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new world 34

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帝国入りしてからの私はマッタリしてます。ウソです。
アニスと侍女トリオに料理教室開いてます。
侍女トリオから料理人や側近達に知識と技術が流れてます。おかげで、私……令嬢らしく大人しく……大人しくなんて出来るかぁ!
ヒマな時は島に行って体力作りしたり、特訓したり、こっそり遠泳したりしてエンジョイしてます!
なぜかふんどし隊の連中が交代制で島に行きたいとか言いだして、仕方ないから連れて行って特訓に付き合わせたりご褒美あげたりして過ごしてる。
ウッカリ遠い目になる時もあるけど、仕方ないわよね!
お母様は私の馬車に来る事なく、ご自分の馬車でエンジョイしてるらしいです。
ある程度の和菓子を作れる様になった侍女トリオが馬車内キッチンで色々作ってるようなので。
え?アニスからの報告ですよ。
それと私用じゃないコーヒー豆をキースに渡して、焙煎の仕方から淹れ方まで教えたのでルークはカフェイン有りのコーヒーを楽しんでるらしいです。
それは島で滅茶苦茶嬉しそうなルークが教えてくれたからです。
ちなみにルークの喜びようにテンションの上がったチビナビちゃん達が島の山に向かって集団でお祈りしていたので、こっそり陰から見てたら新しい珈琲の木が生えてきました。

「個別品種ってそうやって生み出されるのね……」

勝手に生えるんじゃなくて、チビナビちゃん達がお祈りして生まれるのか……

「ハッ!今、マスターの声がしたですー!」

「ホントですー!マスターの声がしたですー!」

「どこですー!マスター!」

「サブマスターの喜びそうな木が出来たですー!」

「仲良くなれるですー!」

パタパタとあちらこちら走り回るチビナビちゃん達が可愛くて思わずクスクスと笑ってしまう。

「見つけたですー!」

「隠れてるの酷いですー!」

「マスターの笑顔、素敵ですー!」

チビナビちゃん達に捕まって新しい珈琲の木の前に連れて行かれる。

「ありがとうね、チビナビちゃん達」

「マスターの好きな物も増やせるですー!何かあるですかー?」

今のところ無いかな?

「今は思いつかないからまでも良い?」

「もちろんですー!」

「いつでも待ってるですー!」

「じゃあ、またよろしくね」

そう言って現場から立ち去る。そろそろ島から馬車内に帰らないといけない時刻だから。
チビナビちゃん達に手を振って馬車内へと移動した。
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