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春が来た! 75

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さすがに気合い入りすぎじゃないかしら?でもなぁ……スッとお飾りのしまわれてる棚を見る。
本当に気合いがいる棚から持ってきた訳じゃないのよね。ドレスとも合ってるし、この程度なら普段使いに毛が生えた程度だし大丈夫よね?

「春らしいし、これで良いわ」

うん、もっとシャレにならないのが出て来る前にこれにしておきましょう!

「では靴は軽めのこちらにいたしましょうね!」

そう言って持ってきたのは優しい若緑色のローヒールのパンプス、チビナビちゃん製造です!最近はチビナビちゃん製造の下着愛用してます!やっぱりフィット感が違うし、オシャレなのよね。おかげでうちのお針子さん達もチビナビちゃん製造の下着をお手本に鋭意製作中です(笑)
領都にも広まると良いなぁ……でもコルセットはどうしようもないよね……
そっと衣装部屋から出て着替える為のブースに入るとアニスが凄く良い笑顔で一式持ってやって来ました。
勿論コルセットもあります。
手早くドレスが脱がされ、下着一丁ですよ。部屋は寒くないので無問題です。
コルセットが着けられます。うう……地獄タイム来ます……

「では締めますよ!」

ガッ!とお尻にアニスの足が来ました。グイグイ締められるぅ~!耐えろ!耐えろ、私ぃぃぃぃぃ!
グッ!グッ!と徐々に締められ下がっていく感覚でそろそろこの地獄タイムも終了間近だと分かる。
地獄タイム終了の合図、アニスの足が下がる。

「お疲れ様でした!しっかり締まりましたよ!」

「ええ、ではドレスを」

「はい」

そうして靴を履き替え、ドレスを着せられる。そうして鏡台へと移動してちょっとだけ引く。
あれ?想像より派手じゃない?てか、ウエストめちゃ細く仕上げてない?

「あー……任せるわ」

決して面倒くさくなった訳じゃないからね!

「フンフフ~ン♪」

アニスが超ご機嫌で鼻歌交じりに髪を結ったり何だりしてます。
このサラツヤ髪を手際良くアレコレ出来る技術……私では無理。
……え?ちょっとホント気合い入れない方向で行きたかったのに、気合い入ってるよね?なんか派手になってるんですけど!
鏡の中の私はどこのお姫様かしら?って位に飾り立てられ、華美という言葉がピッタリの仕上がり具合です。

「出来ましたよ~!さすがエリーゼ様です!」

ドヤ顔のアニス、可愛いけど……可愛いけど、やり過ぎよ……
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