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春が来た! 84

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「ん、まぁ!ラーラルーナ嬢ったらそうなの?そうね!では明日にでもサロンで簡単なお茶会を開こうかしら?」

お母様ノリノリです。でも今はバラも咲き始めてきて、お庭もバラ園も良い感じなのです!なのでここは一発……

「お母様!明日のお茶会、昼前のお茶会に致しませんか?バラの蕾も綻んできて、きっとラーラルーナ様も気分が華やぐと思いますの!」

お母様の目がキラキラしてます。乙女の顔ですわ!

「良いわね!素敵だわ!そうね、エリーゼ。明日のお茶会、お昼前にしてバラ園でやりましょう。このマカロンも作って貰って、バラ色のお茶会にしたらどうかしら?」

お母様の乙女チック回路が全開で回ってます。バッチバチです。

「では紅茶もバラの花びらが入ってる物にして、カップやソーサーもバラの意匠の物にしましょう」

「あら、良いわね。ではドレスもお飾りもバラの意匠にしましょう。勿論、彼の令嬢が持って無ければ私達の物を貸し出せば良いわ……輿入れ前の贈り物にキャスバルの名で急ぎ作らせても良いかも知れないわねぇ……」

お祖母さまもノリノリですね。家族に女子が増えるの楽しいですものね。
私も年下だけど義理のお姉様が出来るの嬉しいですし!

「バラ色のドレスにお飾りをバラの意匠にすれば問題無いんじゃないかしら?」

さすがにバラの刺繍とかは無理があるだろうけど、バラ色……と言ってもピンクやしろ、赤に黄色とバリエーションはありますもの!それにバラの意匠のお飾りなら、私だけじゃなくてお母様もお祖母さまも沢山持ってますもの!
それはもう何十セットとありますから!
え?だってお祖母さまもお母様も私もバラの花が好きですから、様々な色や形のお飾りが家族から贈られたり自分で作らせたりとありますから!ドヤァッ!
だからラーラルーナ様が持って無くても大丈夫!何ならお下がりになっちゃうけど、贈っても平気!

「あー……コホン。ラーラルーナ嬢には改めて俺の方から彼女に似合いそうな意匠のお飾りもドレスも贈る。時間が掛かっても輿入れ前には幾つか用意しておくつもりです」

お!キャスバルお兄様が男前な事言った!

「それとラーラルーナ嬢との婚姻式にはドレスもお飾りも俺が用意するので」

さすがお兄様です!キャスバルお兄様はやっぱり私の大好きなさすおにでしたわ!
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