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new world 30

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「え……ええ、ありがとう?」

ルークは小さく「そうか……」って呟いてましたが、何がそうなのか聞きたいわよ。

「安心して下さい!エリーゼ様のお子様の乳兄弟目指して頑張るんで!」

……そういや、この旅の前にアニスとキースは婚姻したんだった。
私がルークと一緒の夜の時は別馬車の方でイチャついてるのよね。ま、夫婦仲良くが一番だしお互い新婚な訳だしね。
ただ……気のせいかも知れないけど、何となく赤ちゃん出来てる気がするのよ。
何となくだけど。

「気が早いわよ。赤ちゃんが出来てるかどうかも分からないのに」

「懐妊してますって!だって奥様が早めにって……」

「お母様が?アニス……何を知ってるの?」

無言でプルプル首を横に振ってますが、聞かせて貰うわよ。

「アニス。教えてちょうだい」

笑顔!笑顔で聞いてますよ!

「あ……あの……エリーゼ様が初夜の前にお飲みしたと思うのですが……その……懐妊しやすくなる秘薬を……」

アレか!お母様め!でも早く孫の顔は見せたいから、別に良いか。でも二人目はちょっと間を開けたいかな。

「良いわ。お母様も色々思う事があっただろうし……気にしないわ。でも二人目は三年は開けたいわね。子育ても頑張りたいしね!ね、ルーク!」

「ゲファッ!ゲホッ……なん……?」

「イクメン頑張れって事よ。分かるでしょ」

「勿論だ。気がついたらオジサンだぁれ?とか言われたら泣く自信しかないな!」

「あはは!それは回避しないとね!」

笑い話にしておくけど、前世では本当にあった話しだから笑えないのよね。
子供は確かに勝手に大きくなるけど、子供とスキンシップ取れるのはせいぜい十歳位までだから大変よって友人が言ってた。
大きくなってからスキンシップ取ろうてしても生活のリズムも時間も合わないから難しいんだって何度も愚痴を溢された。
子供時代の十年でその先の何十年の関係性が決まるとか大変過ぎると思った。
確かに友人達の父親と子供との関係は小さい頃で変わるんだなって実感したもんね……

「ホント、ルークは子供とスキンシップ取って欲しいわ。いつまでも子供と仲の良いお父さんになって欲しいからね」

「……?頑張るよ」

とりあえずニッコリしておきます。
今日の晩ごはんは同行してる料理人達とお父様の領主隊の料理番の合作で、とっても美味しくて食べ過ぎちゃいそうです。
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