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慌ただしい日々 17

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「だよな。シュバルツバルトはかなり女性に対して良い施策を取ってると思う。助け合いとかさ、前世のシステムよりも良く出来てると思う。それでも不十分な部分はあると思ってる」

「そうね。産めよ増やせよなんだけど、助け合わないとムリだからそこら辺は結構出来てると思うのよね。後は出産時のフォローなんだけど、そこら辺はポーションの供給で何とかなるとは思うけど……薬草をどうするかって事だけど、そこは生産するしかないと思うけど、まだ確立出来てない物もあるからなぁ……」

そう!採取してた薬草は今現在、畑で生産しきれてない。
いや、島では出来てる。リアル畑では育成不良の物や逆に育ち過ぎる物もある。

「栄養の関係なのか日照関係なのか、はたまた畑の水分量か……忙しくてろくろく関わってないのが悔やまれるわ……」

「いや!忙しいのに無理したらダメだろう!」

「そうは言っても妊娠出産は女性にとって大きな悩みであり、問題な訳だしね……」

「……そうか……じゃあ、戻ったら色々考えてみよう。二人で考えたらきっと良い答えも見つかるさ」

「そうね。とりあえずは無事帰る事を考えないとね」

「そこは馬車から島で滞在したら良いんじゃないかな!」

真っ当な意見が飛び出して来ました。

「そうね。それが一番安全ね」

チビナビちゃん達もいるし、安心安全に帰路に付けるってもんだわ!
とか何とか喋ってたら侍女?がやって来て目の前のローテーブルに果実水とドライフルーツが乗ったお皿が置かれました。

「お姫様、干し杏と干しブドウです。里ではやや子がいる者が良く食べる物です、安心なさって下さい」

おひいさま……シルヴァニアの里の者なのね。でも一応鑑定します。
…………確かに里の者でした。ドライフルーツも安全で栄養豊富そうです。果実水もオレンジの果汁が入ってる物で大丈夫そうです。

「ありがとう。いただくわ」

ちょっと前まではドライフルーツは立派なおやつでした。

「こちらでは杏が流通してるのね」

「まあ、そうだな。シュバルツバルトの桃は確かここ十数年じゃなかったか?蜂蜜とか……」

あ……ルークの眉が寄ってます。これは色々考えてますね。

「そうね。細かい事はどうだって良いじゃない!ほら!ルークも食べて!」

グイグイとルークの口元に杏を押し付けるとパクっと食べてくれました!ヨシ!モグモグしてる!
うちの黄桃は私発案でしたからね!他にも色々やらかしてるけど、それはそれ!です!
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