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慌ただしい日々 21

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「なぁ……魔物除けってさ……あれ、どうなってるの?」

「ん?どう?って?」

いきなり振られても分からないわよ。

「いや。システム的にどうなってるのかと思って。結界とかさ、そういうのと違うだろ?」

以心伝心かっ!それとも私の心と言うか考えを読んだのかっ!ルークめっ!

「違うわね。何か……呪文?と紋様?みたいなのの組み合わせで、色々試して強化してるんだけど……ちょっと謎なのよね……まぁ、私はずっとノータッチで来てるから余計分からないんだけど」

「なんで?」

「専門分野だから作業は見なくて良いって……でも一度は見たい気もするわね」

「だよな!俺も興味ある!」

「……ここで興味あるとか言っちゃう?」

「ぱっと見ただの杭とかだろ、芯とかに何かしてるのかな?って思うし、何ならいじりたいんだよな~」

……この男、単なる好奇心で何かやらかしたいんだな……まあ、でも惚れた弱みと言うかさ……私もちょっと面白そうって思ってるのよね。

「そうね。帰ったらちゃんと見せて貰いましょう」

「ああ!そうだな!一緒に何か出来ると思うと今からワクワクするな!」

「ワクテカ……」

「いや、そういうのは止めておこうか」

「はーい」

何だか疲れちゃった……ルークの高いテンションに引きずられて、私もテンション上げちゃったからなぁ……反省!

「疲れさせたか?ほら、肩貸すからちょっと休むと良いよ」

「ん……」

遠慮なくルークの肩にもたれ掛かって目を閉じる。
あ……これはヤバい……スヤァ…………



ハッ!
寝てた!私、今寝てたわ!

「おはよ。安心しなよ、まだ一時間も経ってないから」

「あ……ああ、そうなのね……何か、疲れやすくなってるのかしら?眠気が結構きてる気がするわ……」

いや……待てよ。妊娠中にやたらと眠くなる人がいるって聞いた事あるわ……え?それ?

「眠れるなら寝た方が良い。その方が体に負担が少ないんじゃないか?」

「そうかも……」

「もう今日は控えでゆっくり休んでから戻ろう」

「ん……」

そんなこんなで結局私達は中座(とんずらとは言わない!)したまま控えで過ごし、大分後になってから戻りました。
勿論、私はお部屋でスヤスヤお休みしましたよ(笑)
だって眠たかったし、眠れたので!
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