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春が来た! 154

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程なくして外が騒がしくなってまいりました!ずっとマップ展開してるから、分かります!
正門に続々と入って来る集団!
……と後ろに凄い数の精霊……お母様の話しでは、シルヴァニアの里の方達はハーピーって言われる風の精霊と契約してるのよね。
アニスのハーピーはいつもどこかに行っちゃってて、マップ展開しても見つけられないんだけどね。呼べばすぐにやって来るんだから、精霊との契約って凄いのね……と感心する。
カワイコちゃん達は建物の辺りをウロウロ……いや、この建物に住んでる人達と何やらやってるみたいだし心配無用かな?
うちの使用人達とか私兵がズラって玄関前に並んでる……のは壮観かも!私の専属護衛騎士団(ふんどし隊)も並んでますよ!見た目だけは良いから、こう言う時には活躍出来ますよね!

「ドキドキするわ……」

「ラーラルーナ様は帝国の出身ですし、皇族の方々は慣れてるのでは?」

高位貴族の令嬢だし、夜会とかで見慣れてるわよね?

「お父様はとにかく、私は遠巻きに見てるだけですもの慣れてなんていませんわ!」

「そうなんですのね……」

よくよく考えたら、私……第三王子の婚約者やってたから王族見慣れてた!そっか、普通は見慣れたりしないわよね。
うん、ウッカリ~。反省反省。

「エリーゼ様はほら……王子様の婚約者だったから……」

何かごにょごにょと言いにくそうにしてる。

「エリーゼ。父上はまぁ……大丈夫だと思うし、母上はもっと大丈夫だから心配しなくて良い。何と言っても、俺が出奔する!と言っても余裕かましてたからな!」

うん。そこは胸を張る所じゃないと思うわよルーク!
でも、そうか……理解あるんだっけ?

「ホホホ……殿下はまだ皇族でしてよ。婚姻式が終わって初めて皇族から離れますのよ」

「あっ……はい」

お母様にやり込められました!そりゃそうですよね。でもルークは皇族の扱いにしては軽い気がするわ。やっぱり兄弟姉妹が多いからかしら?

「でも殿下は皇太子殿下の第五皇子ですから、我が家に婿入りと言う形になって皇太子殿下も安心なさったでしょうね。エリーゼ、殿下と婚姻式が済むまではきちんと礼儀に則る様に」

「はいっ!」

さすがにいつも通りの無礼講振りをするのはキケンよね……でも二人っきりの時なら大丈夫よね?
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