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新天地を! 96
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「お母様!こちらの器に細かい氷をお願いしますわ!」
大きなボウルを出してお母様へと駆け寄る。
チラリとお父様を見てピクリと頬を引き攣らせたお母様は無言でボウルに一センチ角の氷を山盛り出してくれました。片手で。
勿論、もう片方の手は花見団子を握っております。
「エリーゼ、治癒魔法でどうにかしないの?」
なる程。でも、治癒魔法は使いません!
「サウナに入る度に治癒魔法を使うとかあり得ませんから。きちんと対処法を覚えて貰った方が後々楽なので」
そう言ってお母様の元からお父様の元へと向かう。
無限収納から大判のハンカチ……手布を取り出し氷を包む。
「お父様、首の後ろに当てて下さい」
そう言って手渡す。まずは頭から……
次々と作りお兄様達に手渡す。
適度に減った氷のボウルに水を足して、今度は手布を浸してから水気を搾る。
「脇の下……直に当てて下さい。何度も繰り返して冷やして下さい。他にも冷やした方が良い場所がありますが、さすがにここでは憚られるので仕方ないです。……足の付け根のですけど……見たくありません」
「エリーゼ様、お水が出来たので持って来ました!」
アニスがなんちゃってスポドリを持って来てくれました。
冷えてないのがミソです。
グラスになみなみと注いでお父様とお兄様達の前に置きます。
「お父様、お兄様達。この水を一口飲んで下さい。ちょっとですよ……そしたら三つ数えて、また一口飲んで下さい」
とりあえず応急措置としてはこんなものかしら?
「エリーゼ……あのサウナというのは熱いが気持ち良いものだな……」
クッ!キャスバルお兄様め!何か……何かエロっぽくて負けた気がする!だらしなく最低限しか止めてないシャツのせいか?丸見えの鎖骨か?時折流れ落ちる汗か?チクショウ!こんな姿、性別・女が見たらエロさに当てられてぶっ倒れるわ!
良かった!生まれてからずっと見てて!おかげで倒れずに済んでるわよ!
「兄貴ばっかり見てるな……」
「トールお兄様?」
クッソゥ!こっちもか!濡れた髪が肌にくっついてて無駄にエロさを醸し出してるな!
フレイもどうにか……無理だった。
……側近達も頬染めて甲斐甲斐しくお世話しちゃって、何かモノ言いたく無い。
何このキラキラしくもエロさ爆発の一画。もう、やだ。
「落ち着くまで冷やしてて下さい。お水も、もう一杯ずつはあるのでゆっくり飲んで下さい。食べてる途中なので戻ります。行くわよアニス」
アニスを連れて離脱します!
大きなボウルを出してお母様へと駆け寄る。
チラリとお父様を見てピクリと頬を引き攣らせたお母様は無言でボウルに一センチ角の氷を山盛り出してくれました。片手で。
勿論、もう片方の手は花見団子を握っております。
「エリーゼ、治癒魔法でどうにかしないの?」
なる程。でも、治癒魔法は使いません!
「サウナに入る度に治癒魔法を使うとかあり得ませんから。きちんと対処法を覚えて貰った方が後々楽なので」
そう言ってお母様の元からお父様の元へと向かう。
無限収納から大判のハンカチ……手布を取り出し氷を包む。
「お父様、首の後ろに当てて下さい」
そう言って手渡す。まずは頭から……
次々と作りお兄様達に手渡す。
適度に減った氷のボウルに水を足して、今度は手布を浸してから水気を搾る。
「脇の下……直に当てて下さい。何度も繰り返して冷やして下さい。他にも冷やした方が良い場所がありますが、さすがにここでは憚られるので仕方ないです。……足の付け根のですけど……見たくありません」
「エリーゼ様、お水が出来たので持って来ました!」
アニスがなんちゃってスポドリを持って来てくれました。
冷えてないのがミソです。
グラスになみなみと注いでお父様とお兄様達の前に置きます。
「お父様、お兄様達。この水を一口飲んで下さい。ちょっとですよ……そしたら三つ数えて、また一口飲んで下さい」
とりあえず応急措置としてはこんなものかしら?
「エリーゼ……あのサウナというのは熱いが気持ち良いものだな……」
クッ!キャスバルお兄様め!何か……何かエロっぽくて負けた気がする!だらしなく最低限しか止めてないシャツのせいか?丸見えの鎖骨か?時折流れ落ちる汗か?チクショウ!こんな姿、性別・女が見たらエロさに当てられてぶっ倒れるわ!
良かった!生まれてからずっと見てて!おかげで倒れずに済んでるわよ!
「兄貴ばっかり見てるな……」
「トールお兄様?」
クッソゥ!こっちもか!濡れた髪が肌にくっついてて無駄にエロさを醸し出してるな!
フレイもどうにか……無理だった。
……側近達も頬染めて甲斐甲斐しくお世話しちゃって、何かモノ言いたく無い。
何このキラキラしくもエロさ爆発の一画。もう、やだ。
「落ち着くまで冷やしてて下さい。お水も、もう一杯ずつはあるのでゆっくり飲んで下さい。食べてる途中なので戻ります。行くわよアニス」
アニスを連れて離脱します!
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