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死者と女神

神の剣

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「クソッ!あそこで剣が壊れなければっ!」

復活した後晶は先ほどの好機を逃したことを悔いる。

「お疲れ様でした。剣が折れたことを悔いているようですが、私から言わせて貰えば一度とはいえ私の切断を受け切ったこと自体が驚愕的です」

だがそう言われても素直に納得できるようなものではなかった。
次はどうすればいいかと考えていると、晶はふと先ほどの女神の言葉に少し引っ掛かりを覚えた。現状からすればどうでもいいようなことなのかも知れないが、気持ちを入れ替える意味を込めてそのことについて女神に聞いてみる。

「なあ、『切断』っていうのはその剣の名前なのか?」
「いいえ、違います。ですが、そうであるとも言えます」
「何だソレ。禅問答か何かか?」

横になっていた体を起こし座った状態で女神と向き合い聞く晶。だが女神のよくわからない答えにさらに疑問が深まり、晶は呆れたように問うが女神は首を振り晶の考えを否定する。

「そうではありません。この剣に銘はありません。この剣は『切断』の概念を集め剣の形へと凝縮したもので、『切断』という現象そのものなのです」
「概念…」

概念を操る。それはまさに神の御業と言えるだろう。確かに、晶の目の前にいる彼女は『女神』なのだからそう言ったことができたとしてもおかしくはない。

「そうです。それ故に防ぐことなどできないはずなのすが貴方は見事防ぎました。先ほどの剣にどれほどの魔法を重ねがけしたのかはわかりませんが、あれは私の剣と同じようなものになりかけていました」

だが続く女神の言葉で晶は驚愕する事になった。神にしかできないであろう事が自身にもできていたと言われ思わず聞き返す晶。

「なに?同じものって切断の概念の塊になったってことか?」
「いいえあくまでも『なりかけ』です。アレは既存の物質に概念を加えた、と言ったところでしょう。加えられた概念も『切断』では無かったようですし、そもそも中途半端な出来でしたが」

女神は否定したが出来損ないとはいえ神の力を使う事ができた。その事実を知り驚く晶だが、よく考えれば女神との戦いが始まる前に女神から神の力をもらっていたことを思い出す。そして、ならば自分にも女神に対抗できるような剣を作る事が可能なのではないかと考えた。

(概念を、加える…。ソレができればまともに打ち合うことができるようになるのか?)

新たな可能性を知った晶はどうにかその方法をものにすることはできないかと考え巡らせるが、そういくらもしないうちにその思考は強制的に終わらされた。

「さあ、疑問が解消されたのでしたら再開しますよ」
「待ってく「待ちません。考えたいことがあるのでしたら闘いながら考えなさい」

いつか聞いたような脳筋的な女神の言葉に遮られ、晶は足掻いても無駄だと渋々立ち上がる。

(さっきの剣はできる限りの強化を重ねたけどそれだけじゃまだ足りない。でも、概念をどうにかするなんて全く方法が思いつかないな)

晶は一つ一つの動作をゆっくり行い少しでも時間を稼ごうとしていた。そしてその稼いだ僅かな時間で女神の言った『概念』を操る魔法をつかえないかと考える

(…あまりやりたくは無いけど近づいてよく観察するしか無いか?)

大きく息を吸い込んでからふうぅ、と吐き出し晶は女神を見据える。
どちらからも合図はない。だが両者ともに前へと飛び出していく。
最初に仕掛けたのは晶。いつの通り炎の球を放ち牽制する。女神は流れ作業のように対処し、この後はまた違う魔法が来るのだろうと待ち構えていた女神。

(これは今までと同じ攻撃ですが少々勢いが落ちているようですね。…観察、でしょうか。いいでしょう。このままつきあってあげましょう)

晶の思惑を察した女神だが行動を変えることなく敢えて今までと同じ行動をとる。だがそのすぐ後に驚くこととなった。これまでは複数の魔法で隙を作ってから近づき一撃を狙ってきた。今回も敢えて同じ行動をして『切断』のことを観察しているのだろうと女神は考えていた。しかし今回は最初の魔法で牽制した後直ぐに懐へと飛び込み持っていた剣で斬りかかってきた。自身の予想と違う晶の行動に驚いた女神だったがそれはほんの一瞬だけのことで直ぐに攻撃への対処を始めた。
振り下ろされる剣とそれを切り上げる剣。その二つがぶつかり合うと、激しい音を立てることもなく晶の振った剣は切られてしまった。その際なんの抵抗も感じなかった女神はその事実に小さく眉をひそめるがその疑問は直ぐに解消された。

「ハアア!」

晶は切られた即座に剣を捨てて新たな剣を魔法で取り出し切り上げる。その正面からの奇襲とも言える攻撃にすら女神は対応してみせる。迫る刃に狙いを定め自身の剣で斬る。だがその剣もなんの抵抗もなく容易く切られた。

(これも偽物ですかっ!恐らくこれから来る剣の殆どがなんの効果もない物でしょう。ですが防がないわけにはいきませんっ!)

晶は何本もの剣を切られながらもその度に新たな剣を取り出し攻撃の手を止めない。ただの一撃で壊れてしまうとしてもそれは実際に切ってみるまでは女神にはわからない。今の攻防の間はまだ危険を感じるようなものはなかったがそれがずっと続くとは思えない。既に晶が自身に致命の一撃を与えうるものを持っていると知っているのだから、女神にはいつその攻撃がきてもいいように対応し続けるしか無かった。

そうして百以上もの剣をダメにしたあとはその数を数えるのをやめた晶だったが未だ攻撃の手を止めることなく新たな剣を出しては振り続けていた。だが、そろそろ体力的にも精神的にも疲れ、自己強化に使う魔力も尽きかけ晶には限界が近づいていた。何か少しでも失敗すれば直ぐにでも自分が斬られてしまう状況で既に一時間近くも戦い続けているのだから無理もなかった。だが女神は多少の疲労はあるようだがまだまだ余裕の姿で剣を振っている。

(でも、何となくわかった。アレは実際に概念を操っているわけじゃあない。この世界と自身を繋いで設定をいじっているんだ)

かけらも気を抜けない状況の中晶は当初の目的をしっかりと果たしていた。女神の持っている剣は『切断』の概念を集めたものと女神は言っていたが、実際には女神自身が集めたものではなかった。概念が集めることができたのは晶が見破ったように世界を構築している核と自身の意識を接続して現象を『そうあるもの』として書き換えた事により世界がその通りに実行した結果であった。なので女神は最初に剣を作った時は集中する必要があるが後はその状態を世界が勝手に維持するので使用時の負担にはならない。
それを理解した晶は初めての試みため、また戦闘中のため不完全なものだが『神剣もどき』を作る事に成功した。
しかしそんなことをすれば流石に女神も気づく。だが女神はそれを止めようとはしない。多少の隙ができるが止めようと思えばいくらでもできたはずだ。しかし相変わらず剣を振るのを止めないままではあるが晶が神剣を作り出す様子を微笑みながら見ている。

そして晶がその手に持った剣を今までとは違い隙だらけの動きで大きく振りかぶるが、女神はその隙を突く事なく敢えて晶の攻撃に合わせて剣を振るう。
直後、二人の剣が衝突しキイイィィィンという耳障りな音を響かせる。金属がぶつかってなるような音ではなく何かが悲鳴をあげるような音。そんな音を聞き晶と女神は不愉快そうに眉をひそめるが両者ともにその手にこもる力を抜くことはない。どうやら二人の力は拮抗しているようで鍔迫り合いの状態から動くことはない。

「どうやら剣の作成に成功したようですね」
「おかげさまでね。これでやっとあんたに勝てるよ」
「ふふ。それはあくまでも勝つ手段を手に入れただけでしょう?実際に勝てるかどうかはまた別ですよ」

女神がそう言うと晶は拮抗していた剣にさらに力を込め女神の剣を弾き、女神を斬るべく剣を振るう。それに対抗するように女神もまた剣を振り、二人の刃が再び打ち合わされる。

その後幾度となく二人は剣を振るい、その度に耳障りな音を響かせ弾かれる。お互いに致命傷を与えることは叶わないまま斬っては弾かれ、また斬りかかるということを繰り返していた。

いつまでも終わらない斬り合いの最中。晶は不意に女神の顔を見るとそこにあった表情に驚き一瞬だが剣が鈍ってしまう。一瞬だけとはいえその一瞬が命取りとなる。僅かながらタイミングがずれたことで女神の剣を受け損なった晶は剣を斬られてそのまま自身も斬られてしまった。

復活した晶を待っていたのは隠すことのない不機嫌さを顔に出していた女神だった。だが女神は何も言うことはなくただ黙って晶の顔を見ている。

「ーーなぜ先程手を抜いたのですか」

なんでこんな事になっているのか分からず、何か言うべきかと悩んでいた晶に不機嫌なままの女神から質問が投げかけられた。
手を抜いたつもりなど晶にはない。今もそうなのだが、まるで面でもつけているかのように変わることのなかった女神の表情が、今ではそこにある感情がはっきりとわかる程変わっているのが気になってしまっただけだ。ただ結果として女神の言うように手を抜いたのと同じ事になってしまったので晶は申し訳なく思っていた。

「いや、手を抜いたわけじゃない。…ただ、あんたの顔が気になったんだ」
「私の顔?それがどうかしましたか」

晶の言葉に眉をひそめる女神。自身の顔を触ってみるがそこには何の変化も感じ取れず、能力を使って自身の体を確かめてみるが何の異常もない。もしや自分を謀っているのでは、と女神が考え出した時。

「ほら、最初にあった時なんか人形みたいだっただろ?表情とか話し方と。でも今はだいぶ砕けた態度で話してくるれるし表情もわかりやすく変わっていたからさ。それがさっきの闘いの中で急に気になったんだよ」

晶がそう弁明すると不機嫌そうだった女神の顔が今度は驚愕に変わった。

「…変わった?私がですか?」
「他に誰がいるんだよ。随分と変わったと思うよ。あくまでも俺の主観でしかないけど」

その言葉の後女神は無言になり考え込み晶もまた、その女神の姿を見て思うところがあったのか無言になる。

「ーー私が変わったとしたならそれは貴方のおかげです」

しばらく二人の間を静寂が支配していたがそれを破るように女神が話し出す。

「私は今まで生きてはいませんでした」
「?生きていなかった?でもあんたはもう何年も前どころか何十、何百年って生きてきたんだろ?」
「命があった、と言う意味ならばそのとおりです。ですがそれだけです」

女神は徐に剣を解除した後「少し長くなりますのでどうぞ」とわざわざ椅子と机を作り出し晶にすすめ自身も座る。

「与えられた使命。変わることのない日々。そして、何も思うことのない自身。そんなものは『生きている』とは言えません。それならば生きるために自身で考えている獣の方が私などよりもよほど上等な生き物でしょう。私はそれこそ貴方が言ったように命があり動くだけの『人形』でした。ーー貴方に会うまでは」

今まであった感情を消し晶と出会った当初の無表情になり女神は続ける。姿勢良く椅子に座るその姿は本人が言うように人形と見間違うほど整っていた。だがそれも最後の一言を言うと同時に終わる。女神の表情がどこか愛おしいものを見るように変わった。その思いを一身に向けられた晶は女神にそ・う・い・う・つ・も・り・はないと理解しながらも心が躍るのを抑えられなかった。

「私は凡そ一万年前に生まれました。そして使命を与えられそれを淡々とこなしてきました。時折貴方のように自我を保ったものが訪れましたがその誰もが試練の最後までたどり着くことなく諦めこの場所を去って行きました。そして彼らがいなくなればまた変わることのない日々の繰り返し。私はふと思ったのです。『私』は必要なのか、と」

なおも続ける女神はそこで一旦話すのをやめ、何かを思い出すように虚空を見る。いつのまにか人形のような無表情に戻っていたが、女神はそのまま話を続ける。

「ただ使命さぎょうをこなすだけの道具である私にそんなことを考えることは許されていないのでその考えも一瞬で消えましたが。…そして変わらないまま時間が過ぎていきこのまま終わってしまうのかという思いが頭の片隅によぎった時、貴方が現れました。最初はこれまでの方々と同じですぐにでもこの場から去っていくだろうと考えていたのですが、まさか最後までたどり着くとは思っていませんでした」

晶を見つめたまま話を続け。かと思えばいきなり笑顔になる女神。

「ーー俺自身できるとは思ってなかったよ。まあ途中でやめられなかったんだからクリアするしかなかったんだけど」
「それは、その。…改めて申し訳ありませんでした」

心のうちを悟られまいと晶は冗談めかして言葉を返す。だが言った本人にその気はなかったがその言葉に申し訳なさそうな顔をして女神は再度晶に対して謝罪をする。改めて謝られ先ほどの自身の言葉が皮肉になっていたことに気づく晶。

「ああ、いや、こっちこそすまない。そんなつもりななったんだけど…」
「ふふ。ええ、分かっています」

慌てる晶の様子が面白かったのか笑う女神の姿を見て晶はさらに動揺するが、そんなことに気づくことなく女神は話を再開した。
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