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春が来た! 228

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私とルークとかわい子ちゃん達はいつも通りで、何ら変わりませんでした。
帝国の皆様はカニ自体、初見らしく特に抵抗もなく食べてらっしゃいました。
え?ラーラルーナ様ですか。ラーラルーナ様は順々に食べてらっしゃいましたが、カニすきを特にお気に召したらしく何杯もおかわりして食べてました。
私もおかわりしまくってましたけどね(笑)ルークは焼きカニが好きみたいで何回もおかわりしてました。
意外だったのはキャスバルお兄様で、カニステーキをかなりの量食べてました。
かわい子ちゃん達は皆(領主隊)のアイドルなので、それぞれ連れ出されて色々食べさせて貰ってました。
最初はそれなりに和気あいあいと食事メインだったのですが、あっという間に各種アルコールで出来上がった人達が大盛り上がりで歌ったり踊ったりと騒がしくなったのを見ながら舌鼓を打ってました。
唯一、その騒ぎに混ざってなかったのはお母様達を含む甘味好きな女性陣でした。
特にお酒を飲む訳もなく、甘味に……あれ?冷やしぜんざいなあの白い物体は……生クリームじゃなくてアイスクリームの様です。
クリームぜんざいを作り出したんですね。
食べ終わって冷えたのかカニすきを貰って来る女性……ハッ!これは甘いしょっぱい甘いしょっぱいの無限ループ食べじゃないですか!

「盲点だったわ……お口直しに甘い物を食べれば、カニすきも美味しくいただけるというものよね」

背後から聞こえるラーラルーナ様の声にまだ食べる気なのかと思わずチラ見してしまいました。

「ラーラルーナ嬢、食べ過ぎは気を付けた方が良いと思う」

ルークよ……いくら前世兄だったとしても言ってはならないと思いますよ……

「……知ってる。エリーゼ様、エリーゼ様は毎日鍛錬してるって事は動きやすい服装で行ってるって事ですよね?でした私にも動きやすい服装を用意して下さる事も可能ですか?私も軽い運動をしたいのですけど」

なるほど。食べたらエネルギー消費して体型維持に努めるのよね。

「ええ、明日の朝お部屋に届ける様にしておくわね」

「ありがとうございます」

うん。ジャージとかは無いけど、シャツとパンツなら幾らでもあるしね。
朝一緒に鍛錬する訳じゃないものね!
……朝はお母様と走り込みして、私はいつもの犬達の所に行かなきゃだしね。
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