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春が来た! 190

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私とルークがシャ〇メリーでキャイキャイしてる間に大人達はすっかり酔っ払いになってました。

「エリーゼ様、そろそろお部屋に戻りましょう。嫌な予感がします」

アニスがスッとやって来て耳打ちしてきました。ササッと視線を巡らせて絡まれるのも時間の問題と察しました!

「そうね。ルーク、私は自室に戻るけど……送って下さるかしら?」

「勿論だよ!」

スッゴいキラッキラなイケメン皇子様スマイルで立ち上がり、エスコートしてくれます。
うーん……ジェントルマンだわー……

「さ、お早く……」

キースもやって来て私達の後ろに付く様なポジションを取る様な、背後から近づく者を遮る様な絶妙な位置取りをしました!
ありがとうアニス!とキース!
無言でさっさか移動です。視線が刺さったけど、位置的にキャスバルお兄様ですね!
ラーラルーナ様!貴女の手腕に掛かってます!お任せします!

……無事脱出です。

「少し私の部屋でお茶してく?」

「ん?良いのか?」

「ん……んー……まぁ、ね」

「じゃあご馳走になろうかな」

私達の移動速度は変わってません。早足です。
で、気配を消して(笑)付いてきていたカワイコちゃん達も私達を囲む様にトテトテと移動してきました。
で、自室の居間のソファに座りハフ……と息をついてしまいました。
だって脱出するのに緊張してたんだもん。

「すぐにお茶をお淹れしますね」

「ええ宜しく。あちらのティーテーブルでキースとお茶すると良いわ、おかわりが必要になったら呼ぶから」

「ありがとうございます」

私とルークは対面に座ってます。何でかって?私達それぞれのカワイコちゃん達に囲まれてるからです。

「ごはんたべてるあいだ、はなれててさみしかったにゃ……」

はい、出た!小悪魔ネコのノエル!私より高い女子力でルークのハートを鷲掴みしまくってる立ち歩きネコ!

「皆一緒だったんだし、寂しかったとか言ったらダメだろ」

「なかまとご主人はちがうにゃ!ボク……ご主人がいちばんにゃ……」

言ってる事が彼女感凄くてグヤジイ……

「そっか!ノエルは可愛いな!」

デレデレしやがってぇ!ルーク、貴方は私と婚姻するのよ!ノエルに焼き餅焼きたくないけど、sitの嵐でどうにかなりそうよ!

「ノエルはいいすぎにゃ!」

「そうにゃ!ノエルのご主人はノエルだけのものじゃないにゃ!」

タマ……トラジ……私の事思ってくれてるのね……何て良い子達なの……

「そうにゃ!ルチルのことわすれたらいけないにゃ!」

「まったくにゃ!」

……そっか……ルチルか……私じゃないのか……トホホ……
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