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目指せ!義実家! 16

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水ようかんも何だかんだでこしあんとつぶあんと抹茶を百個ずつ。
フルーツゼリーも色々な味を百個ずつ作ってしまった……それらはすぐに無限収納にしまいました。
試食として別に二十個ずつ作ってお皿に乗せて冷蔵庫にしまっておきます。

「たくさん作りましたね!とっても美味しそうです!」

「美味しいと思うわ。冷やしてからいただきましょう」

「はい!楽しみです」

……うん。時間の事も忘れて作りまくったのは良いけど、気がつけば午後のお茶の時間は過ぎ、何なら今夜の宿にそろそろ着くんじゃないかしら?

「明日には皇宮入りかしら?」

「どうなのでしょう?そのあたりもお母さまに聞けば分かりそうですが……」

アニスも皇宮は始めて……と言うか皇都自体始めてらしいのよね。
とりあえずマップで確認してみる。
うん、近づいてるけどまだちょっと距離があるのよね。

「あ!エリーゼ。今、ちょっと良いか?」

ルークがいきなりやって来ました。島経由で来れちゃう便利さよ(笑)

「なぁに?」

コテンとクビを傾げてみる。

「エリーゼはホント可愛いな!じゃなくて!多分、明日には皇宮入り出来ると思うけど……滞在する宮はバラけると思うんだ」

「バラける?どういう事かしら?」

「義父上と義母上は皇宮内にあるシルヴァニア離宮だと思う。エリーゼは俺の宮でって……何で眉根寄ってる?」

「シルヴァニア離宮?」

「そこか……シルヴァニア家専用の離宮で、何の役職にもついてないシルヴァニア一族の為にあるんだ。役職付きは各宮に部屋が割り振られるからな」

「そう。かなり広いものね……マップ無かったら迷う事確実だわ」

「あー……そうだな。増築に次ぐ増築だしな……時代で変わったりもしたから見るだけでも楽しいかもしれないけどな」

「そんなになの?」

「古い時代のは高さがそれ程じゃないけど、近年だと塔とか色々作ったりしたから荘厳だし綺羅びやかな外装になってるな。ま、島でとっかかってる洋風のお城には負けるけどな!」

「待って!洋風のお城ってなによ!」

「山向こうだからぱっと見分からないだろうと思って作ってるんだ!緑に映える純白のお城なんだ!」

「……純白……そう……」

突っ込むのは止めておこう。何となくだけど写真でしか見ないお城に寄せてる気がしてならない……
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