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封鎖の理由
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まだ夜が明けきらない中、ウィングの部屋にキーヨフが慌てて飛び込んできた。
「なんだい? 騒がしいな。まだこんな時間じゃないか」
霧が立ち込める―――、仄かに明るい外を窓から見てから、ウィングは目を擦る。
「私の使い魔が、殺されました!」
助司祭の今にも泣きそうな顔を見て同情し、下着姿のままベッドから立ち上がると、ローブを羽織った。
「使い魔は家族みたいなものですからね。貴方の心中を察しますよ。さぁ、あの夜鷹の為に祈りましょう」
片膝を突いてウィングが祈ると、キーヨフもそれに倣った。
暫く祈りの為の沈黙が続き、それが終わるとウィングは立ち上がって腕を組み、壁に背を預けた。そして暫し考える。
「なるほど、そういう事ですか」
細い目を少し見開いて、青い瞳を見せる司祭に、キーヨフは首を傾げる。
「なにが、なるほどなのですか?」
「貴方はなぜ、ここに来たのです?」
質問に答えずに、更に質問をしてくる司祭に困惑しつつも、彼の意図を汲んで答えようと決めた。司祭は自分が何をしでかして、ここに来たのかを聞いているのだ。
「教皇庁で財務管理の仕事をしていましたが、用途不明金の多さを不審に思い、教皇に直談判しようとしました。しかし、その不明金は私が使った事になっていたのです。それで捕まりそうになりましたが、教皇様からの恩赦ということで、この地に左遷・・・」
「左遷?」
「し、失礼しました。ウィング司祭の助司祭を命じられたのです」
「ほんと失礼だなぁ。左遷なんて、まるでこの領地がダメな所みたいじゃないか」
「すみません」
オドオドとしながら謝るキーヨフの前で、ウィングは突然「フフフ」と笑い出した。
「??」
「ああ、ごめん。ところで冒険者ギルドは見てみたかい?」
「いえ、見てませんが」
「ここ数日、冒険者を見ていない。これがどういうことか分かるかい?」
「ああっ!」
キーヨフは気弱でいつもビクビクしているが、性格は一本気で真面目、いざとなると教皇に直談判しようとする胆力もある。ただ世渡りが下手なだけで、頭は悪くはないとウィングは感心した。
「そう。モティからの支援を受けられないどころか、どうやら領境いを封鎖されてしまったようだね」
「もっと早くに気づけなくてすみません」
「いや、いいんだ。閉鎖は最近の話だろうし、カクイ司祭の後始末や書類に目を通すという忙しさにかまけて、君に任せっきりだった僕も悪い」
「封鎖の理由はなんでしょうか?」
「なんだって理由は作れるさ。例えば村で流行っている、祈りの効かない病気の事とかね」
「封鎖の先には何が待っているのでしょう? ウィング司祭」
その先にあるもの。言うまでもなく、賢いキーヨフならわかっているだろう。
「かつて樹族国と獣人国で戦争があった。あれは樹族国から離反した王族が、獣人国をそそのかせて起こった戦争なんだよ。激怒したシュラス王は、シルビィ隊を派遣して、離反した王族の潜む獣人国の一村を焼き尽くした。僕たちは教皇庁にとって、そういう対象なのさ。特に僕の事だね。モティに樹族国を介入させた一端を担うのだから」
それを聞いた助司祭は、腰を抜かして後ろに仰け反る。
「ひぃ! で、では我々も焼き殺されて・・・!」
「おっと! 怯えさせてすまない。そんな事をしなくても、領境いを封鎖しているだけで、この村は自滅するよ。食料の供給は今日にでもなくなるだろうさ。こんな小さな村で出来る自給自足にも限界がある。さてあと何か月もつ事やら。いや数週間か?」
「そんな他人事のような言い方!」
助司祭は胸元から、樹族の神のシンボルである木の形をしたペンダントを出して、「ああ、神様」と呟いた。
そうしたくなる気持ちは理解できる。
憤怒のシルビィの【業火】に焼かれるのは苦しいだろうが、餓死に比べて一瞬の出来事だ。
「飢え死にか」
この村の地獄絵図をオビオが見たら、どう思うだろう? きっと怒り狂うに違いない。飢えた人を見るのが何よりも嫌いな性格だから。
その飢えた人々の為に怒り狂ってくれる優しいオビオはもう来ない。
頼みの綱であった、キーヨフの使い魔は、使命の半ばで力尽きてしまったのだ。
ポーカーフェイスを気取ってはいるが、教義である『可能性の追求』を拒否し、絶望に包まれそうな気持を何とか心から追い払い、ウィングは今できる事を考える。
弱小一領主に何ができる? 恐らく領境いを封鎖しているのは、神殿騎士。一対一で戦えば、手こずる相手ではない。とはいえ、数の暴力がある。神殿騎士は斥候や冒険者のように少数では動かない。真正面からやり合うのは愚策だ。
不意打ちをして突破し、オビオに助けを求めるのは?
それを実現できる戦力が、この村にあるだろうか?
その際のメンバー選びは?
この領地に住むのはドルイドと錬金術師、数人のマジックキャスター。
昔から見知る、それらの誰もが、不意打ちに向いていない。そもそも実戦経験が少ないのだ。参加させても無駄死にさせるだけだろう。
【透明化】の魔法で姿を隠し、【竜巻】を放てるのは自分だけ。しかも、リキャストタイム中に神殿騎士に発見される確率は高い。勝負は最初の一発のみ。
それで上手く突破した後、この村はどうなる?
神殿騎士が進軍して、村を破壊してしまえば、それこそ本末転倒。
―――もしや、詰んだのか?
いや、最後の最後まで可能性を示さねば、星のオーガは力を貸してはくれない。諦めては駄目だ。
自分が出向いて、神殿騎士をひっかきまわしている間に、誰かに使い魔を飛ばしてもらうか? いや、それも上手くいく可能性は低いだろう。敵の斥候に使い魔は見つかる。何せ闇夜の夜鷹を落とすほどの実力があるのだから。
(くそっ! まだだ、まだ知恵を振り絞って、可能性を見い出せ、ウィング!)
自分を鼓舞してみるも、今はこれ以上案は出ない。
ふと視線を感じる。不安そうな顔でこちらを見るキーヨフがまだいたのだ。
「おっと考えに耽っていて、君の存在を忘れていたよ、暗澹たるキーヨフ」
「暗澹たる、という二つ名はウィング司祭も同じかと」
「ハハハ、確かに」
笑顔を向け、ウィングは飄々とした声で言う。
「まぁ、悩んでいても仕方がないですね。チャンスを見つけるが先か、飢え死にするのが先か。さぁ、今日の務めを果たしましょう」
起きるには少々早いが、と内心思いながらウィングは厨房に向かった。以前は厨房で働く者がいたが、今はいない。領外に逃げて行ったのだ。
不名誉なカクイ司祭のいた土地に未来はないのだから、当然か。
「さて、今日は何を作るかな。まぁオビオのような料理は作れないけど。できるのは野菜のスープとパンを焼くぐらいか」
いつもと同じメニューじゃないかと自嘲し、厨房に立つと、足元を走る小動物が一匹。
「ん? ネズミ?」
よく耳をすますと、あちこちでチィチィと声がする。
「一匹どころじゃないな・・・」
暗い厨房の中で光る眼が、いつかオビオが焚火前で話してくれた妖怪目目連のようだ。
「ふん、教皇庁は待ってくれないという事か。おい、キーヨフッ! 教会の鐘を鳴らしてくれ!」
ネズミは襲ってこない。食料だけを貪り食っている。
人が食べる食料のみを狙うネズミは、恐らく獣使いに操られているのだろう。このままでは村の食物が尽きる。
ウィングは急いで外に出ると、目の前の光景に驚いて、即座にワンドを構えた。
「なんという数のネズミ!」
夜が明けて広がる視界の中に蠢くのは、吸魔鬼のうねる体のようなネズミ。
「なるべく手を汚さずに、この村を落としたいようですね。神の代弁者が聞いて呆れますよ」
教皇庁は迅速に、腐った肉を全てそぎ落として、綺麗な肉を骨に盛りつけたいようだ。こんな回りくどいやり方をしなくとも、自分たちの息のかかった者を、この村の司祭とすればいいだけなのに。
「やはり、見せしめ、という事ですか。僕たちはその贄だ」
沸々と怒りの湧いてきたウィングは、自分が撃てる範囲魔法を駆使しながらネズミを撃退し、村民が住む居住区まで走り出した。
「なんだい? 騒がしいな。まだこんな時間じゃないか」
霧が立ち込める―――、仄かに明るい外を窓から見てから、ウィングは目を擦る。
「私の使い魔が、殺されました!」
助司祭の今にも泣きそうな顔を見て同情し、下着姿のままベッドから立ち上がると、ローブを羽織った。
「使い魔は家族みたいなものですからね。貴方の心中を察しますよ。さぁ、あの夜鷹の為に祈りましょう」
片膝を突いてウィングが祈ると、キーヨフもそれに倣った。
暫く祈りの為の沈黙が続き、それが終わるとウィングは立ち上がって腕を組み、壁に背を預けた。そして暫し考える。
「なるほど、そういう事ですか」
細い目を少し見開いて、青い瞳を見せる司祭に、キーヨフは首を傾げる。
「なにが、なるほどなのですか?」
「貴方はなぜ、ここに来たのです?」
質問に答えずに、更に質問をしてくる司祭に困惑しつつも、彼の意図を汲んで答えようと決めた。司祭は自分が何をしでかして、ここに来たのかを聞いているのだ。
「教皇庁で財務管理の仕事をしていましたが、用途不明金の多さを不審に思い、教皇に直談判しようとしました。しかし、その不明金は私が使った事になっていたのです。それで捕まりそうになりましたが、教皇様からの恩赦ということで、この地に左遷・・・」
「左遷?」
「し、失礼しました。ウィング司祭の助司祭を命じられたのです」
「ほんと失礼だなぁ。左遷なんて、まるでこの領地がダメな所みたいじゃないか」
「すみません」
オドオドとしながら謝るキーヨフの前で、ウィングは突然「フフフ」と笑い出した。
「??」
「ああ、ごめん。ところで冒険者ギルドは見てみたかい?」
「いえ、見てませんが」
「ここ数日、冒険者を見ていない。これがどういうことか分かるかい?」
「ああっ!」
キーヨフは気弱でいつもビクビクしているが、性格は一本気で真面目、いざとなると教皇に直談判しようとする胆力もある。ただ世渡りが下手なだけで、頭は悪くはないとウィングは感心した。
「そう。モティからの支援を受けられないどころか、どうやら領境いを封鎖されてしまったようだね」
「もっと早くに気づけなくてすみません」
「いや、いいんだ。閉鎖は最近の話だろうし、カクイ司祭の後始末や書類に目を通すという忙しさにかまけて、君に任せっきりだった僕も悪い」
「封鎖の理由はなんでしょうか?」
「なんだって理由は作れるさ。例えば村で流行っている、祈りの効かない病気の事とかね」
「封鎖の先には何が待っているのでしょう? ウィング司祭」
その先にあるもの。言うまでもなく、賢いキーヨフならわかっているだろう。
「かつて樹族国と獣人国で戦争があった。あれは樹族国から離反した王族が、獣人国をそそのかせて起こった戦争なんだよ。激怒したシュラス王は、シルビィ隊を派遣して、離反した王族の潜む獣人国の一村を焼き尽くした。僕たちは教皇庁にとって、そういう対象なのさ。特に僕の事だね。モティに樹族国を介入させた一端を担うのだから」
それを聞いた助司祭は、腰を抜かして後ろに仰け反る。
「ひぃ! で、では我々も焼き殺されて・・・!」
「おっと! 怯えさせてすまない。そんな事をしなくても、領境いを封鎖しているだけで、この村は自滅するよ。食料の供給は今日にでもなくなるだろうさ。こんな小さな村で出来る自給自足にも限界がある。さてあと何か月もつ事やら。いや数週間か?」
「そんな他人事のような言い方!」
助司祭は胸元から、樹族の神のシンボルである木の形をしたペンダントを出して、「ああ、神様」と呟いた。
そうしたくなる気持ちは理解できる。
憤怒のシルビィの【業火】に焼かれるのは苦しいだろうが、餓死に比べて一瞬の出来事だ。
「飢え死にか」
この村の地獄絵図をオビオが見たら、どう思うだろう? きっと怒り狂うに違いない。飢えた人を見るのが何よりも嫌いな性格だから。
その飢えた人々の為に怒り狂ってくれる優しいオビオはもう来ない。
頼みの綱であった、キーヨフの使い魔は、使命の半ばで力尽きてしまったのだ。
ポーカーフェイスを気取ってはいるが、教義である『可能性の追求』を拒否し、絶望に包まれそうな気持を何とか心から追い払い、ウィングは今できる事を考える。
弱小一領主に何ができる? 恐らく領境いを封鎖しているのは、神殿騎士。一対一で戦えば、手こずる相手ではない。とはいえ、数の暴力がある。神殿騎士は斥候や冒険者のように少数では動かない。真正面からやり合うのは愚策だ。
不意打ちをして突破し、オビオに助けを求めるのは?
それを実現できる戦力が、この村にあるだろうか?
その際のメンバー選びは?
この領地に住むのはドルイドと錬金術師、数人のマジックキャスター。
昔から見知る、それらの誰もが、不意打ちに向いていない。そもそも実戦経験が少ないのだ。参加させても無駄死にさせるだけだろう。
【透明化】の魔法で姿を隠し、【竜巻】を放てるのは自分だけ。しかも、リキャストタイム中に神殿騎士に発見される確率は高い。勝負は最初の一発のみ。
それで上手く突破した後、この村はどうなる?
神殿騎士が進軍して、村を破壊してしまえば、それこそ本末転倒。
―――もしや、詰んだのか?
いや、最後の最後まで可能性を示さねば、星のオーガは力を貸してはくれない。諦めては駄目だ。
自分が出向いて、神殿騎士をひっかきまわしている間に、誰かに使い魔を飛ばしてもらうか? いや、それも上手くいく可能性は低いだろう。敵の斥候に使い魔は見つかる。何せ闇夜の夜鷹を落とすほどの実力があるのだから。
(くそっ! まだだ、まだ知恵を振り絞って、可能性を見い出せ、ウィング!)
自分を鼓舞してみるも、今はこれ以上案は出ない。
ふと視線を感じる。不安そうな顔でこちらを見るキーヨフがまだいたのだ。
「おっと考えに耽っていて、君の存在を忘れていたよ、暗澹たるキーヨフ」
「暗澹たる、という二つ名はウィング司祭も同じかと」
「ハハハ、確かに」
笑顔を向け、ウィングは飄々とした声で言う。
「まぁ、悩んでいても仕方がないですね。チャンスを見つけるが先か、飢え死にするのが先か。さぁ、今日の務めを果たしましょう」
起きるには少々早いが、と内心思いながらウィングは厨房に向かった。以前は厨房で働く者がいたが、今はいない。領外に逃げて行ったのだ。
不名誉なカクイ司祭のいた土地に未来はないのだから、当然か。
「さて、今日は何を作るかな。まぁオビオのような料理は作れないけど。できるのは野菜のスープとパンを焼くぐらいか」
いつもと同じメニューじゃないかと自嘲し、厨房に立つと、足元を走る小動物が一匹。
「ん? ネズミ?」
よく耳をすますと、あちこちでチィチィと声がする。
「一匹どころじゃないな・・・」
暗い厨房の中で光る眼が、いつかオビオが焚火前で話してくれた妖怪目目連のようだ。
「ふん、教皇庁は待ってくれないという事か。おい、キーヨフッ! 教会の鐘を鳴らしてくれ!」
ネズミは襲ってこない。食料だけを貪り食っている。
人が食べる食料のみを狙うネズミは、恐らく獣使いに操られているのだろう。このままでは村の食物が尽きる。
ウィングは急いで外に出ると、目の前の光景に驚いて、即座にワンドを構えた。
「なんという数のネズミ!」
夜が明けて広がる視界の中に蠢くのは、吸魔鬼のうねる体のようなネズミ。
「なるべく手を汚さずに、この村を落としたいようですね。神の代弁者が聞いて呆れますよ」
教皇庁は迅速に、腐った肉を全てそぎ落として、綺麗な肉を骨に盛りつけたいようだ。こんな回りくどいやり方をしなくとも、自分たちの息のかかった者を、この村の司祭とすればいいだけなのに。
「やはり、見せしめ、という事ですか。僕たちはその贄だ」
沸々と怒りの湧いてきたウィングは、自分が撃てる範囲魔法を駆使しながらネズミを撃退し、村民が住む居住区まで走り出した。
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