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春が来た! 122
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「わぁ……本当にエルフだわ……」
後ろから聞こえるラーラルーナ様の言葉は男性陣ではなく、女性陣を見ての言葉だった。
うん。本来なら男性陣もエルフだぁ!って感じなのよ……本来のその……昼間の彼等は。
夜の飲んだくれてる姿はただの酔っぱらいなのどけど。
総じて痩身長躯・容姿端麗ですもんね。実際は男性陣はお酒大好き集団だし、女性陣は実は肝っ玉かーちゃん系なのよね。あんなに見た目を裏切る中身だとギャップ萌えも引くと思うわ。
「ホホホ……ラーラルーナ嬢、驚きましたか?でも驚くのはまだ早くてよ」
そうですね。今から採寸から始まる一人ファッションショーの始まりですからね。
次々と挨拶をされる私達にお母様と私がにこやかに微笑んでどんどん進む、アニスやエミリが普通に挨拶を返してます。
「ラーラルーナ様、ラーラルーナ様は次期様の婚約者様だから微笑むだけで宜しいですよ!代わりに私が挨拶をするので!」
マリエル頑張ってるわね。
「ふふ……マリエルは張り切ってるわね、後でご褒美を渡さないとね」
「ご褒美……ですか」
「ええ、エリーゼなら何を与えるかしら?」
うーん……ドレスやそれに準ずる物はラーラルーナ様が渡す物だし……スイーツ類かしら?
「そうね……珍しい甘味かしら?」
「珍しい?それは新しい甘味と言う事かしら?」
「いえ。珍しいですけど、新しいのかしら……?」
最近作ってない物と言うと、メレンゲ菓子とか久しぶりよね。
「一度ジムと相談してみた具合ですわ。最近は新しい甘味が次々と作られるから、楽しみが増えると共に体重も……」
ヒヤン!おっ!おお……隣を歩くお母様から冷気が漂ってきたわよ……体重の話しは禁句だと言う事を忘れていたわ。
「お母様も私も朝しっかり体を動かしてますし、ドレスが着れなくなるなんて事はありえませんわ」
「そうよね」
ニッコリ笑ったお母様に微笑み返しです。ヤベェ汗が背中を流れたわ。
「ホホホ……オシャベリしてるとあっという間ね、ラーラルーナ嬢ここが私達の目的地ですわよ」
来た……エルフの長の奥様が取り仕切る長の家こと服飾の館……
「まあ!大きくて立派な建物ですのね、楽しみですわ」
「ええ!私も楽しみですわ」
ラーラルーナ様とお母様の楽しみがすれ違ってるこの事実に私、何も言えません!ガクガクブルブル……
後ろから聞こえるラーラルーナ様の言葉は男性陣ではなく、女性陣を見ての言葉だった。
うん。本来なら男性陣もエルフだぁ!って感じなのよ……本来のその……昼間の彼等は。
夜の飲んだくれてる姿はただの酔っぱらいなのどけど。
総じて痩身長躯・容姿端麗ですもんね。実際は男性陣はお酒大好き集団だし、女性陣は実は肝っ玉かーちゃん系なのよね。あんなに見た目を裏切る中身だとギャップ萌えも引くと思うわ。
「ホホホ……ラーラルーナ嬢、驚きましたか?でも驚くのはまだ早くてよ」
そうですね。今から採寸から始まる一人ファッションショーの始まりですからね。
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「ラーラルーナ様、ラーラルーナ様は次期様の婚約者様だから微笑むだけで宜しいですよ!代わりに私が挨拶をするので!」
マリエル頑張ってるわね。
「ふふ……マリエルは張り切ってるわね、後でご褒美を渡さないとね」
「ご褒美……ですか」
「ええ、エリーゼなら何を与えるかしら?」
うーん……ドレスやそれに準ずる物はラーラルーナ様が渡す物だし……スイーツ類かしら?
「そうね……珍しい甘味かしら?」
「珍しい?それは新しい甘味と言う事かしら?」
「いえ。珍しいですけど、新しいのかしら……?」
最近作ってない物と言うと、メレンゲ菓子とか久しぶりよね。
「一度ジムと相談してみた具合ですわ。最近は新しい甘味が次々と作られるから、楽しみが増えると共に体重も……」
ヒヤン!おっ!おお……隣を歩くお母様から冷気が漂ってきたわよ……体重の話しは禁句だと言う事を忘れていたわ。
「お母様も私も朝しっかり体を動かしてますし、ドレスが着れなくなるなんて事はありえませんわ」
「そうよね」
ニッコリ笑ったお母様に微笑み返しです。ヤベェ汗が背中を流れたわ。
「ホホホ……オシャベリしてるとあっという間ね、ラーラルーナ嬢ここが私達の目的地ですわよ」
来た……エルフの長の奥様が取り仕切る長の家こと服飾の館……
「まあ!大きくて立派な建物ですのね、楽しみですわ」
「ええ!私も楽しみですわ」
ラーラルーナ様とお母様の楽しみがすれ違ってるこの事実に私、何も言えません!ガクガクブルブル……
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