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エリート種との差
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ダーレは昏倒攻撃を得意とするのか、またもや金玉蹴りが繰り出された!
おい、くそ! 運命の神め! もしお前に会う事があれば、百列キックをお見舞いするぜ! 金玉にな!
「いくぞ!」
勇ましい掛け声とともに、ダーレは蹴りの構えをとった。
「ひぃ!」
俺は思わずマタンキーを手で庇おうとしたが、体が動かない。
繰り出された攻撃は、ダイスの目――――、命中判定、貫通判定によって決まる。つまり俺が防御するもしないも、リュウグ次第!
ガキッ!
「あれ? 痛くない!」
そう、痛くない。
そもそも俺は、金玉を蹴られてはいない。
攻撃を受けたのはウィングだった。
「あぁ! 運命の神に、祝福のキスを!」
余裕のある声で、ウィングは天井に投げキッスを送った。
「あー! その手があったか!」
この司祭兼戦士は女に変身していたのだ。流石、能力者。
「金玉が無ければ、金蹴りを受けても、悶え苦しむ事もない! しかも、僕は! 防御を成功しているときている!」
美しい顔で金玉とか言うな。ダーレの攻撃は、金玉がなくても尾てい骨に響く。それを防いだなんて、なんて幸運な野郎だ! いや、今は女か。
「チィ!」
ダーレのフルフェイスの中で舌打ちが響いた。
「ハハッ! 残念だったな! ウィングは性別を変えられるのだ!」
なぜかサーカが、自分の手柄みたい喜んでから、そう言った。
「あまり敵に情報を与えるなよ。ただでさえ、筒抜けなんじゃないか、って思っているのに」
俺はサーカを諌める。
「ふん。ウィングの能力など初見殺しもいいとこだろ。能力を使うところを見せれば、即バレる」
だからってバラすのは良くないと思いまーす。それに、大体の能力が初見殺しだと思いまーす!
「オビオの言う通りだ。この牢屋に、覚えのない匂いが一つ増えた。観察者かもしれねぇ。あまりベラベラしゃべんなよ、サーカ」
トウスさんが鼻をヒクヒクさせている。
観察者か。どうにかして、こちらの情報を得ようとする、いやらしい奴がいるのだな。
「ということはだ。オレたちの情報は、然程バレてねぇってことだな」
こっちは女戦士の情報を把握しているが、向こうは俺たちの事を知らない。
なのでダーレが、トウスさんの獅子連弾を全ブロックしようとしたのもマグレに違いない。
「観察者にこちらの情報を与えきるまでは、俺らのほうが有利ってことか」
とは言ってみるものの、俺達が束になって、やっと敵うかどうかの相手。
「敵は器用さと素早さが十八。それ以外は十五!」
俺は仲間にそう伝える。さっさと情報共有したほうがいい。お喋り自体は制限がなさそうだからな。
「阿呆が! 士気を下げるような事を言うな! 馬鹿オビオめ」
フェイント気味に空中で一回転させたサーカのメイスが、俺への悪態と共に、ダーレに襲いかかった。
ガン!
ん? ダーレの鎧が凹んだ! 脇腹にダメージが貫通した模様!
やせ我慢してなければ、あの女戦士は今頃、苦痛で顔を歪ませているはず。
・・・ん~。わからん! 相手の表情が読み取れないってのは、結構厄介だな。ダーレはよろめいただけに見える。
俺はサーカがさっき言った言葉に噛み付いた。
「なんで情報共有したら、士気が下がるんだよ! 何もわからないよりマシだろ!」
「これだから素人は・・・。現実だと、エリート種の能力値には、プラスボーナスが付くんだぞ。運命のボードのルールだと、更に盛られているかもしれんだろ」
「マジ? つまり、同じ実力値、能力値でも、ノーマル種とエリート種では、大きな差があるって事か?」
「そういう事だ。よくわかりましたね、チュピピピ!」
くっそ! サーカはまた俺を馬鹿にした! ヒヨコのマネなんかして! ん、待てよ? ・・・ちょっと可愛いかも。
「どうりで以前、エリート種の自由騎士様にボコボコにされたわけだ」
「次のターンでは、敵がメイスを使ってきそうな予感~」
メリィさんが嫌な予言をする。
メイスって過小評価されがちだけど、強いんだぞ。鎧の上から衝撃を与えるし、軽装で受けたら骨が折れる。むき出しの頭にダメージを喰らおうもんなら・・・。
その先の悲惨な事態を想像し、ゴクリと唾を飲んで震えていると、何故か恐怖心が薄れていった。
「神の祝福~!」
メリィの祈りだ。祈りの効果で恐怖心が和らいだんだ!
「パーティって、やっぱ最高だよな。なんせ助け合えるんだからさ!」
俺の言葉に「フン!」と笑う者が一人。一人で俺らを相手にするダーレの鼻から漏れた嘲りかと思ったが、そうではなく、サーカのものだった。
「弱い者ほど、そんな綺麗事を言えるのだ。裏切りと助け合い、二律背反が存在するのが、パーティというものだ!」
こいつ! こいつめ~! せっかく決め顔で言ったのにさぁ~!
「それでも俺は、皆を信じる! 特にサーカを!」
フハッ! 言ってやったぞ! 臭いセリフを!
「ば、ばかぁ~! そんなだから、お人好しの馬鹿オーガって言われるのよぉ」
あまりにも臭すぎたセリフだったのか、サーカは顔を真赤にして中盾で顔を隠した。
その刹那!
中盾目掛けて、メイスの横薙ぎが入った。
サーカの盾は真ん中あたりに大きな凹みを作り、取っ手を持つ手は、手首の上でブラブラとしている。
「サーカ! 大丈夫か?」
「大丈夫、と言いたいところだが」
手首の骨が折れている! 今すぐ助けに行きたいのに、この場所から体が動かない!
「まだ一巡していないぞ! 敵はなんで再攻撃をしてきたんだ?!」
俺は半ば狂乱気味に叫んだ。
「素早さと器用さが高いと、単純な攻撃であれば、ターン内に複数回可能だ。その辺は現実と同じなんだよ」
解説ありがたいが、その冷静さが憎いぜ、ウィング。できれば、サーカのために回復の祈りの準備をしてくれていると助かるのだが・・・。防御態勢かよ! くそ!
ダーレはまだ攻撃態勢を解いていない。攻撃が終わると普通は防御態勢に移行するのに!
「やべぇ!」
料理馬鹿で語彙の少ない俺は、それしか言えなかった。もう一度、サーカが攻撃を受けたら、死ぬ可能性もある! いやその可能性のほうが高い!
久しく忘れていた、死と隣り合わせのひりつき。
「頼む、運命の神様! 或いはリュウグ! 俺にサーカを守らせてくれ! 頼む!」
祈りが届いたのか、ターンが終わる前に俺の体が動いた! そういや俺も器用さと素早さが高いんだった!
しかし、リュウグは一体、何を考えているのやら・・・。
この緊迫した状況で、俺は料理の準備をしている。
おい、くそ! 運命の神め! もしお前に会う事があれば、百列キックをお見舞いするぜ! 金玉にな!
「いくぞ!」
勇ましい掛け声とともに、ダーレは蹴りの構えをとった。
「ひぃ!」
俺は思わずマタンキーを手で庇おうとしたが、体が動かない。
繰り出された攻撃は、ダイスの目――――、命中判定、貫通判定によって決まる。つまり俺が防御するもしないも、リュウグ次第!
ガキッ!
「あれ? 痛くない!」
そう、痛くない。
そもそも俺は、金玉を蹴られてはいない。
攻撃を受けたのはウィングだった。
「あぁ! 運命の神に、祝福のキスを!」
余裕のある声で、ウィングは天井に投げキッスを送った。
「あー! その手があったか!」
この司祭兼戦士は女に変身していたのだ。流石、能力者。
「金玉が無ければ、金蹴りを受けても、悶え苦しむ事もない! しかも、僕は! 防御を成功しているときている!」
美しい顔で金玉とか言うな。ダーレの攻撃は、金玉がなくても尾てい骨に響く。それを防いだなんて、なんて幸運な野郎だ! いや、今は女か。
「チィ!」
ダーレのフルフェイスの中で舌打ちが響いた。
「ハハッ! 残念だったな! ウィングは性別を変えられるのだ!」
なぜかサーカが、自分の手柄みたい喜んでから、そう言った。
「あまり敵に情報を与えるなよ。ただでさえ、筒抜けなんじゃないか、って思っているのに」
俺はサーカを諌める。
「ふん。ウィングの能力など初見殺しもいいとこだろ。能力を使うところを見せれば、即バレる」
だからってバラすのは良くないと思いまーす。それに、大体の能力が初見殺しだと思いまーす!
「オビオの言う通りだ。この牢屋に、覚えのない匂いが一つ増えた。観察者かもしれねぇ。あまりベラベラしゃべんなよ、サーカ」
トウスさんが鼻をヒクヒクさせている。
観察者か。どうにかして、こちらの情報を得ようとする、いやらしい奴がいるのだな。
「ということはだ。オレたちの情報は、然程バレてねぇってことだな」
こっちは女戦士の情報を把握しているが、向こうは俺たちの事を知らない。
なのでダーレが、トウスさんの獅子連弾を全ブロックしようとしたのもマグレに違いない。
「観察者にこちらの情報を与えきるまでは、俺らのほうが有利ってことか」
とは言ってみるものの、俺達が束になって、やっと敵うかどうかの相手。
「敵は器用さと素早さが十八。それ以外は十五!」
俺は仲間にそう伝える。さっさと情報共有したほうがいい。お喋り自体は制限がなさそうだからな。
「阿呆が! 士気を下げるような事を言うな! 馬鹿オビオめ」
フェイント気味に空中で一回転させたサーカのメイスが、俺への悪態と共に、ダーレに襲いかかった。
ガン!
ん? ダーレの鎧が凹んだ! 脇腹にダメージが貫通した模様!
やせ我慢してなければ、あの女戦士は今頃、苦痛で顔を歪ませているはず。
・・・ん~。わからん! 相手の表情が読み取れないってのは、結構厄介だな。ダーレはよろめいただけに見える。
俺はサーカがさっき言った言葉に噛み付いた。
「なんで情報共有したら、士気が下がるんだよ! 何もわからないよりマシだろ!」
「これだから素人は・・・。現実だと、エリート種の能力値には、プラスボーナスが付くんだぞ。運命のボードのルールだと、更に盛られているかもしれんだろ」
「マジ? つまり、同じ実力値、能力値でも、ノーマル種とエリート種では、大きな差があるって事か?」
「そういう事だ。よくわかりましたね、チュピピピ!」
くっそ! サーカはまた俺を馬鹿にした! ヒヨコのマネなんかして! ん、待てよ? ・・・ちょっと可愛いかも。
「どうりで以前、エリート種の自由騎士様にボコボコにされたわけだ」
「次のターンでは、敵がメイスを使ってきそうな予感~」
メリィさんが嫌な予言をする。
メイスって過小評価されがちだけど、強いんだぞ。鎧の上から衝撃を与えるし、軽装で受けたら骨が折れる。むき出しの頭にダメージを喰らおうもんなら・・・。
その先の悲惨な事態を想像し、ゴクリと唾を飲んで震えていると、何故か恐怖心が薄れていった。
「神の祝福~!」
メリィの祈りだ。祈りの効果で恐怖心が和らいだんだ!
「パーティって、やっぱ最高だよな。なんせ助け合えるんだからさ!」
俺の言葉に「フン!」と笑う者が一人。一人で俺らを相手にするダーレの鼻から漏れた嘲りかと思ったが、そうではなく、サーカのものだった。
「弱い者ほど、そんな綺麗事を言えるのだ。裏切りと助け合い、二律背反が存在するのが、パーティというものだ!」
こいつ! こいつめ~! せっかく決め顔で言ったのにさぁ~!
「それでも俺は、皆を信じる! 特にサーカを!」
フハッ! 言ってやったぞ! 臭いセリフを!
「ば、ばかぁ~! そんなだから、お人好しの馬鹿オーガって言われるのよぉ」
あまりにも臭すぎたセリフだったのか、サーカは顔を真赤にして中盾で顔を隠した。
その刹那!
中盾目掛けて、メイスの横薙ぎが入った。
サーカの盾は真ん中あたりに大きな凹みを作り、取っ手を持つ手は、手首の上でブラブラとしている。
「サーカ! 大丈夫か?」
「大丈夫、と言いたいところだが」
手首の骨が折れている! 今すぐ助けに行きたいのに、この場所から体が動かない!
「まだ一巡していないぞ! 敵はなんで再攻撃をしてきたんだ?!」
俺は半ば狂乱気味に叫んだ。
「素早さと器用さが高いと、単純な攻撃であれば、ターン内に複数回可能だ。その辺は現実と同じなんだよ」
解説ありがたいが、その冷静さが憎いぜ、ウィング。できれば、サーカのために回復の祈りの準備をしてくれていると助かるのだが・・・。防御態勢かよ! くそ!
ダーレはまだ攻撃態勢を解いていない。攻撃が終わると普通は防御態勢に移行するのに!
「やべぇ!」
料理馬鹿で語彙の少ない俺は、それしか言えなかった。もう一度、サーカが攻撃を受けたら、死ぬ可能性もある! いやその可能性のほうが高い!
久しく忘れていた、死と隣り合わせのひりつき。
「頼む、運命の神様! 或いはリュウグ! 俺にサーカを守らせてくれ! 頼む!」
祈りが届いたのか、ターンが終わる前に俺の体が動いた! そういや俺も器用さと素早さが高いんだった!
しかし、リュウグは一体、何を考えているのやら・・・。
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