外道魔法で異世界旅を〜女神の生まれ変わりを探しています〜

農民ヤズ―

文字の大きさ
上 下
34 / 164
転生完了

街への帰還

しおりを挟む
「それじゃあカーナ達を起こすけど、打ち合わせ通りに頼む」

今アキラ達はゴブリン達の巣であった洞窟から外に出て、洞窟の入り口の少し開けたところにいる。
ウダルとエリナは了承の意を示すために頷き、それを見たアキラは眠っているカーナ達を起こすために魔法の準備をする。カーナ達に向けられた手が光その先で魔法陣が描かれる。アキラの手に宿る淡い光が弾け魔法が発動した。

「──うう。……!ここは!?」

眠っているカーナ達の中でカーナだけは少しだけ早く起きるように魔法をかけていたため彼女だけが目覚める。
何故カーナだけ先に起こしたのか。それは一斉に起きられるとその対応が面倒というのであった。先にリーダーであるカーナに説明しておけば後の二人も話を進めやすいだろうとアキラ達が話し合った結果だ。

「よかった!無事だったか!」
「え?えっと、あの、何があったのでしょうか?」
「覚えてないのか?」

魔法で眠らせ記憶を改竄した本人であるアキラはそんな事をつゆほども感じさせない様子で、さも心配していたという感じでカーナに話しかける。
カーナは何が起こっているのか。もしくは何が起こったのかわからない不安から周りを見回すが同じチームの二人は隣で寝ている。寝ている仲間を見るとさらに不安がこみ上げたが悩んでいるだけではわからないと、現場を確認する意味でも何が起きたのかを思い出す事にした。それが魔法によって歪められたものであるとは知らずに。

「私達は捕まった人を助けるためにゴブリンの巣にやってきて、巣の奥にいたゴブリン達に奇襲をかけたはず……。それから……。!キャリー!」

何かに思い至ったカーナは隣で寝ている友人に飛びつき彼女を頬をペシペシと叩き始めた。

「ちょっと待った!カーナ待て!キャリーの傷は治したから落ち着け!」

その言葉を聞くとカーナはグリンッとアキラの方を向き瞳に涙を溜めながら嘘は許さないとばかりに問い詰める。

「落ち着いてよく見ろ。腹を刺されたせいで服に穴は空いているけど傷は残ってないだろ」
「……よかった」

実際にキャリーは腹を刺されてなどいないが、あたかもそう見えるようにその部分にだけ切ったのだった。

アキラの書いた筋書きはこうだ。
『ゴブリンの巣に奇襲をかけたが戦闘中に敵の数が少なくなってきたと油断したキャリーが背後から腹を刺されてしまい、その救援に行こうとしたカーナとクララの二人もゴブリンの攻撃を受け気を失ってしまった』というものだ。

「──うぅ。おもい……」

キャリーは目が覚めたようで横たわる自身の上に倒れ込んでいるカーナをどかそうと手を動かしている。
本来予定していた時間よりも目がさめるのが早かったが、カーナが頬を叩いたり大きな声を出したりしたからだろう。

「キャリー!よかった!本当に良かった!」
「あ?おい!なんだよいきなり」

よかったよかったと繰り返すカーナを見てキャリーは何が何だかわからないでいたが、真実を知っているアキラ達三人の中には罪悪感が生まれていた。

本当にこれでよかったのか? これが最善だってお前も認めただろ! そうだけどさぁ。 大丈夫よウダル。バレなければなんの問題もないわ。いや、そう言う問題か?

カーナ達が感動の再開を果たす側で、アイコンタクトによる会話を行うアキラ達。

「あっ。おはようクララ。体に異常はないかい?」

少し経つと寝ていたはずのクララがバッと飛び上がるように起きキョロキョロと周囲を警戒している。
そんなクララにアキラが話しかけると一瞬悩んだものの改竄された記憶をなにがあったのか思い出したのかハッとしたようにキャリーの姿を探す。
カーナに抱きつかれ困惑しているキャリーの姿を確認するとクララはその場にヘタリ込むようにして座り込んでしまった。


「それじゃあ、みんな起きた事だし何があったか整理したいんだけどいいかな?」

本当であればチームリーダーであるウダルが話をするべきなのだが、今回は非常事態というか異常事態なのでアキラが仕切る事になった。
アキラの言葉に記憶を書き換えられた三人は頷く。記憶を書き換えたとは言ってもそれはこの洞窟の中に入ってからのことだけなので、アキラに敵意を持ったままだったキャリーだがこの時ばかりは素直に頷いている。
その様子にアキラは頷きを返して話を進める。

「キャリーが倒れた後、助けに入った二人も倒れてゴブリンに犯されそうになったけど、そこにゴブリン達の隙ができて殲滅自体はすぐに終わった」

三人はバッと体を押さえたり自身の体の様子を確認したりする。アキラのいったゴブリンに犯されるという言葉のせいだった。

「大丈夫だよ。犯されそうになっただけで実際には何もされてないから。まあ、服くらいは乱れてるかもしれないけど」

ホッと安堵の表情を見せるカーナ、キャリー、クララの三人。女性がゴブリンに捕まって仕舞えば生きていることを後悔するほどの事が起こると言われていて、冒険者組合の初期講習でも散々言われた事だ。
なので実際にゴブリンが誰かを襲っている現場に遭遇したわけでもない・・・・・・・・・・し、襲われた人間を|見た事があるわけでもない(・・・・・・・・・・・・)が女性である彼女達が恐れるのも十分だった

「話を戻すよ。そのあとお腹を刺されたキャリーにポーションを飲ませて回復させた後、捕まっていた女性にも飲ませて回復さた。今は寝てるよ」
「捕まっていた人は無事だったんですか?」
「ああ、怪我はしていたけどゴブリン達に襲われた形跡はなかった。というのも、ここはもともと盗賊か何かのアジトだったみたいで彼女は盗賊に捕まっていたみたいなんだ。で、その盗賊もゴブリン達に襲われて全滅したってわけ」
「それだったらその捕まってた人は盗賊に、その、犯されたんじゃないの?」
「それがどうも他にも攫われた人がいたらしくてね。彼女は後回しにされたんじゃないかな?身代金の要求のためとかで」
「じゃあ盗賊が殺された後ゴブリンどもに襲われなかった理由はなんだよ」
「さっきも言ったけど他に捕まった人がいたみたいでね。そっちの人が犠牲になったんおかげで助かったんじゃないと思う」

犠牲になった。その言葉でその人物がどうなったかは理解したのだろう。話を聞いていた三人は悲痛そうに顔を顰めている。

「──つまりはあたし達が助けに来るのが遅かったから死んだってことか?」

その言葉は鋭い眼光とともにアキラに向けられていた。
アキラが探知を使うことを渋らずこの森についてからすぐにゴブリンの居場所を調べていればもしかしたら助けられたのかもしれない。キャリーはそう考えたのだろう。今までキャリーを抑えアキラに味方していたカーナとクララでさえ薄っすらとではあるがアキラのことを睨んでいた。
だが、そのことについても既に言い訳を考えていたアキラは言いよどむことなくキャリー達に説明していく。

「──勘違いしないで欲しいのは俺が探知を使ったところでその人は助けられなかったってことだ。どうもゴブリン達はその人が死んだ事にも気づかずに犯し続けていたみたいだから」
「クソがっ!」

キャリーは握りしめた拳に宿る行き場のない怒りを暴言と共に地面に叩きつける。

「そのままにしておけないしゴブリン達はの死体は燃やしたよ。その女性も」

その場に沈黙が訪れる。
キャリーは悔しそうに歯を食いしばり、カーナとクララはその犠牲になった女性のことを思って瞑目している。
そんな三人の姿をなんとも言えない様子でウダルは眺めていた。


「それでこの後どうする?俺としては捕まっていた女性をここで休ませるよりも、馬車に乗せて街で休ませたほうがいいと思うんだけど」
「そうですね。捕まっていた期間がどれほどかはわかりませんがしっかりと休めるところへ連れて行ったほうが良いでしょう」

そうと決まればあとは早い。アキラ達はキャリーが捕まっていた女性を担ぎ他の者が護衛をしながら馬車へと戻っていく。

道中、仲間には内緒にしながらも魔法を使ったアキラのおかげで何も起こる事なく、一行は無事に馬車へと戻ってくることができた。
キャリーのおぶってきた女性を丁寧に馬車に寝かせ馬車に異常がないことを確認してから街に向けて出発する。


「──ところで、この人がどこの誰だかわかる?」

馬車に女性を寝かせて仕舞えばそれだけで結構な場所を取り、全員は乗る事ができなくなってしまった。なので馬車の周りを護衛として歩きながら進んでいる。
そんな中、歩くこともなく御者をやっていたクララが暇なのか捕まっていた女性について質問する。
だが、当然ながら記憶を変えられて眠っていたカーナとキャリーにはわかるはずもなく、ウダルもエリナもさっぱりわからず顔を見合わせている。

「多分だけど、ここから西に二つ離れた領地の貴族だよ」
「なんでわかるの?」
「捕まった際に身につけていただろう短剣に紋章が付いてた。これでも商人だからね。主な貴族の家紋は覚えてるんだよ」

ほえ~、と漏らしながら感心しているクララ。だがふと何かに気づいたように再びアキラに質問する。

「ねえ、貴族ってことは色々まずくない?」
「まずいって、何が?」
「いやほら、なんかこう、よくわかんないけどまずそうな気がしない?」
「問題ないだろ。あったとしても俺たちじゃなくてあの辺りに治安維持をしなければならない領主様か街のお偉いさんのせいになる筈だ」

あまりにも抽象的すぎるクララの質問に関係ないとはっきり返すアキラ。
このメンバーの中で一番貴族の対応に詳しいアキラがそう言うのであれば大丈夫なんだろうとクララだけではなく話を聞いていた他のメンバーも安堵した。
本心ではもしかしたら何かあるかもしれないとも思っていたが、その時は魔法を使ってなんとかすれば良い。女性を救出したメンバーの中にアイリスの息子である自分がいれば街の上役もそう簡単に手を出すことはしないだろうという考えもあった。
相手がアキラに何かしようとしたら母アイリスは例え貴族相手でも喧嘩を吹っかけるだろう。そうなれば街に流通している食料の大部分を占めるほどの大商会の力を使い報復をする事になるはずだ。アイリスが息子のために教会に喧嘩を売ったのはあの街のものであれば全員が知っていると言っていいほど有名だった。
それでも問題が起きる時は起きるが、安易な考えは危険であると知りつつもその時も魔法を使えばいいかとアキラは考えていた。


帰りは全員が馬車に乗っていたわけではないので行きで森に行ったときよりも時間がかかりはしたものの日が落ちきる前には街に到着する事ができた。

「おう!おつかれ!行っていいぞ!」

依頼で街の外に出るたびに何度も顔を合わせていた門番がまともに調べることもなく通行の許可をだす。
それでいいのかと思わなくもないが、この街は商売によって栄えた街だ。今のように日が落ち門が閉まる前や逆に早朝門が開く時間は商人の行き来で忙しくまともに話しているような暇などなかった。

門を抜けて冒険者組合に向かうが、ここも人があふれていた。依頼に向かうものと依頼から帰ってきたものたちの影響で冒険者組合も又、朝と夕方が最も忙しい時間帯であった。

「ちょっと待ってて」と言い残してアキラは組合の上階に上る階段をあがっていった。

アキラが階段の上に消えていくと残されたウダル達は女性を寝かせている馬車がここ──組合の入り口の前──にあったら邪魔だろうと馬車を止める専用のスペースに移動していった。
短い時間でしかなかっとはいえ馬車の操縦の仕方を教えてもらったウダル達。その中で一番上手く動かす事ができたクララが駐車場所に移動させることになったが、何かにぶつけることもなく終わらせる事ができてクララはホッとしていた。


「ただいまー。話があるから上に来いってさ」

そう言われ皆どことなく嫌そうな顔をする。街に戻る前に組合から呼び出しをくらうだろうとはアキラに言われていた。

本来ウダル達が受けた依頼はゴブリンの調査で有り、退治はまた別の依頼として処理されるはずだった。別に、依頼にないからといってその行動をしてはいけないというわけではない。依頼にないからと行動しなかった結果、事態が悪化することはめずらしくない。故に依頼主次第だがある程度は依頼から外れたことをしてもうるさく言われることなどない。だが今回の依頼は違った。
ゴブリンはここは弱いがその生態から何か起こった場合の被害はバカにならない。なので見つけ次第調査し、一体も逃さないように包囲してから殲滅というのが当たり前でありしなければならないことであった。
それを今回ウダル達はゴブリンを逃がしてしまう危険性があったにも関わらず戦闘を行っていた。囚われていた女性を助けるためとはいえ危険な行動をとったのだから呼び出されるのも当然といえた。

「じゃあ行こうか」

くるりと振り返り組合を進んでいくアキラは覇気のない返事を背後から感じて苦笑いしていた。
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?

火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…? 24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした

服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜 大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。  目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!  そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。  まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!  魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

【本編完結】転生したら第6皇子冷遇されながらも力をつける

そう
ファンタジー
転生したら帝国の第6皇子だったけど周りの人たちに冷遇されながらも生きて行く話です

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る

早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」 解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。 そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。 彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。 (1話2500字程度、1章まで完結保証です)

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

おっさんの異世界建国記

なつめ猫
ファンタジー
中年冒険者エイジは、10年間異世界で暮らしていたが、仲間に裏切られ怪我をしてしまい膝の故障により、パーティを追放されてしまう。さらに冒険者ギルドから任された辺境開拓も依頼内容とは違っていたのであった。現地で、何気なく保護した獣人の美少女と幼女から頼られたエイジは、村を作り発展させていく。

処理中です...