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嫁入り支度 45

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「エリーゼ?」

お母様の言葉にハッ!とする。少しだけ心配そうな眼差しに微笑んで大丈夫とアピールする。

「申し訳ありません。対策は勿論ありますわ、後ほど出しますから安心して食べましょう」

悠然と微笑んだお母様が「私、麺無しでお代わりを」と言っていた。まさかの麺抜きでした。

「対策……何が出るんだ?」

隣から聞こえた声に首を巡らすとフォークで揚げニンニクをヒョイパクしてるルークがいました。

「口臭ケアの糖衣グミよ」

ん?と小首を傾げるイケメンはやっぱりイケメンで、どんな姿も格好可愛いなと思ってるとニコッと一つ頷いた。

「ミントのやつかな?」

「多分。今からチェックするわ」

唐揚げをフォークでぶっ刺してアグ……と食べる。んー……ザクザク衣は小麦粉だけじゃないわね。それに塩コショウとか混ぜてる味だわ。やっぱりスパイスは必要よね!厨房にドカドカ出して正解だったわ!
そのうちカレー味の唐揚げとかも作って貰おう。
シュッ!と無限収納のリストを呼び出してみる。
……ナビさんがアップデートしてくれてのか検索エンジンみたいなのつけてくれた!
半透明のウィンドウの検索の所に指先を向けるだけで点滅する。
下に文字入力が出来る……スマホみたいな仕様になってるけど、マイクらしきの模様があるって事は音声入力も可能性大なのかしら?

「口臭ケア……」

ってだけで文字入力の画面が切り替わり、バーーッと何か背景が変わっていく。
そして出て来たのはグミは勿論、マウスウォッシュ的な物やドリンク剤とかシャーベットとか出て来た。
ちょっとあり過ぎじゃない?

「エリーゼ、どうした?」

「ん。マウスウォッシュ的なヤツからグミ、シャーベットにドリンク剤とかある」

「凄い品揃いだな」

「多分、私が前世見た物だと思う。幾つかは見ただけの物だもの。食後にシャーベットを出して、その後グミを食べて貰うわ」

リストを見ながら答える。シャーベットはミントとミント&ゆずとミント&レモンがある。ゆずとレモンって同じ柑橘だから……いや、味が違うものね。好みだとは思うけどミント&ゆずが気になるわ。

「シャーベットか、楽しみだな」

その言葉にルークを見てニコリと微笑んでおく。

「楽しみにして。私も楽しみなの、うちのチビナビちゃん達の再現率とか味の予測値とか凄いんだから!」

見た事しかない物もあるって事は成分を把握して美味しく食べれるように作ってくれてるって事よね!ウフフ……楽しみだわ❤
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