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目指せ!義実家! 13

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ポクポクと進む街道。あー……夕日に差し掛かって来たなぁ……眩しいわねぇ……

「エリーゼ様!今夜お泊りする街が見えましたよ!」

「そうね……」

とか何とか喋って帝国の街に入って、後はお決まりのコースです。

そんな毎日を過ごしてます。
ぶっちゃけ代わり映えない毎日です。道すがら出会う魔物は小型や超小型のものばかり、冒険者が我が領地……いや、我が国になるんだっけ……に来るの分かるわ……ロマンとか血肉湧き踊る興奮とかとは縁遠いんですもの。
大きなリスちゃんとか、太ったネコちゃんみたいなのたか、角はあるけど殺意無さそうなウサギとか、ウリ坊サイズの牙イノシシとか何なの……
平和過ぎるからなのか、魔物も殺意無くて罪悪感芽生えるわ……領主隊の中には「俺には出来ないっ!」とか言っちゃう人も出てきたしね。
それを見てルークが「だよな……」って呟いて、反射的にグーで腹部殴ったのは誠心誠意心を込めて謝りました。
そしてですね……街と街の間隔が狭まってます。マップを広範囲で見ると皇都が出てきました。

「後何日で皇都に着くのかしら?」

「一週間もあれば皇都に入るかな?」

食後の夫婦でマッタリタイムで漏れた独り言にお返事来ました。

「そう、一週間ね……」

「皇都に入ってからその日のうちに皇宮に入れる訳のかはスケジュールによるかな?」

ん?何だと?

「夕方に到着したら翌日に皇宮に入れるとは思うけど」

再度マップで詳細検索する。
……ひっろ!待って、皇都自体が広くて皇宮も広い!

「凄い広いんですけど……」

「あー……夢の国より広いよな」

「そうなの?」

「前は良く行ってたからな」

「そうなんだ……」

「ポップコーン買いに……」

「アトラクションじゃないんだ……」

「ああ……後はチェロスとかな……」

「まさかと思うけど、それ……おつかい?」

「そう」

なんてこったい。ルークの兄レベルが高くてビックリだよ……

「年パス?」

「まぁね。仕事帰りとか寄ってたな」

「凄いね。地方民からすると憧れるわね」

「あー……そうだな、大学からずっと東京だったからな……」

「そうなんだ……」

私的にはちょっとお買い物にラグーナ行くみたいなもんだったのか……
余裕があると懐かしい過去と言うか前世に思いをはせてしまうの、どうなのかしら?後ろ向きじゃない?便利だった事とかを思い出して今に活かすようにした方が良いわよね~。
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