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春が来た! 108

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「所で話しを戻すけど、ラーラルーナ様の事だけど。明日朝からご一緒する予定なのだけど、ルークの事言っても良いのかしら?」

「そっ……それは待ってくれ……頼む、心の準備をさせてくれ」

心の準備ねぇ……そんな事してる間に身バレ起こしてツッコまれるんじゃないかしら?
それに腐女子なら、それこそコッソリキャスバルお兄様の寝室を覗きたい衝動に駆られるんじゃないかしら?

「まぁ、良いけど。ルークは明日どうするの?」

婚姻式の前日は完全休養日になってるけど、その前まではお父様のお手伝いするのかしら?

「ん?ああ、明日はキャスバルの報告をお義父上と一緒に聞いて、色々手筈を整える予定かな?近いうちにうちの父上も到着するだろうし、シルヴァニア公爵家の面々も到着する筈なんだけど……」

「帝国で見知った方達が揃うのね!」

「いや……見知ってるのはうちの父上と母上とその従者位だよ。シルヴァニア公爵家の面々……特に女性は初対面だな」

「え?貴族なのよね?」

「シルヴァニア公爵家の女性は殆どが社交にも出てこないんだ……」

初めて知りました。え?じゃあお母様は?

「あえて言うと、お義母上は特殊な例だったらしい。学園卒業と同時にシュバルツバルト家に嫁いだとしか……だから帝国では学生時代の逸話……もはや伝説みたいなものだと思うんだが、色々あってだな……一緒に旅をして驚く事ばっかりだったよ。いや、今でも驚く事が多いけどな……ハハハ……」

力無く笑うルークは何だか疲れてますね。でも、今からそんな事では困ります!

「ルーク!気をしっかり持ってお母様とお付き合いするのよ!腐抜けた事言ってたら、あっという間にお母様のお尻所かおみ足に敷かれて終わりよ!思い出して!あの旅の間、お母様を崇拝して止まない信者……もとい寄子貴族の面々を!ルークは皇子様だったんだし、気弱になったら負けよ!」

「お……おう」

うちの寄子貴族とかホント、お父様とお母様の信者としか言いようがないのよね。
さすがに自分の夫がお母様の信者になったら許せなくなるわ……ルークの事がね!ピチピチな私よりも美魔女のお母様を選ぶとか……マジで許せなくなるわぁ……

「俺……俺はエリーゼ一筋だから!」

「その意気よ!その調子でラーラルーナ様にも対峙しましょうね!」

「え……?」

何でそこでえ?でショボーンなのよ。
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