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新天地を! 195
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まぁ、そんなこんなでお腹いっぱい食べて飲んだ所でお開きにして自室へと戻りました。
勿論アニスとカワイコちゃん達も一緒です。
「キースったら優しいんですよ~」
「そうね。優しくなかったら我が拳で分かるまでたっぷり話し合いだ」
「も~エリーゼ様ったら分かりやすい冗談を~」
自室のソファで寛いでいる時にアニスが可愛い笑顔で言うから、まごう事無き本心で言ったのに冗談として流された。
「本気ですが何か?」
「え……本気は止めて下さい。キースのキレイな顔が再起不能になるじゃないですか」
アレ?アニスったら顔も込みで惚れたのかしら?
「顔、大事?」
「大事ですよ!顔が悪かったらルーク様の側近から外されるじゃないですか!」
……そうだった!側近の採用には顔面偏差値上位じゃないとアカンかった!グシャったらクビになっちゃう!
「そうだったわね!忘れてたわ」
いや~しまったしまった。うっかりアニスにヒモを与える所だった。
やっぱり男は甲斐性あってナンボよね!
「エリーゼ様どうぞ」
出されたのは紅茶です。本当は冷えたお水が良かったけど、折角アニスが用意してくれたんだから口つけないとね。
……あ……レモンの香りが少しする……
「アニスも少し落ち着いて飲んだら?」
「よろしいのですか?」
「少し休んでからでも大丈夫よ。ああ……カワイコちゃん達の分のお水も足しておいて頂戴」
「はいっ!」
ユキ・リコ・ヒナは共同のお皿で、タマトラとピカ太郎はピッチャーとカップを置いておけば好きな時に飲む。唯一例外はスラ道で、スラ道だけは魔法で水球を出して吸収する。
手早く用意するとアニスは自分のカップを持ってソファの対面席に座る。
マッタリした時間は貴重だ。
明日からは開拓地に行かなくても良くなって、せいぜい種や苗をトールお兄様に託す位になった。
まあ、温室の作業とか盗難防止の魔法とか炭酸水の補充位しか行く理由が無いだろうなぁ……
「エリーゼ様、難しいお顔になってますよ」
「あー……うん。これで開拓地に行く事も少なくなるかな~って」
「そうですね。でも移民があちらに移る日は行って見守りたいですよね」
「そうね……」
広い農地にスーパー銭湯に林立する温室……何もかもが目新しいかも。
「神社……お社もあんなに大きくて立派だからお祭りとかもちゃんとやらないと……ファ……」
生アクビ出ちゃった……疲れてんなぁ……
「申し訳ありません!今すぐ湯浴みの準備をしてきますね!」
「いや……疲れたからアクビが出ただけで眠たい訳じゃないわよ。だから慌てないで」
そう言って紅茶の残り香を楽しむ。
勿論アニスとカワイコちゃん達も一緒です。
「キースったら優しいんですよ~」
「そうね。優しくなかったら我が拳で分かるまでたっぷり話し合いだ」
「も~エリーゼ様ったら分かりやすい冗談を~」
自室のソファで寛いでいる時にアニスが可愛い笑顔で言うから、まごう事無き本心で言ったのに冗談として流された。
「本気ですが何か?」
「え……本気は止めて下さい。キースのキレイな顔が再起不能になるじゃないですか」
アレ?アニスったら顔も込みで惚れたのかしら?
「顔、大事?」
「大事ですよ!顔が悪かったらルーク様の側近から外されるじゃないですか!」
……そうだった!側近の採用には顔面偏差値上位じゃないとアカンかった!グシャったらクビになっちゃう!
「そうだったわね!忘れてたわ」
いや~しまったしまった。うっかりアニスにヒモを与える所だった。
やっぱり男は甲斐性あってナンボよね!
「エリーゼ様どうぞ」
出されたのは紅茶です。本当は冷えたお水が良かったけど、折角アニスが用意してくれたんだから口つけないとね。
……あ……レモンの香りが少しする……
「アニスも少し落ち着いて飲んだら?」
「よろしいのですか?」
「少し休んでからでも大丈夫よ。ああ……カワイコちゃん達の分のお水も足しておいて頂戴」
「はいっ!」
ユキ・リコ・ヒナは共同のお皿で、タマトラとピカ太郎はピッチャーとカップを置いておけば好きな時に飲む。唯一例外はスラ道で、スラ道だけは魔法で水球を出して吸収する。
手早く用意するとアニスは自分のカップを持ってソファの対面席に座る。
マッタリした時間は貴重だ。
明日からは開拓地に行かなくても良くなって、せいぜい種や苗をトールお兄様に託す位になった。
まあ、温室の作業とか盗難防止の魔法とか炭酸水の補充位しか行く理由が無いだろうなぁ……
「エリーゼ様、難しいお顔になってますよ」
「あー……うん。これで開拓地に行く事も少なくなるかな~って」
「そうですね。でも移民があちらに移る日は行って見守りたいですよね」
「そうね……」
広い農地にスーパー銭湯に林立する温室……何もかもが目新しいかも。
「神社……お社もあんなに大きくて立派だからお祭りとかもちゃんとやらないと……ファ……」
生アクビ出ちゃった……疲れてんなぁ……
「申し訳ありません!今すぐ湯浴みの準備をしてきますね!」
「いや……疲れたからアクビが出ただけで眠たい訳じゃないわよ。だから慌てないで」
そう言って紅茶の残り香を楽しむ。
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