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王国との戦争
285:環戦・開始
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「彰人さん、城を出てからとても努力されたんですね」
襲いかかってきた数十に及ぶ鬼たちの攻撃を避け収納魔術で片付けていると、不意に環ちゃんはそう言って微笑んだ。
「でも、そんなに動き回られると余計な怪我をしちゃいますよ」
そして片付けたはずの炎の鬼は、いつのまにか彼女の背後に生み出され再び俺を狙う。
「……チッ!」
どうする? こういうのは基本的に術者の魔力切れを待つか、術者を倒せば終わるんだけど……
魔力切れを待つ時間はない。今はまだ敵も味方の軍も静観しているけど、それがいつまで続くかはわからないから。
もし混戦になってしまえば三人を連れ出す事は難しくなる。
それに、どうせ環ちゃんのスキルは俺の収納みたいに魔力の消費は限りなく低いだろうから、すぐに切れるという事はないはずだ。
かと言って、術者を倒すというのもな……
俺は鬼達から逃げるなか、収納から小石を取り出して環ちゃんの足を目掛けて全力で投げつける。
「……すごいですね」
それは俺の放った攻撃の威力に対してなのか、それともこの鬼たちの攻撃を掻い潜って攻撃を仕掛けてきたことに対してなのかはわからないけど、それは純粋に褒めているというよりも、見下しているように感じた。
もちろん彼女にその気はないんだろう。例えるなら、母親が子供の頑張りに対してすごいと言うようなものだろうか? あるいは教師がよくできた生徒を褒める感じか?
対等な立場からの称賛ではなく、自身を上位として置いて相手を格下と見ての言葉のように思えた。
とはいえ、それはこの状況に焦りと苛立ちを感じている俺の勝手な考えかもしれないが、この状況でも笑って俺を見ている環ちゃんの姿を見ればそれほど間違ってはいないと思う。
それにしても、やっぱり無理だったか。
何度か殺してしまわないように術者である環ちゃんを狙ってみたんだが、その全てが彼女の周りに控えている鬼や巨人達によって受け止められてしまっていた。
「けど、やっぱり彰人さんは優しいです。今のだって私に気を使って手を抜いてくれたんですよね?」
確かに狙い自体は手を抜いていたし、投げる物も直撃しても勇者である彼女なら大怪我しないだろう小石を選んだ。けど、投げた力自体は全力だった。
それをこうもたやすく防がれるとは……オート機能のついた召喚獣を何体も呼ぶのは卑怯じゃないか?
「でも、手加減してまで優しくしてくれるんでしたら、逃げないでください。私だって本当は傷つけたくないんですよ? でも彰人さんが抵抗してしまうから仕方なくこんな事をしているんです。だから本当に私に気を使ってくれるんでしたら、抵抗しないで大人しくしていて下さい。そうすればすぐに済みますから」
「そういうわけにはっ、いかないんでね!」
そうして話とも呼べないような一方的な語りかけに答える最中も攻撃を避け続け、機を見つけては炎の鬼たちを収納してその数を減らしていく。
これが鬼だけなら収納して終わりなんだけど、今は環ちゃんの背後にいた巨人のうちもう一体の巨人が攻撃に参加しているせいで、攻撃を避けざるを得なかった。
そして攻撃を避けている他のだが、ある程度数が減り環ちゃんが新たに鬼を作り出そうとしたところで、俺はもう一度小石を取り出して投げつける。
しかしそれも、当然のように彼女の背後に控えていた巨人の手が間に割り込んで受け止めてしまう。
「それは効きませんよ──きゃあっ!」
だが、今度は俺自身が礫を投げると同時に、環ちゃんの背後にごく小さな収納魔術の渦を作り出し、そこから礫を射出していた。
射出したそれは環ちゃんの後頭部に当たり、だがそれは意味を成す事はなかった。
彼女の頭部に当たったはずの礫は、当たったと思ったらパンッと音を立てて弾かれてしまったのだ。
そして攻撃を受けた当の本人である環ちゃんは、突然の攻撃にバッと後ろを振り向くが、すでに収納魔術は解除してあるし、ぶつかった礫は地面に落ちているのでそこには何もない。
普通戦場で敵から目を逸らすなんてのは馬鹿な行いだが、それは普通ならだ。普通から外れる環ちゃんには当てはまらない。隙をついたところで、周りの鬼達が対処してしまうだろうから。
背後に振り返っても何も存在しないことに首を傾げている環ちゃんだが、すぐにこちらに向き直った。
「驚きました。今のはどうやったんですか?」
「教えると思うかい? 逆に俺から聞くけど、君は今のをどうやって防いだのか教えてくれるのか?」
「はい。彰人さんからの質問なら何だって答えてあげますよ。今のは桜に張っておいてもらった結界です。あの子のスキルは小石程度じゃ壊せませんよ」
環ちゃんは拍子抜けするほどにあっさりとどうやって攻撃を防いだのかを教えてくれた。
けどああ、そうか。くそっ。さっき海斗くんと戦ったときにも同じような事があったじゃないか。
あの時はもっと強い衝撃にも耐えていたし、結界をどうにかするには、やっぱり直接触って収納、解除するしかないか。
そして海斗君と同じように薬を使って眠らせる。
「でも、酷いですね。私がこんなに頼んでいるのにまだ攻撃してくるなんて。少し悲しいです」
だが、そんなふうにこの後の動きについて考えていると、環ちゃんの背後にいた二体の巨人が動き出し、俺の前には今まで戦っていたやつと合わせて計三体の巨人が立ちはだかった。
「彰人さんがそんなに抵抗するんでしたら私も加減をやめます。大丈夫です。彰人さんなら直撃しても大怪我で済むので安心して下さい」
「安心できる要素が、全く、ないんだけどっ!」
そして再び始まった戦いは、先ほどまでのものよりもはるかに激しいものとなった。
襲いかかってきた数十に及ぶ鬼たちの攻撃を避け収納魔術で片付けていると、不意に環ちゃんはそう言って微笑んだ。
「でも、そんなに動き回られると余計な怪我をしちゃいますよ」
そして片付けたはずの炎の鬼は、いつのまにか彼女の背後に生み出され再び俺を狙う。
「……チッ!」
どうする? こういうのは基本的に術者の魔力切れを待つか、術者を倒せば終わるんだけど……
魔力切れを待つ時間はない。今はまだ敵も味方の軍も静観しているけど、それがいつまで続くかはわからないから。
もし混戦になってしまえば三人を連れ出す事は難しくなる。
それに、どうせ環ちゃんのスキルは俺の収納みたいに魔力の消費は限りなく低いだろうから、すぐに切れるという事はないはずだ。
かと言って、術者を倒すというのもな……
俺は鬼達から逃げるなか、収納から小石を取り出して環ちゃんの足を目掛けて全力で投げつける。
「……すごいですね」
それは俺の放った攻撃の威力に対してなのか、それともこの鬼たちの攻撃を掻い潜って攻撃を仕掛けてきたことに対してなのかはわからないけど、それは純粋に褒めているというよりも、見下しているように感じた。
もちろん彼女にその気はないんだろう。例えるなら、母親が子供の頑張りに対してすごいと言うようなものだろうか? あるいは教師がよくできた生徒を褒める感じか?
対等な立場からの称賛ではなく、自身を上位として置いて相手を格下と見ての言葉のように思えた。
とはいえ、それはこの状況に焦りと苛立ちを感じている俺の勝手な考えかもしれないが、この状況でも笑って俺を見ている環ちゃんの姿を見ればそれほど間違ってはいないと思う。
それにしても、やっぱり無理だったか。
何度か殺してしまわないように術者である環ちゃんを狙ってみたんだが、その全てが彼女の周りに控えている鬼や巨人達によって受け止められてしまっていた。
「けど、やっぱり彰人さんは優しいです。今のだって私に気を使って手を抜いてくれたんですよね?」
確かに狙い自体は手を抜いていたし、投げる物も直撃しても勇者である彼女なら大怪我しないだろう小石を選んだ。けど、投げた力自体は全力だった。
それをこうもたやすく防がれるとは……オート機能のついた召喚獣を何体も呼ぶのは卑怯じゃないか?
「でも、手加減してまで優しくしてくれるんでしたら、逃げないでください。私だって本当は傷つけたくないんですよ? でも彰人さんが抵抗してしまうから仕方なくこんな事をしているんです。だから本当に私に気を使ってくれるんでしたら、抵抗しないで大人しくしていて下さい。そうすればすぐに済みますから」
「そういうわけにはっ、いかないんでね!」
そうして話とも呼べないような一方的な語りかけに答える最中も攻撃を避け続け、機を見つけては炎の鬼たちを収納してその数を減らしていく。
これが鬼だけなら収納して終わりなんだけど、今は環ちゃんの背後にいた巨人のうちもう一体の巨人が攻撃に参加しているせいで、攻撃を避けざるを得なかった。
そして攻撃を避けている他のだが、ある程度数が減り環ちゃんが新たに鬼を作り出そうとしたところで、俺はもう一度小石を取り出して投げつける。
しかしそれも、当然のように彼女の背後に控えていた巨人の手が間に割り込んで受け止めてしまう。
「それは効きませんよ──きゃあっ!」
だが、今度は俺自身が礫を投げると同時に、環ちゃんの背後にごく小さな収納魔術の渦を作り出し、そこから礫を射出していた。
射出したそれは環ちゃんの後頭部に当たり、だがそれは意味を成す事はなかった。
彼女の頭部に当たったはずの礫は、当たったと思ったらパンッと音を立てて弾かれてしまったのだ。
そして攻撃を受けた当の本人である環ちゃんは、突然の攻撃にバッと後ろを振り向くが、すでに収納魔術は解除してあるし、ぶつかった礫は地面に落ちているのでそこには何もない。
普通戦場で敵から目を逸らすなんてのは馬鹿な行いだが、それは普通ならだ。普通から外れる環ちゃんには当てはまらない。隙をついたところで、周りの鬼達が対処してしまうだろうから。
背後に振り返っても何も存在しないことに首を傾げている環ちゃんだが、すぐにこちらに向き直った。
「驚きました。今のはどうやったんですか?」
「教えると思うかい? 逆に俺から聞くけど、君は今のをどうやって防いだのか教えてくれるのか?」
「はい。彰人さんからの質問なら何だって答えてあげますよ。今のは桜に張っておいてもらった結界です。あの子のスキルは小石程度じゃ壊せませんよ」
環ちゃんは拍子抜けするほどにあっさりとどうやって攻撃を防いだのかを教えてくれた。
けどああ、そうか。くそっ。さっき海斗くんと戦ったときにも同じような事があったじゃないか。
あの時はもっと強い衝撃にも耐えていたし、結界をどうにかするには、やっぱり直接触って収納、解除するしかないか。
そして海斗君と同じように薬を使って眠らせる。
「でも、酷いですね。私がこんなに頼んでいるのにまだ攻撃してくるなんて。少し悲しいです」
だが、そんなふうにこの後の動きについて考えていると、環ちゃんの背後にいた二体の巨人が動き出し、俺の前には今まで戦っていたやつと合わせて計三体の巨人が立ちはだかった。
「彰人さんがそんなに抵抗するんでしたら私も加減をやめます。大丈夫です。彰人さんなら直撃しても大怪我で済むので安心して下さい」
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