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追憶の燭台
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一体誰がこんな地下に墓地を作ろうと思ったのか。
カタコンベ――――、その通路の端に積みあがる骨は、綺麗に仕分けされ頭蓋骨の壁、上腕骨の壁、大腿骨の壁が暗い闇の中で白く浮き上がって見える。
「ヒィ! こ、こいつらまさかスケルトンになって襲い掛かってこないだろうな? まぁ来ても一撃で瞬殺だけどさ!」
シオは女性のように小さく悲鳴を上げたが、相棒のインテリジェンス・スタッフが怯える自分を見て、ニヤニヤしているような気がして直ぐに強がった。
案の定、聖なる光の杖はシオをからかいだした。
「なんだ、お嬢ちゃんビビってるのかぃ?」
「お嬢ちゃんって言うな! 削って薪にするぞ糞杖ェ!」
そう怒鳴った瞬間、何か靄のような者がシオに触れた。
「ぐへぇ!」
ごっそりと体力を奪われ地面に跪く相棒に、杖は注意を促す。
「おい、大丈夫か? お嬢ちゃん。さぁ立って俺を構えな。レイス様のご登場だ」
そう言うと杖は光を発した。みるみるシオの顔に生気が宿る。
「運が良かったな。今の攻撃はエナジードレインだった。でも俺っちが、体力を奪う程度にまで防いでやったんだぜ? 感謝してくれよ。そうでなけりゃお前さん、今よりも随分と弱くなっていたぞ」
「馬鹿を言うな糞杖。この護符が防いでくれたんだよ」
細い鎖骨の見える胸元から、汗で黄ばんだ護符を取り出した。
「ハッ! なんだその小汚い護符は。ちゃんと【知識の欲】で鑑定したのか? それにしても臭そうだな。」
「おまえ、マジで折るぞ。これは先祖代々伝わる由緒正しき退魔の護符だ!」
「へいへい。男爵になるのが精一杯な家系が持つ護符なんてパッとしねぇな。ちったぁ武功なりなんなりあげて出世しろよボンクラ。ほら次の攻撃がくるぞ!」
レイスはもう一度エナジードレインを試みようと近づいてくる。骨の壁に潜り、シオの背後に回って攻撃を仕掛けてきた。
同じ轍は踏まないぞと言わんばかりに、シオ男爵は光る杖を掲げた。先程と同じように杖は輝きだすとレイスは苦しそうにもがいて闇に逃げていく。
「やっこさん、エナジードレインが出来ないとなると、遠くから魔法を撃ってくるだろうな。元々幽体離脱に失敗したメイジだからな。【魔法障壁】を唱えておけよ」
「一々指図するんじゃねぇ!」
シオは言葉とは裏腹に素直に【魔法障壁】を唱えている。
「お嬢ちゃんはどうしようもねぇツンデレだなぁ? そらきた!」
闇の中から複数の小さな真空のかまいたちである――――、【切り裂きの風】が飛んできてシオのローブを切り刻む。
真空波はローブのあちこちに小さな切れ目を作り、胸元がぱっくりと大きく開いてしまった。
その胸元に護符が見えているが、それ以上のダメージはなかった。
「何だお前さん、胸あるんじゃねぇのか? それオッパイだろ。なぁオッパイだろうが! え?」
杖はこれまで疑問に思っていた事を遂に口にする。逞しい男の胸板とは程遠い緩やかな丘陵をいつも見てきたからだ。
「何でキレてんだよ! ちょっとむっちりしてるだけだ! オッパイじゃねぇ! 隠れデブなんだよ俺は。次魔法がきたらお前を盾にするからな、糞杖!」
「おお、怖い怖い。オッパイオッパイ」
「今そんな話している場合かよ! おい! レイス! これ以上、俺は後手に回る気はないぞ! 光れ! 糞杖!」
シオは聖なる光を発する杖を掲げ、一気にレイスに走り寄る。
そして聖なる光にたじろぐレイスにすかさず【火球】を連射した。
光に慄き、回避行動を怠ったレイスに【火球】は全弾ヒットする。
「オォォーーーー!」
レイスは断末魔の咆哮をあげると、霧散して消えていく。
聖なる光と火球の光に照らされて、シオの切り刻まれた赤いローブの穴から色白のむっちりした体が見えている。
それを見た杖が下卑た声を上げる。
「それにしてもエロイ格好してんなぁ、シオ男爵様はよぉ。男だと解っていてもよぉ、俺っちの杖は興奮してカッチカチだわ」
「お前は元々カッチカチのデッコボコだろうが。なぁあれ、目的の物なんじゃねぇの?」
通路を抜けた先の部屋には祭壇があり、そこには鈍い赤色の光を帯びた燭台がいくつか置いてあった。
「良かったな相棒。確かにこれは追憶の燭台だ。これでご先祖様の記憶を取り戻すんだっけか? 本来はここで我を忘れているご先祖様と対話する為のアイテムなんだけどなぁ。さっきのレイスも、誰かのご先祖様なんだろうよ」
「ああ、これで正気になってくれるといいんだがな・・・。出来ればこないだの悪魔からかっぱらってきた、この巻物だけは使いたくないぜ・・・」
「まぁなるようになれだ、相棒。危なくなったら俺が守ってやっからよ。安心しな」
「べ、別にお前の力になんかに頼ってなんかないんだからな! またお嬢ちゃん扱いしたら承知しないぞ!」
言葉とは裏腹にシオは顔を赤らめてモジモジしている。何か感謝の言葉を杖に言おうとしたが、空気の読めない杖が先に茶化す。
「やっぱお嬢ちゃんはツンデ・・・。イテェ!」
杖はツンデレと言い終わらないうちに投げ飛ばされていた。
「お前をアンデッド浄化装置としてここに置いて帰ってもいいのだがぁ? あぁ?」
「悪かった悪かった。連れて行ってくれ相棒。こんな退屈な場所に置かれたら暇すぎて死ぬわ」
「さーて、一旦別荘に戻るか。休憩したら、屋敷に居座るご先祖様をこのアイテムで説得するぞ」
素直に謝る杖に気を良くしたのか、シオは杖を拾い上げると光の扉を使ってその中に飛び込んだ。
転移先の別荘に、怪しい人影が潜んでいる事も知らずに。
カタコンベ――――、その通路の端に積みあがる骨は、綺麗に仕分けされ頭蓋骨の壁、上腕骨の壁、大腿骨の壁が暗い闇の中で白く浮き上がって見える。
「ヒィ! こ、こいつらまさかスケルトンになって襲い掛かってこないだろうな? まぁ来ても一撃で瞬殺だけどさ!」
シオは女性のように小さく悲鳴を上げたが、相棒のインテリジェンス・スタッフが怯える自分を見て、ニヤニヤしているような気がして直ぐに強がった。
案の定、聖なる光の杖はシオをからかいだした。
「なんだ、お嬢ちゃんビビってるのかぃ?」
「お嬢ちゃんって言うな! 削って薪にするぞ糞杖ェ!」
そう怒鳴った瞬間、何か靄のような者がシオに触れた。
「ぐへぇ!」
ごっそりと体力を奪われ地面に跪く相棒に、杖は注意を促す。
「おい、大丈夫か? お嬢ちゃん。さぁ立って俺を構えな。レイス様のご登場だ」
そう言うと杖は光を発した。みるみるシオの顔に生気が宿る。
「運が良かったな。今の攻撃はエナジードレインだった。でも俺っちが、体力を奪う程度にまで防いでやったんだぜ? 感謝してくれよ。そうでなけりゃお前さん、今よりも随分と弱くなっていたぞ」
「馬鹿を言うな糞杖。この護符が防いでくれたんだよ」
細い鎖骨の見える胸元から、汗で黄ばんだ護符を取り出した。
「ハッ! なんだその小汚い護符は。ちゃんと【知識の欲】で鑑定したのか? それにしても臭そうだな。」
「おまえ、マジで折るぞ。これは先祖代々伝わる由緒正しき退魔の護符だ!」
「へいへい。男爵になるのが精一杯な家系が持つ護符なんてパッとしねぇな。ちったぁ武功なりなんなりあげて出世しろよボンクラ。ほら次の攻撃がくるぞ!」
レイスはもう一度エナジードレインを試みようと近づいてくる。骨の壁に潜り、シオの背後に回って攻撃を仕掛けてきた。
同じ轍は踏まないぞと言わんばかりに、シオ男爵は光る杖を掲げた。先程と同じように杖は輝きだすとレイスは苦しそうにもがいて闇に逃げていく。
「やっこさん、エナジードレインが出来ないとなると、遠くから魔法を撃ってくるだろうな。元々幽体離脱に失敗したメイジだからな。【魔法障壁】を唱えておけよ」
「一々指図するんじゃねぇ!」
シオは言葉とは裏腹に素直に【魔法障壁】を唱えている。
「お嬢ちゃんはどうしようもねぇツンデレだなぁ? そらきた!」
闇の中から複数の小さな真空のかまいたちである――――、【切り裂きの風】が飛んできてシオのローブを切り刻む。
真空波はローブのあちこちに小さな切れ目を作り、胸元がぱっくりと大きく開いてしまった。
その胸元に護符が見えているが、それ以上のダメージはなかった。
「何だお前さん、胸あるんじゃねぇのか? それオッパイだろ。なぁオッパイだろうが! え?」
杖はこれまで疑問に思っていた事を遂に口にする。逞しい男の胸板とは程遠い緩やかな丘陵をいつも見てきたからだ。
「何でキレてんだよ! ちょっとむっちりしてるだけだ! オッパイじゃねぇ! 隠れデブなんだよ俺は。次魔法がきたらお前を盾にするからな、糞杖!」
「おお、怖い怖い。オッパイオッパイ」
「今そんな話している場合かよ! おい! レイス! これ以上、俺は後手に回る気はないぞ! 光れ! 糞杖!」
シオは聖なる光を発する杖を掲げ、一気にレイスに走り寄る。
そして聖なる光にたじろぐレイスにすかさず【火球】を連射した。
光に慄き、回避行動を怠ったレイスに【火球】は全弾ヒットする。
「オォォーーーー!」
レイスは断末魔の咆哮をあげると、霧散して消えていく。
聖なる光と火球の光に照らされて、シオの切り刻まれた赤いローブの穴から色白のむっちりした体が見えている。
それを見た杖が下卑た声を上げる。
「それにしてもエロイ格好してんなぁ、シオ男爵様はよぉ。男だと解っていてもよぉ、俺っちの杖は興奮してカッチカチだわ」
「お前は元々カッチカチのデッコボコだろうが。なぁあれ、目的の物なんじゃねぇの?」
通路を抜けた先の部屋には祭壇があり、そこには鈍い赤色の光を帯びた燭台がいくつか置いてあった。
「良かったな相棒。確かにこれは追憶の燭台だ。これでご先祖様の記憶を取り戻すんだっけか? 本来はここで我を忘れているご先祖様と対話する為のアイテムなんだけどなぁ。さっきのレイスも、誰かのご先祖様なんだろうよ」
「ああ、これで正気になってくれるといいんだがな・・・。出来ればこないだの悪魔からかっぱらってきた、この巻物だけは使いたくないぜ・・・」
「まぁなるようになれだ、相棒。危なくなったら俺が守ってやっからよ。安心しな」
「べ、別にお前の力になんかに頼ってなんかないんだからな! またお嬢ちゃん扱いしたら承知しないぞ!」
言葉とは裏腹にシオは顔を赤らめてモジモジしている。何か感謝の言葉を杖に言おうとしたが、空気の読めない杖が先に茶化す。
「やっぱお嬢ちゃんはツンデ・・・。イテェ!」
杖はツンデレと言い終わらないうちに投げ飛ばされていた。
「お前をアンデッド浄化装置としてここに置いて帰ってもいいのだがぁ? あぁ?」
「悪かった悪かった。連れて行ってくれ相棒。こんな退屈な場所に置かれたら暇すぎて死ぬわ」
「さーて、一旦別荘に戻るか。休憩したら、屋敷に居座るご先祖様をこのアイテムで説得するぞ」
素直に謝る杖に気を良くしたのか、シオは杖を拾い上げると光の扉を使ってその中に飛び込んだ。
転移先の別荘に、怪しい人影が潜んでいる事も知らずに。
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