40 / 373
吸魔鬼
しおりを挟む
シオの屋敷の庭には魔力を吸われ、尚且つエナジードレインで衰弱した裏側の暗殺者十人が、彼方此方に転がっている。それを確認してジュウゾは少し胸を撫で下ろす。
「まだ息はあるな。良かった・・・。しかし、鍛え上げた精鋭たちが、残念な事になった。魔法防御にも力を入れるべきだったか。回避こそ防御の極意だという信念は捨てねばならんな。無念だ」
裏側の長は不憫な部下達を見て悔しがる。
そのジュウゾの前に突然、霧が凝縮して人の形を成した。
「あらぁ。もうお腹いっぱいなんですけど?」
白目が黒く、一目で人外の者と解る赤い瞳の吸魔鬼は「うぷっ!」と軽くゲップをして扇で口元を押さえた。
ジュウゾは気配もなく現れた吸魔鬼に驚き、すかさず飛びのくと、霧はすぐジュウゾの目の前まで追いかけて来てまた人の形をとる。更に飛び退いて結界の外に出ると女は忌々しそうに結界を睨んでいた。
「この鳥かごを取り払ってくれないかしら? お代は永遠の命で。どう? 皆様方?」
後から馬で追いついてきた騎士たちに向かって、女は妖艶な笑みを浮かべて指で誘う。
「魅了耐性の低い者は、奴の目を見るな!」
シルビィは部下にそう言うと数名が目を伏せた。
騎士の後に息を切らせながら到着したシオが、腰の大きなカバンから追憶の燭台を取り出して女に叫んだ。
「ご先祖様! これを見てくれ!」
「あら、追憶の燭台? いいのかしら。私が記憶を封印したのはそれなりの理由があっての事。良い思い出だったら封印しないと思うのだけども?」
そう言われるとシオは嫌な予感がしたが、追憶の燭台の効果は既に発動しており、空中に彼女の過去の記録を映し出してしまった。
―――映像は彼女が生まれた時の記憶から始まる。
自分を抱き上げる赤い瞳の父親には鋭い犬歯が生えており、明らかに吸魔鬼だったが、乳を与えてくれる母親は普通の樹族だった。
ファナと両親に呼ばれた赤ん坊の自分は、ハーフ吸魔鬼である。
父親の吸魔鬼は、精神力の強い個体だったのか魔力を吸いたいという欲望に抗い続け、子供が生まれてからは一度も誰かを襲ってマナを吸い取る事がなかった。
彼がいた時代は諸々の制度も確立されておらず、混沌とした時代。
父親は闇側との戦争があった時に、無理やり領主に徴兵されることになった。
次の場面では泣いて縋る幼きファナの頭を、微笑みながら優しく撫でる父親が映し出されている。
父親は不死なので死ぬことはなく戦場で武功をあげて、有事の際に正式に戦場に赴く下級騎士の地位と褒美を貰って帰ってきた。
暫く幸せな日々を家族で過ごしたが父親は長い間、マナや魔力を吸わなかったせいか、ある日突然灰となって消えてしまった。
灰になった父親を呆然と見つめるファナと、こうなる事を既に知っていた年老いた母親が泣きながら灰をかき集めている。暫くして母親も亡くなりファナは一人になった。
村人たちはファナの性格や行いの良さを知っているので、ハーフ吸魔鬼でも差別する事なく受け入れていたが、世代交代が進むにつれ歳を取らない彼女を見て、昔を知らない村人たちは段々と吸魔鬼を怖がるようになっていった。
ファナは誰かのマナを吸いたいという欲望は左程強くなく、時々動物の魔力を分けてもらう程度で済んでいたが村人にその様子を見られると恐れられるので、村はずれの森の中でひっそりと暮らしていた。
孤独に慣れた頃、下級貴族の兄弟が家に遊びにくるようになった。
勉強が嫌で屋敷から抜け出してきた兄弟は、小屋にやって来ては、たわいもない話を毎日していく。この関係はこの下級貴族が成人した後にも続いた。
そしてその日はやってきた。
兄がファナにプロポーズをしたのだ。ファナは自分の素性を理由に何度も断ったが、毎日小屋に花を置いていく彼の健気さに負け、結婚する事になった。
家族も快くファナを受け入れ、結婚してからは皆でファナの素性を隠し、そのうちに吸魔鬼の血を受け継がなかった息子も生まれ、幸せな日々は何十年と続いた。
やがて兄弟の両親は亡くなり、遺産相続の話になると次第に兄弟の仲は悪くなっていった。
今と違って、昔は後継ぎ以外の兄弟でも土地や遺産を分けてもらえたが、そうはならなかった。
長男を優遇する遺言状を見た弟は豹変する。
そしてこともあろうか、発足して間もない裏側にファナが吸魔鬼であると密告してしまった。
裏側は調査の為に直ぐにやってきた。
兄が妻は普通の樹族だと言い張り、頑なに引き渡しを拒むと、最後まで家宝の聖なる杖と魔法で裏側に抗った。
しかし暗殺者達は手強く、敢えなくファナの夫は絶命する。その様子を見たファナは心が壊れ無気力になったところを、部屋にこっそりと入ってきた弟に捕縛され棺に閉じ込められた。
棺の外からは弟が裏側と交渉する会話が聞こえてくる。
兄に成り代わって家を引き継ぐ事や、封印を維持することを一族の責務とするので、お家取潰しは容赦してほしいという内容だった。
封印され意識を失う寸前に、憎しみで心を取り戻し、いつまでも封印し続ける事が出来ない事や、自分から幸せを奪ったこの国に必ず復讐すると絶叫したところで映像は途切れた。
自分の過去を見たファナは「フーン」と言っただけであった。
「なるほどねぇ・・。じゃああんた、憎い弟の子孫って事かい? 可愛い顔してるけど、クズの性質はきっと受け継いでいるんでしょうよ。アハハハハ!」
ファナは不気味に笑った。
笑ったその顔が奇妙に歪む。歪んだ所から「ボコッ!ボコッ!」と内側から膨れ上がっていく。
「マナと魔力を吸うと、吸魔鬼の力がどんどん覚醒しちゃってねぇ。ゴボゴボ。裏側どもの上質な魔力や経験が私をこんなにしちゃったのよ、ホホホホホ!」
内側から押されて皮膚は裂け、顔も割れてその隙間を見るとウネウネと黒いヘビのような何かが這いずり回っている。
ヒジリ達が到着した頃には、既に人の姿をした大きな黒い人型がそこにいた。
タスネは小さく悲鳴を挙げてヒジリにしがみ付く。
誰もが三メートルはありそうな巨大な黒い化け物を見て固まっている。
「ほらほら、何ぼんやりしてんだい? もしかして結界があるからって安心しているのかしらねぇ? 壊せないと思っているなら大間違いだよ! 今の私には力がある!」
ファナはそう言うと背中から太く逞しい腕を二本出し、合計四本の腕で結界障壁を凄まじい速さで殴り出した。
一発目で障壁は揺らぎ、二発目で小さな穴が開く。三発目で穴は少し広がり、それ以降の連打で穴はどんどん大きくなっていった。
「魔法詠唱開始! 準備が出来次第撃て!」
シルビィが部下達に命令するとそれぞれの得意とする魔法が、横殴りの吹雪のようにファナに向かって飛ぶ。
吸魔鬼に向かって放たれた複数の魔法が混り、被弾する事で爆発が起こった。爆発の煙が消えるとそこには形を保っていない黒い塊があるだけだった。
「やったか?」
シルビィがそう言うとヒジリは言う。
「誰かが、やったか? と言うと大概はやれてはいないものだ」
その言葉通り、黒い塊は結界の穴からズルズルと這い出て、大きな人の形に戻った。
「さて、私は晴れて自由の身になったわけだけど、このまま逃げて、また国家転覆を目論んじゃおうかしら? それともクズの子孫と一緒にここにいる全員を殺そうかねぇ? キャハハハハ!」
何かが黒くうねる顔は、たじろぐ騎士たちを睨んで激しく笑った。
「まだ息はあるな。良かった・・・。しかし、鍛え上げた精鋭たちが、残念な事になった。魔法防御にも力を入れるべきだったか。回避こそ防御の極意だという信念は捨てねばならんな。無念だ」
裏側の長は不憫な部下達を見て悔しがる。
そのジュウゾの前に突然、霧が凝縮して人の形を成した。
「あらぁ。もうお腹いっぱいなんですけど?」
白目が黒く、一目で人外の者と解る赤い瞳の吸魔鬼は「うぷっ!」と軽くゲップをして扇で口元を押さえた。
ジュウゾは気配もなく現れた吸魔鬼に驚き、すかさず飛びのくと、霧はすぐジュウゾの目の前まで追いかけて来てまた人の形をとる。更に飛び退いて結界の外に出ると女は忌々しそうに結界を睨んでいた。
「この鳥かごを取り払ってくれないかしら? お代は永遠の命で。どう? 皆様方?」
後から馬で追いついてきた騎士たちに向かって、女は妖艶な笑みを浮かべて指で誘う。
「魅了耐性の低い者は、奴の目を見るな!」
シルビィは部下にそう言うと数名が目を伏せた。
騎士の後に息を切らせながら到着したシオが、腰の大きなカバンから追憶の燭台を取り出して女に叫んだ。
「ご先祖様! これを見てくれ!」
「あら、追憶の燭台? いいのかしら。私が記憶を封印したのはそれなりの理由があっての事。良い思い出だったら封印しないと思うのだけども?」
そう言われるとシオは嫌な予感がしたが、追憶の燭台の効果は既に発動しており、空中に彼女の過去の記録を映し出してしまった。
―――映像は彼女が生まれた時の記憶から始まる。
自分を抱き上げる赤い瞳の父親には鋭い犬歯が生えており、明らかに吸魔鬼だったが、乳を与えてくれる母親は普通の樹族だった。
ファナと両親に呼ばれた赤ん坊の自分は、ハーフ吸魔鬼である。
父親の吸魔鬼は、精神力の強い個体だったのか魔力を吸いたいという欲望に抗い続け、子供が生まれてからは一度も誰かを襲ってマナを吸い取る事がなかった。
彼がいた時代は諸々の制度も確立されておらず、混沌とした時代。
父親は闇側との戦争があった時に、無理やり領主に徴兵されることになった。
次の場面では泣いて縋る幼きファナの頭を、微笑みながら優しく撫でる父親が映し出されている。
父親は不死なので死ぬことはなく戦場で武功をあげて、有事の際に正式に戦場に赴く下級騎士の地位と褒美を貰って帰ってきた。
暫く幸せな日々を家族で過ごしたが父親は長い間、マナや魔力を吸わなかったせいか、ある日突然灰となって消えてしまった。
灰になった父親を呆然と見つめるファナと、こうなる事を既に知っていた年老いた母親が泣きながら灰をかき集めている。暫くして母親も亡くなりファナは一人になった。
村人たちはファナの性格や行いの良さを知っているので、ハーフ吸魔鬼でも差別する事なく受け入れていたが、世代交代が進むにつれ歳を取らない彼女を見て、昔を知らない村人たちは段々と吸魔鬼を怖がるようになっていった。
ファナは誰かのマナを吸いたいという欲望は左程強くなく、時々動物の魔力を分けてもらう程度で済んでいたが村人にその様子を見られると恐れられるので、村はずれの森の中でひっそりと暮らしていた。
孤独に慣れた頃、下級貴族の兄弟が家に遊びにくるようになった。
勉強が嫌で屋敷から抜け出してきた兄弟は、小屋にやって来ては、たわいもない話を毎日していく。この関係はこの下級貴族が成人した後にも続いた。
そしてその日はやってきた。
兄がファナにプロポーズをしたのだ。ファナは自分の素性を理由に何度も断ったが、毎日小屋に花を置いていく彼の健気さに負け、結婚する事になった。
家族も快くファナを受け入れ、結婚してからは皆でファナの素性を隠し、そのうちに吸魔鬼の血を受け継がなかった息子も生まれ、幸せな日々は何十年と続いた。
やがて兄弟の両親は亡くなり、遺産相続の話になると次第に兄弟の仲は悪くなっていった。
今と違って、昔は後継ぎ以外の兄弟でも土地や遺産を分けてもらえたが、そうはならなかった。
長男を優遇する遺言状を見た弟は豹変する。
そしてこともあろうか、発足して間もない裏側にファナが吸魔鬼であると密告してしまった。
裏側は調査の為に直ぐにやってきた。
兄が妻は普通の樹族だと言い張り、頑なに引き渡しを拒むと、最後まで家宝の聖なる杖と魔法で裏側に抗った。
しかし暗殺者達は手強く、敢えなくファナの夫は絶命する。その様子を見たファナは心が壊れ無気力になったところを、部屋にこっそりと入ってきた弟に捕縛され棺に閉じ込められた。
棺の外からは弟が裏側と交渉する会話が聞こえてくる。
兄に成り代わって家を引き継ぐ事や、封印を維持することを一族の責務とするので、お家取潰しは容赦してほしいという内容だった。
封印され意識を失う寸前に、憎しみで心を取り戻し、いつまでも封印し続ける事が出来ない事や、自分から幸せを奪ったこの国に必ず復讐すると絶叫したところで映像は途切れた。
自分の過去を見たファナは「フーン」と言っただけであった。
「なるほどねぇ・・。じゃああんた、憎い弟の子孫って事かい? 可愛い顔してるけど、クズの性質はきっと受け継いでいるんでしょうよ。アハハハハ!」
ファナは不気味に笑った。
笑ったその顔が奇妙に歪む。歪んだ所から「ボコッ!ボコッ!」と内側から膨れ上がっていく。
「マナと魔力を吸うと、吸魔鬼の力がどんどん覚醒しちゃってねぇ。ゴボゴボ。裏側どもの上質な魔力や経験が私をこんなにしちゃったのよ、ホホホホホ!」
内側から押されて皮膚は裂け、顔も割れてその隙間を見るとウネウネと黒いヘビのような何かが這いずり回っている。
ヒジリ達が到着した頃には、既に人の姿をした大きな黒い人型がそこにいた。
タスネは小さく悲鳴を挙げてヒジリにしがみ付く。
誰もが三メートルはありそうな巨大な黒い化け物を見て固まっている。
「ほらほら、何ぼんやりしてんだい? もしかして結界があるからって安心しているのかしらねぇ? 壊せないと思っているなら大間違いだよ! 今の私には力がある!」
ファナはそう言うと背中から太く逞しい腕を二本出し、合計四本の腕で結界障壁を凄まじい速さで殴り出した。
一発目で障壁は揺らぎ、二発目で小さな穴が開く。三発目で穴は少し広がり、それ以降の連打で穴はどんどん大きくなっていった。
「魔法詠唱開始! 準備が出来次第撃て!」
シルビィが部下達に命令するとそれぞれの得意とする魔法が、横殴りの吹雪のようにファナに向かって飛ぶ。
吸魔鬼に向かって放たれた複数の魔法が混り、被弾する事で爆発が起こった。爆発の煙が消えるとそこには形を保っていない黒い塊があるだけだった。
「やったか?」
シルビィがそう言うとヒジリは言う。
「誰かが、やったか? と言うと大概はやれてはいないものだ」
その言葉通り、黒い塊は結界の穴からズルズルと這い出て、大きな人の形に戻った。
「さて、私は晴れて自由の身になったわけだけど、このまま逃げて、また国家転覆を目論んじゃおうかしら? それともクズの子孫と一緒にここにいる全員を殺そうかねぇ? キャハハハハ!」
何かが黒くうねる顔は、たじろぐ騎士たちを睨んで激しく笑った。
0
お気に入りに追加
216
あなたにおすすめの小説
異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!
夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ)
安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると
めちゃめちゃ強かった!
気軽に読めるので、暇つぶしに是非!
涙あり、笑いあり
シリアスなおとぼけ冒険譚!
異世界ラブ冒険ファンタジー!
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる