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春が来た! 11

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ちょっと熱い紅茶をコクリと飲んで、おめざ代わりのクッキーをサクサクと齧る。
ふむ……外観はお任せで良いと思うのよね……問題は内装とかだけど、そこはドワーフのおっちゃんと相談して……って私、拡張させるつもりだからお部屋作るのと何ら変わらないじゃん!てか見た目馬車で中は前世の平屋みたいなもの作るんじゃん!
チーーーートバンザーイ!ちょっと頑張ろう!
ちゃんと寝れるベッドがある方が旅の疲労も少なく済むし、回復も早いと思うのよね。
べっ……別にルークとイチャつきたいからとかじゃないわよ!ホントだから!
でも新婚旅行だし、ちょっと位ロマンチックな夜を過ごしても良いと思うのよ……
夜は野営……待って!領地内なら野営もありだけど、街滞在もあり得るのよね!
に……荷物もわんさか持って行くのよね……私とルークは無限収納あるけど、お父様やお母様は大荷物になるのよね……
だって帝都に滞在するなら、お母様はそれなりのドレスやら何やらいるし。お父様だって正装とか略装もいる訳だし……
じゃあ、イチゴ専用みたいに服とお飾りの専用マジックバック?いやトランクかな……を作っておくか。
仕事までは持って行けないけど、書類専用のも作っておこっかな。
面倒と言えば面倒だけど、チビナビちゃん達に容れ物だけオーダーかけておいて魔法は私が付与すれば手間は少ないし良いよね。

(ナビさん、ちょっと良いかな?)

〈マスター、大丈夫です。トランクやバックはこちらで何種類か作ってあります。是非とも無限収納のリストから確認して下さい〉

話しが早かった。既に色々作ってあるみたいです。

〈マスターのご指示が無くともチビナビ達が面白がってかなりの種類と数を作っております。マスターの前世の知識から様々な物を見て、チビナビ達は毎日充実しております〉

(そうなの?でも充実してるのは良い事よね)

〈ありがとうございます。マスターの喜ぶ顔を見たくて皆頑張っております〉

(ありがとう。じゃあリストを見てみるね)

ナビさんとの会話を終了して、冷めて飲みやすくなった紅茶をコクコクと飲み干す。

「お代わりは如何なさいますか?」

アニスの言葉にカップを少しだけずらす。

「ええ。後、お茶請けにもう少し甘い物を」

頭を使うから糖分補給です!
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