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new world 19

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そう。今回、食料品等はルークが受け持ってくれるので、私の出番は殆ど無い予定だった。
なので馬車の中でだらけようとしてたんです。
料理とか飲料(アルコール含む)も必要とあらばルークに収納して貰ってたんです。
だってルークが必要以上に他の男性に近づけたくないって言うんだもん……
どんだけ独占欲強いのよ……

「エリーゼ?」

「あ!何でもないです!大丈夫です!いつでもドンとこいです!」

「そう?お母様、ちょっとお部屋でゆっくりしていて良いかしら?」

「勿論ですわ」

「じゃあ、馬車が止まったら教えて頂戴ね」

「ええ」

お母様は侍女トリオを連れて行ってしまいました。

「エリーゼ様、今回奥様は大分無理してお時間を作ったそうです」

アニスの言いたい事が分かり、頷く。

「ええ、そうね。お母様をゆっくり休ませないとね。それにお父様の馬車もしっかり拡張して、ゆっくり休めれる様にしないとね!短期間でもの凄くお仕事なさってたものね」

そう。お父様もお母様も帝国に行く為に、国を立ち上げる為にかなり無理して時間を作った。
お兄様達がこっそり教えてくれました。
ルークも忙しくしていたけど、元々仕事が出来る人だったのでとても頼りになったとも言ってくれました。
ただ一息いれさせていたのに、全然休んでなくて困ったとも言ってましたが、それはルークの自業自得なので何も言いませんでした。
だって……ねぇ?本当の事なんて言えませんよ。まぁ、ルーク本人は仕事の合間に楽しんでたって言ってたし良かったんじゃないかな……と。
ただ、出発の前日の夜に「魔道列車の完成じゃーーっ!」って叫んで、その後に「魔道車も出来たぜーーっ!」て叫んだ時はグーで殴って良いかな?って思いました。
ルークの説明では動いてるのを見るだけじゃなく、外の景色も見れると説明された時。は?って真顔で聞き直したもの……
しかも列車も車も横じゃなくて正面も見れるよ!と嬉しそうに言われて……
そんな所、頑張ってたんだ……ってどう返事したらいいのか困っちゃったのよね……。
しかも列車のホーンは懐かしい『パーラーパーパーラーパーパーパーラパー』にした!って言われて、いや分かるけど私には余り馴染みが無いわよって言った時のがっかりした顔。
でも正面から見える列車の風景は楽しみにしておこうかな。
一生懸命線路伸ばしてくれたからね。
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