アトリアとの結婚に関しても面倒なことが出てくるだろう。
だがそれでも、アキラは迷うことはなかった。
どのみち頷いてしまえば一生を教会に拘束されて過ごさなくてはならないのだ。なら、頷くことに意味なんてない。

「…………なんだと?」
「構わない、と申しました。罪に問うのであればどうぞご自由に」
「それがどういうことなのか理解しているのか?」
「逆に聞きますが、理解していないとでも? ですが、おっしゃられたいことも理解はできます。断れば捕まり、自由などなくなる。自由になるために断るのに、その結果つかまって自由が奪われるのなら意味がない。そうおっしゃられたいのでしょう?」

そう。アキラは自由に行動するためにここに来たのに、エルザンドの出した条件を断ってしまえばその自由に行動する権利は手に入らなくなる。
だが、教会の言うことを聞いていても自由に行動できないのなら、アキラにとってはなんの意味もない。
だからこそアキラはエルザンドの出した条件を拒んだ。

それに、アキラにとっては敵視されようが問題なかった。

「ですが、問題ありません。捕まらなければいい」
「なに?」
「逃げさせていただきます」

何を言っているのかわからなそうなエルザンドに対して、アキラは堂々とそう言い放った。
その瞬間、聖堂内部の壁際で待機していた神殿騎士たちが動き始め、扉の前を固めるもの、アキラを囲う者と別れ始めた。

そんな様子を見て、エルザンドは一つ頷くとアキラに話しかける。

「逃げるだと? そのようなことができると思っているのか?」
「どうせ捕まるのなら、逃げた方がいいでしょう? どうせ殺すことはできないでしょうし」

それはアキラを殺してしまっては魔法を教えるものがいなくなり困るだろう? という意味だったのだが、煽っているように聞こえたのか、教会所属の神殿騎士たちは武器に手をかけながら苛立った気配を纏わせ始めた。

そんな騎士たちを一瞥してから、アキラはエルザンドに向き直って口を開く。

「ですが、良いのですか?」
「なにがだね?」
「教会がこんなことをして、ですよ」
「こんなこと? それは一体なにを指しているのだ?」
「外道魔法——魂魄魔法の有用性は示したはずなのに私に押し付けた罪を撤回することなく、あれこれと条件をつけて自分たちの利益を手に入れようと足掻いていることですよ。正直なところ、本当に『剣の女神』を信奉しているのか不思議になるくらい公正さも正義もないように思うのですが、如何思いますか?」

その言葉は、エルザンドだけではなく周囲にいた他の神官たち、それから神殿騎士たちの間に動揺を走らせた。

確かにそうだ。ここにいる者たちは十の神の中でも『正しさ』を象徴としている『剣の女神』を信奉している。そんな者たちが、このような騙し打ちや詐欺のようなことをして、それで本当にいいのかと言われると、はっきりと頷くことはできなかった。
大神官であるエルザンドとて、上に上がりたい、地位を守りたい。そういう願いはあれど、剣の女神に対する信仰があることも嘘ではないのだ。

「——条件を訂正する。教会がアキラ・アーデンの外道魔法の使用の罪を許す条件は、以下の〝二つ〟。一つ、神に干渉する魔法の使用は我々の要請があった場合のみとする。二つ、神降しの魔法の術式を提供する。以上の二つを持って、外道魔法使用に関する罪を取り消すこととする」
「よろしいので?」
「……私とて、これでも神に仕える神官だ」

エルザンドはアキラの問いにそれだけ言うと、背を向けて歩き出してしまった。
そして、アキラは晴れて無罪放免となったのだった。これでこれ以上協会から文句を言われることもないし、公的には外道魔法の使い手だから、と言う理由で虐げられることもない。
裏ではまだまだあるだろうが、少なくとも書類の上、形式の上では問題とされることは無くなったのだ。
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです

ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。 転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。 前世の記憶を頼りに善悪等を判断。 貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。 2人の兄と、私と、弟と母。 母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。 ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。 前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。

大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。 だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。 勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し! そんなお話です。

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜

家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。 そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?! しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...? ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...? 不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。 拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。 小説家になろう様でも公開しております。

異世界転生~チート魔法でスローライフ

リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

プラス的 異世界の過ごし方

seo
ファンタジー
 日本で普通に働いていたわたしは、気がつくと異世界のもうすぐ5歳の幼女だった。田舎の山小屋みたいなところに引っ越してきた。そこがおさめる領地らしい。伯爵令嬢らしいのだが、わたしの多少の知識で知る貴族とはかなり違う。あれ、ひょっとして、うちって貧乏なの? まあ、家族が仲良しみたいだし、楽しければいっか。  呑気で細かいことは気にしない、めんどくさがりズボラ女子が、神様から授けられるギフト「+」に助けられながら、楽しんで生活していきます。  乙女ゲーの脇役家族ということには気づかずに……。 #不定期更新 #物語の進み具合のんびり #カクヨムさんでも掲載しています

能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?

火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…? 24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

婚約破棄され逃げ出した転生令嬢は、最強の安住の地を夢見る

拓海のり
ファンタジー
 階段から落ちて死んだ私は、神様に【救急箱】を貰って異世界に転生したけれど、前世の記憶を思い出したのが婚約破棄の現場で、私が断罪される方だった。  頼みのギフト【救急箱】から出て来るのは、使うのを躊躇うような怖い物が沢山。出会う人々はみんな訳ありで兵士に追われているし、こんな世界で私は生きて行けるのだろうか。  破滅型の転生令嬢、腹黒陰謀型の年下少年、腕の立つ元冒険者の護衛騎士、ほんわり癒し系聖女、魔獣使いの半魔、暗部一族の騎士。転生令嬢と訳ありな皆さん。  ゆるゆる異世界ファンタジー、ご都合主義満載です。  タイトル色々いじっています。他サイトにも投稿しています。 完結しました。ありがとうございました。

処理中です...