101 / 279
ピーターの企み
しおりを挟む
「俺たちが、ですか?」
何で? と言いたい気分だ。そもそも俺は大神聖に会えない身なのに。
「失礼ながら閣下。焼けて無くなった鎧代を稼ぎに、帰っていいですか?」
急に辺境伯に呼び出されて何事かと思ったら、結構な大事だった。ヒジリと会うのはなんとか避けたい。このまま会えば、間違いなく地球に強制送還される。
「まぁまぁ。そう言わず。オビオ君の鎧代、リュウグ君一家の帰国手配、その上、報酬も出す。悪い条件ではないじゃろう?」
「できれば僕の負けたギャンブル代金も・・・」
「それは駄目じゃ。そういった金は自分で返済しないと、いつまで経ってもけじめがつかんからの」
厚かましいピーターの要求を、辺境伯はピシャリと拒否した。なんでそういうところはキッチリしてんだよ!
「俺はヒジリ・・・、聖下に会えませんよ? 俺を見たらきっと大激怒する」
「なぜじゃ?」
「なんつーか、縄張りみたいなのがあるんですよ。今の俺は、彼の縄張りを荒らしているようなものなんで」
「へぇ~。縄張りに煩いのは獣人だけかと思っていたがの」
辺境伯はちらりとトウスさんを見たが、リアクションは無かったようだ。
「飛ぶ鳥を落とす勢いで、名声を上げるバトルコック団の音、猊下に聞こえてないと思うか?」
ギクリ! 確かにそうだ・・・。ほっといても噂は猛スピードで広まる。
「かと言って、わざわざグランデもニウム王国に出向いて、自主しろってのも酷じゃないですか!」
辺境伯は俺の言葉を無視して、コーヒーを飲んだ。そしてフーっと息を吐く。
「ピーター君。我が領内のカジノはどうだったかね? ポルロンドにも負けてはおらんと思うが」
何で急にカジノの話をした? それに商業都市国家ポルロンドに比肩するなんて、少々うそぶき過ぎだろ。
・・・俺はポルロンドに行った事がないから知らんけど。
「大負けするまでは、凄く楽しかったです!」
ピーターは目をキラキラさせながら、当たり前の事を言った。ギャンブルとはそういうものだ。負けるまで楽しい。
「君の自制心の無さは感心しないが、負けを恐れぬ姿勢は素敵じゃ」
「ありがとうございます!」
いや、多分それ褒めてないと思うぞ。ピーター。それと、戦いの時も前傾姿勢であれ。
「オビオ君。君に足りないものが、何か解るかね?」
この話の流れからすれば、俺には勝負心や冒険心がないということだろう。ピーターを見習えと。
「そう。その通りじゃ」
人の心読むんじゃねぇよ! いや、読まないで下さいよ!
「おっとすまん」
「俺の本分は料理人ですよ? 酒場にいる吟遊詩人が歌うような、ワクワクが止まらない冒険譚なんて望んでいません」
「あら、そう?」
そうです。
「ん~。これを見ても?」
辺境伯は、机の引き出しを乱暴に開けて、茶色い革のミトンを投げてきた。
俺が革のミトンをキャッチすると、たちまち情報が頭の中に流れ込んでくる。
「え? まさか! これ! 料理上手のミトンじゃないですか!」
俺が狙っていた魔法装備! 作った料理が十倍美味くなるというミトン!
これを手に入れる為に、ブラッド領にいたと言っても過言ではない!
「金を貯めても貯めても、値上がりして買えなかったんですよ!」
「そうじゃろうて」
辺境伯はニヤリと笑う。
「ま、まさか辺境伯が値上げ工作をしていたんですか?」
ニヤリとしたので何か陰謀があったかもしれないと思って口に出す。どのみち心の中を覗かれているし。辺境伯は、ヒドラ星人よりも【読心】の魔法に長けていると見た。
「人聞きの悪い。ワシはそんな事せんよ」
「じゃぁ、何でですか?」
「原因は君じゃよ、オビオ君。君は出店で弁当屋をしていただろう?」
「えぇ。暫くは戦闘の発生する依頼を受けたくなかったですから」
俺はキリマルを思い出して、背中がゾッとした。あの戦い以降、皆キリマルという言葉を出しただけで、嫌な顔をするようになった。キリマル恐怖症になっているのだ。それに付随して、暫く戦いに身を置きたくないという気持ちもある。
「その弁当屋をしていた時、君は客と何を話していた?」
「あ!!」
俺はガムシャラになって働いていたのを、客に問われた事があった。
「客が有益になるとは限らんのじゃよ。バトルコック団のオビオ君」
「う、迂闊だった。働いている理由を客に問われて、料理上手のミトンを買うために頑張っている、と正直に答えてしまった」
「有名なバトルコック団のオーガが欲する物、値上がりもせずそのままという事はない」
ドヤ顔を決める領主に、俺は何も言えなかった。
この男は一週間の間、俺のことを観察していたのか?
「いいや。短時間で集めた情報じゃ」
だから、心の声に返事しないでくださいよ。
「勝手に話を進めないでください、閣下」
揉み手でピーターが会話に入ってくる。
「で、報酬はいかほどで?」
「それぞれに、金貨60枚じゃ」
「そ、そんなに?」
「いい値段じゃろうて」
「決まり!」
興奮したピーターは、頭頂部のピンと立ったアホ毛を揺らして、サムアップする。
「勝手に決めるなよな!」
俺が言うと、自称十二歳の地走り族は、脚に絡みついてきて、哀れさを前面に出した顔をこちらに向ける。
「頼んますよぉ、オビオ様ぁ。俺、借金が金貨50枚分あるんすよぉ」
うざったいピーターよりも、俺はブラッド辺境伯が怖かった。
借金の金貨50枚に対し、報酬は金貨60枚。これが50枚丁度だったらどうだろうか? ピーターは然程やる気を出さなかっただろう。
しかし、借金を返して尚且、金貨10枚も手元に残るとなれば仕事のやり甲斐があるというもの。多すぎず少なすぎずを、ちゃんと計算しているのだ。
情報が筒抜けってのは、ほんと怖いと思ったわ。
「ねぇ、頼んますよぉ。もぉ~。開心見誠してくらさいよぉ~。もぉ~」
開心見誠なんて難しい言葉、よく知ってるな! おい! それに「開国してくださいよぉ~」みたいに言うな! ペリー提督か!
こうなったピーターはしつこい。キリマルを追い返したのも、自分だとずっと言い張ってるし。
「でもなぁ~。ほんとに駄目なんだって。俺、今まで何度もヒジリ・・・聖下には会えないって言っているだろう? 会ったら料理の旅も終わるんだってば!」
「要は、バレなきゃいいんだろう?」
おや? ピーターが何か閃いたようだ。邪悪な顔をしている。その顔は誰に向けたものだ?
俺を利用すると決めたのか、ヒジリを出し抜ける自信があるという現れか。
どっちだ?
何で? と言いたい気分だ。そもそも俺は大神聖に会えない身なのに。
「失礼ながら閣下。焼けて無くなった鎧代を稼ぎに、帰っていいですか?」
急に辺境伯に呼び出されて何事かと思ったら、結構な大事だった。ヒジリと会うのはなんとか避けたい。このまま会えば、間違いなく地球に強制送還される。
「まぁまぁ。そう言わず。オビオ君の鎧代、リュウグ君一家の帰国手配、その上、報酬も出す。悪い条件ではないじゃろう?」
「できれば僕の負けたギャンブル代金も・・・」
「それは駄目じゃ。そういった金は自分で返済しないと、いつまで経ってもけじめがつかんからの」
厚かましいピーターの要求を、辺境伯はピシャリと拒否した。なんでそういうところはキッチリしてんだよ!
「俺はヒジリ・・・、聖下に会えませんよ? 俺を見たらきっと大激怒する」
「なぜじゃ?」
「なんつーか、縄張りみたいなのがあるんですよ。今の俺は、彼の縄張りを荒らしているようなものなんで」
「へぇ~。縄張りに煩いのは獣人だけかと思っていたがの」
辺境伯はちらりとトウスさんを見たが、リアクションは無かったようだ。
「飛ぶ鳥を落とす勢いで、名声を上げるバトルコック団の音、猊下に聞こえてないと思うか?」
ギクリ! 確かにそうだ・・・。ほっといても噂は猛スピードで広まる。
「かと言って、わざわざグランデもニウム王国に出向いて、自主しろってのも酷じゃないですか!」
辺境伯は俺の言葉を無視して、コーヒーを飲んだ。そしてフーっと息を吐く。
「ピーター君。我が領内のカジノはどうだったかね? ポルロンドにも負けてはおらんと思うが」
何で急にカジノの話をした? それに商業都市国家ポルロンドに比肩するなんて、少々うそぶき過ぎだろ。
・・・俺はポルロンドに行った事がないから知らんけど。
「大負けするまでは、凄く楽しかったです!」
ピーターは目をキラキラさせながら、当たり前の事を言った。ギャンブルとはそういうものだ。負けるまで楽しい。
「君の自制心の無さは感心しないが、負けを恐れぬ姿勢は素敵じゃ」
「ありがとうございます!」
いや、多分それ褒めてないと思うぞ。ピーター。それと、戦いの時も前傾姿勢であれ。
「オビオ君。君に足りないものが、何か解るかね?」
この話の流れからすれば、俺には勝負心や冒険心がないということだろう。ピーターを見習えと。
「そう。その通りじゃ」
人の心読むんじゃねぇよ! いや、読まないで下さいよ!
「おっとすまん」
「俺の本分は料理人ですよ? 酒場にいる吟遊詩人が歌うような、ワクワクが止まらない冒険譚なんて望んでいません」
「あら、そう?」
そうです。
「ん~。これを見ても?」
辺境伯は、机の引き出しを乱暴に開けて、茶色い革のミトンを投げてきた。
俺が革のミトンをキャッチすると、たちまち情報が頭の中に流れ込んでくる。
「え? まさか! これ! 料理上手のミトンじゃないですか!」
俺が狙っていた魔法装備! 作った料理が十倍美味くなるというミトン!
これを手に入れる為に、ブラッド領にいたと言っても過言ではない!
「金を貯めても貯めても、値上がりして買えなかったんですよ!」
「そうじゃろうて」
辺境伯はニヤリと笑う。
「ま、まさか辺境伯が値上げ工作をしていたんですか?」
ニヤリとしたので何か陰謀があったかもしれないと思って口に出す。どのみち心の中を覗かれているし。辺境伯は、ヒドラ星人よりも【読心】の魔法に長けていると見た。
「人聞きの悪い。ワシはそんな事せんよ」
「じゃぁ、何でですか?」
「原因は君じゃよ、オビオ君。君は出店で弁当屋をしていただろう?」
「えぇ。暫くは戦闘の発生する依頼を受けたくなかったですから」
俺はキリマルを思い出して、背中がゾッとした。あの戦い以降、皆キリマルという言葉を出しただけで、嫌な顔をするようになった。キリマル恐怖症になっているのだ。それに付随して、暫く戦いに身を置きたくないという気持ちもある。
「その弁当屋をしていた時、君は客と何を話していた?」
「あ!!」
俺はガムシャラになって働いていたのを、客に問われた事があった。
「客が有益になるとは限らんのじゃよ。バトルコック団のオビオ君」
「う、迂闊だった。働いている理由を客に問われて、料理上手のミトンを買うために頑張っている、と正直に答えてしまった」
「有名なバトルコック団のオーガが欲する物、値上がりもせずそのままという事はない」
ドヤ顔を決める領主に、俺は何も言えなかった。
この男は一週間の間、俺のことを観察していたのか?
「いいや。短時間で集めた情報じゃ」
だから、心の声に返事しないでくださいよ。
「勝手に話を進めないでください、閣下」
揉み手でピーターが会話に入ってくる。
「で、報酬はいかほどで?」
「それぞれに、金貨60枚じゃ」
「そ、そんなに?」
「いい値段じゃろうて」
「決まり!」
興奮したピーターは、頭頂部のピンと立ったアホ毛を揺らして、サムアップする。
「勝手に決めるなよな!」
俺が言うと、自称十二歳の地走り族は、脚に絡みついてきて、哀れさを前面に出した顔をこちらに向ける。
「頼んますよぉ、オビオ様ぁ。俺、借金が金貨50枚分あるんすよぉ」
うざったいピーターよりも、俺はブラッド辺境伯が怖かった。
借金の金貨50枚に対し、報酬は金貨60枚。これが50枚丁度だったらどうだろうか? ピーターは然程やる気を出さなかっただろう。
しかし、借金を返して尚且、金貨10枚も手元に残るとなれば仕事のやり甲斐があるというもの。多すぎず少なすぎずを、ちゃんと計算しているのだ。
情報が筒抜けってのは、ほんと怖いと思ったわ。
「ねぇ、頼んますよぉ。もぉ~。開心見誠してくらさいよぉ~。もぉ~」
開心見誠なんて難しい言葉、よく知ってるな! おい! それに「開国してくださいよぉ~」みたいに言うな! ペリー提督か!
こうなったピーターはしつこい。キリマルを追い返したのも、自分だとずっと言い張ってるし。
「でもなぁ~。ほんとに駄目なんだって。俺、今まで何度もヒジリ・・・聖下には会えないって言っているだろう? 会ったら料理の旅も終わるんだってば!」
「要は、バレなきゃいいんだろう?」
おや? ピーターが何か閃いたようだ。邪悪な顔をしている。その顔は誰に向けたものだ?
俺を利用すると決めたのか、ヒジリを出し抜ける自信があるという現れか。
どっちだ?
0
お気に入りに追加
74
あなたにおすすめの小説
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
奥様は聖女♡
メカ喜楽直人
ファンタジー
聖女を裏切った国は崩壊した。そうして国は魔獣が跋扈する魔境と化したのだ。
ある地方都市を襲ったスタンピードから人々を救ったのは一人の冒険者だった。彼女は夫婦者の冒険者であるが、戦うのはいつも彼女だけ。周囲は揶揄い夫を嘲るが、それを追い払うのは妻の役目だった。
婚約破棄と領地追放?分かりました、わたしがいなくなった後はせいぜい頑張ってくださいな
カド
ファンタジー
生活の基本から領地経営まで、ほぼ全てを魔石の力に頼ってる世界
魔石の浄化には三日三晩の時間が必要で、この領地ではそれを全部貴族令嬢の主人公が一人でこなしていた
「で、そのわたしを婚約破棄で領地追放なんですね?
それじゃ出ていくから、せいぜいこれからは魔石も頑張って作ってくださいね!」
小さい頃から搾取され続けてきた主人公は 追放=自由と気付く
塔から出た途端、暴走する力に悩まされながらも、幼い時にもらった助言を元に中央の大教会へと向かう
一方で愛玩され続けてきた妹は、今まで通り好きなだけ魔石を使用していくが……
◇◇◇
親による虐待、明確なきょうだい間での差別の描写があります
(『嫌なら読むな』ではなく、『辛い気持ちになりそうな方は無理せず、もし読んで下さる場合はお気をつけて……!』の意味です)
◇◇◇
ようやく一区切りへの目処がついてきました
拙いお話ですがお付き合いいただければ幸いです
放置された公爵令嬢が幸せになるまで
こうじ
ファンタジー
アイネス・カンラダは物心ついた時から家族に放置されていた。両親の顔も知らないし兄や妹がいる事は知っているが顔も話した事もない。ずっと離れで暮らし自分の事は自分でやっている。そんな日々を過ごしていた彼女が幸せになる話。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
捨てられた転生幼女は無自重無双する
紅 蓮也
ファンタジー
スクラルド王国の筆頭公爵家の次女として生を受けた三歳になるアイリス・フォン・アリステラは、次期当主である年の離れた兄以外の家族と兄がつけたアイリスの専属メイドとアイリスに拾われ恩義のある専属騎士以外の使用人から疎まれていた。
アイリスを疎ましく思っている者たちや一部の者以外は知らないがアイリスは転生者でもあった。
ある日、寝ているとアイリスの部屋に誰かが入ってきて、アイリスは連れ去られた。
アイリスは、肌寒さを感じ目を覚ますと近くにその場から去ろうとしている人の声が聞こえた。
去ろうとしている人物は父と母だった。
ここで声を出し、起きていることがバレると最悪、殺されてしまう可能性があるので、寝たふりをして二人が去るのを待っていたが、そのまま本当に寝てしまい二人が去った後に近づいて来た者に気づくことが出来ず、また何処かに連れていかれた。
朝になり起こしに来た専属メイドが、アイリスがいない事を当主に報告し、疎ましく思っていたくせに当主と夫人は騒ぎたて、当主はアイリスを探そうともせずに、その場でアイリスが誘拐された責任として、専属メイドと専属騎士にクビを言い渡した。
クビを言い渡された専属メイドと専属騎士は、何も言わず食堂を出て行き身支度をして、公爵家から出ていった。
しばらく歩いていると、次期当主であるカイルが後を追ってきて、カイルの腕にはいなくなったはずのアイリスが抱かれていた。
アイリスの無事に安心した二人は、カイルの話を聞き、三人は王城に向かった。
王城で、カイルから話を聞いた国王から広大なアイリス公爵家の領地の端にあり、昔の公爵家本邸があった場所の管理と魔の森の開拓をカイルは、国王から命られる。
アイリスは、公爵家の目がなくなったので、無自重でチートし続け管理と開拓を命じられた兄カイルに協力し、辺境の村々の発展や魔の森の開拓をしていった。
※諸事情によりしばらく連載休止致します。
※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。
混沌王創世記・双龍 穴から這い出て来た男
Ann Noraaile
ファンタジー
異世界から、敵対する二人の王子が、神震ゴッド・クウェイクに弾き飛ばされ、地球の荒廃した未来にやって来た。
王子のうち一人は、記憶を失なったまま、巨大防護シェルター外の過去の遺産を浚うサルベージマン見習いのアレンに助けられる。
もう一人の王子はこのシェルターの地下世界・ゲヘナに連行され、生き延びるのだが、、。
やがて二人の王子は、思わぬ形で再会する事になる。
これより新世紀の創世に向けてひた走る二人の道は、覇道と王道に別れ時には交差していく、、長く激しい戦いの歴史の始まりだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる