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新天地を! 28
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ビカビカしてるピカスラコンビとふんどし隊を見つめながら小さな溜息をつく。
「そうか。それは残念だったな……利用するような事を言って悪かった。ただ、そうなれば大型討伐もずっと楽になると思ったんだ」
「分かります。大事な領民ですもの、死なせたくないのは。でも、出来ない事を出来るとは言いたく無かったのです」
思ったまま伝えると、トールお兄様が頭をゆっくりと撫でて下さいました。その瞬間チリッと首筋に怖気が走ったのは勘違いでは無いと思いたい……恐る恐る振り返って見たのは鬼の形相でこちらを見ているキャスバルお兄様とアニスでした!
「ひっ!兄上……」
トールお兄様がビビってます!私も内心ビビってます!仲良しタイムの時は『兄貴』呼びなのに!メッチャ怖いから!射殺しそうな目でトールお兄様を見るキャスバルお兄様が怖すぎです!いえ、アニスの目もかなりヤバいですけど!
「アニスまで……何で……」
ツカツカとキャスバルお兄様とアニスが近付いて来ます。ドキドキする!蛇に睨まれたカエルの気持ち良く分かる!
「エリーゼ。トールにばかり頭を撫でさせてるなんて妬けてしまうよ」
そう言ってトールお兄様の手をペイッと離して私を引き寄せ抱き締めると頭をナデナデしてくれます。
視界が半分になった……でもオコなキャスバルお兄様が怖くて何も言えない……
そしてドシッ!と背中に抱き付かれました!アニスに!背中に当たるアニスのパイ!ちょっと気持ち良い。
……キャスバルお兄様の腕の感触無い。アニスが外してくれたのかな?キャスバルお兄様のガッシリした腕の感触無いです。
「エリーゼ様、トール様と二人っきり……じゃないですけど、あんな風にくっついたらダメです」
後ろから囁くようにアニスに言われ。
「そうだよ、トールとあんな風に話したら駄目だよ」
キャスバルお兄様が頭上から甘く囁いて来て……どうしてこうなった!
私、何にも悪い事してないよね?
「ご飯と魚卵の醤油漬けを持って来ましたぜ!」
イクラ丼!弾けるようにキャスバルお兄様の胸に手をついて離れ、振り向きざまアニスの手を取り声のした方へ早足で歩く。
「えっ?え……?エリーゼ様?」
「焼き鳥はお昼にも食べたから別にお腹いっぱいにする必要はなかったの。でも、これは別!これ食べたかったのよ!」
一路イクラ丼へと!
「そうか。それは残念だったな……利用するような事を言って悪かった。ただ、そうなれば大型討伐もずっと楽になると思ったんだ」
「分かります。大事な領民ですもの、死なせたくないのは。でも、出来ない事を出来るとは言いたく無かったのです」
思ったまま伝えると、トールお兄様が頭をゆっくりと撫でて下さいました。その瞬間チリッと首筋に怖気が走ったのは勘違いでは無いと思いたい……恐る恐る振り返って見たのは鬼の形相でこちらを見ているキャスバルお兄様とアニスでした!
「ひっ!兄上……」
トールお兄様がビビってます!私も内心ビビってます!仲良しタイムの時は『兄貴』呼びなのに!メッチャ怖いから!射殺しそうな目でトールお兄様を見るキャスバルお兄様が怖すぎです!いえ、アニスの目もかなりヤバいですけど!
「アニスまで……何で……」
ツカツカとキャスバルお兄様とアニスが近付いて来ます。ドキドキする!蛇に睨まれたカエルの気持ち良く分かる!
「エリーゼ。トールにばかり頭を撫でさせてるなんて妬けてしまうよ」
そう言ってトールお兄様の手をペイッと離して私を引き寄せ抱き締めると頭をナデナデしてくれます。
視界が半分になった……でもオコなキャスバルお兄様が怖くて何も言えない……
そしてドシッ!と背中に抱き付かれました!アニスに!背中に当たるアニスのパイ!ちょっと気持ち良い。
……キャスバルお兄様の腕の感触無い。アニスが外してくれたのかな?キャスバルお兄様のガッシリした腕の感触無いです。
「エリーゼ様、トール様と二人っきり……じゃないですけど、あんな風にくっついたらダメです」
後ろから囁くようにアニスに言われ。
「そうだよ、トールとあんな風に話したら駄目だよ」
キャスバルお兄様が頭上から甘く囁いて来て……どうしてこうなった!
私、何にも悪い事してないよね?
「ご飯と魚卵の醤油漬けを持って来ましたぜ!」
イクラ丼!弾けるようにキャスバルお兄様の胸に手をついて離れ、振り向きざまアニスの手を取り声のした方へ早足で歩く。
「えっ?え……?エリーゼ様?」
「焼き鳥はお昼にも食べたから別にお腹いっぱいにする必要はなかったの。でも、これは別!これ食べたかったのよ!」
一路イクラ丼へと!
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