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慌ただしい日々 18

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女性が暮らしやすいのは確かなのよね。子育てもご近所さんのお姉様方に見て貰うとか、江戸時代の長屋システム採用で働くお母さん倍増したって報告出てるしね……ちびっ子の私、めちゃ頑張ってた!
そりゃあさあ、働き盛りの健康な男性は殆どうちの私兵で頑張ってた訳だしね。
社会保障とか福利厚生とかこの世界は無いに等しいからさ、ほっといたらうちの領はかなりの勢いで人口減少ななってた訳で、今までの領主もそれなりに対応策を出してたけど、やっぱり減少傾向ではあったんだよね。
でも助け合いをよりシステム化した事でお互いの役目や生き甲斐が分かりやすく示されたみたいであっという間に浸透して、人口減少の歯止めの一つにはなった……らしい。
そこに今回の私の婚約破棄騒動が起きた事で我が家が王都から撤退。
撤退に伴って使用人も領地へと移動に一部の王都民が領民ななる事で同道、更に同道出来なかった者達も王都の邸を頼る事で領民になる者達が続出し、今も王都から領民……公国民となるためにうちの流通兵団と共に来ていると聞いた。
王都はヒドイと聞いたけど、どれだけヒドイのかは詳細は聞いてない。と言うか聞かせて貰えない。
でも王都民が流出するという事は王家の収入源である税金が減少するという事。
今の王家は以前の様に暮らしてはいけてないでしょう。
よくよく考えれば以前に戻ったと思えば良いのかも知れない。
だって私が婚約者となってから余裕が出来たのだと、こっそり教えて貰った。
気遣いなのか何なのか、私にそう言って感謝する者は少なくなかった。
王宮での私は例の王子以外にはとても丁寧に扱われ敬われていたと今なら理解出来る。彼等にとって私は豊かな富を与えてくれる令嬢だったのだ。
でも肝心の王子がそれを理解してなかった。
残念でしかないけど、あれはもうどうしようもない出来だったんだろう。廃嫡も扱きもできず出来上がった残念王子に手を打つも間に合わず婚約は破棄され、私は家族と共に王都から去った。
私の気付かない所で両親も兄達も動きまくって気づけば王国から離れて公国になって帝国と国交が樹立され、私とルークの結婚が両国のさらなる関係性を深くした?と思えば良いのかしら。
そう思うと私って政治的に結構重要ポジだった?いや、自覚してないけど……でもそんなもんよね!
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