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連載

新天地を! 26

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「!うれしいピカ!いいピカ?たべていいピカ?」

「あっちの誰もいない所でね」

「わかったピカ!スラみち、あっちのそうげんにいくピカ!」

「うむ、ご褒美を貰ったのならば付き合おうではないか!」

ピカスラコンビはイソイソとパーリー会場から離れ、放牧場となってる方は進み離れて行った。

「ふふ……あんなに嬉しそうにしちゃって、よっぽど嬉しいのね」

結構離れた所でスラ道に乗ったままピカ太郎が嬉しそうにパクリと鷹の爪……唐辛子を齧った。

「おーいーしーいーピーカー!」

そんなピカ太郎の叫びとバヂィッ!って音と青白く光るピカスラコンビ(笑)
ピカ太郎が唐辛子を齧る度にバヂィッ!って音と青白く光る訳で、ちょっとしたショーのようです。

「面白い事になってるな」

「凄いな……」

トールお兄様とフレイ(焼き鳥の串五本持ってます)がやって来て、並ぶように立ってピカスラコンビを見てます。

「近づいたら感電して下手すれば死にます」

本当の事をサラッと言ってみる。だって本当の事ですし、大事な事ですから。

「雷ネズミの攻撃で死ぬ事例は珍しいが本当に死ぬのか?」

あれ?トールお兄様は雷属性に余り当たった事が無いのかしら?

「雷属性の技によります。ピカ太郎はああ見えて攻撃力の高い技、雷が使えます。雷は当たれば死ぬでしょうね……他の技は個体差でしょうけど」

「雷……?ああ、昼間使ったやつだな。だがなぜ川魚が浮いたのかも分からんし、川から離れてなければならなかったのかも分からないんだが」

ん?通電しちゃうのって知らないのかしら?それは不味い!

「トールお兄様、雷属性は水に効果抜群……いえ、属性効果は水を伝ってもいくのです。なので川……水中に住んでた川魚が属性効果を受けて力尽きて浮いたのですわ。せっかくですもの収納しましたけど、毒とかではないから食べれますしね」

真剣なお顔になったトールお兄様とフレイはチラリとピカスラコンビを見やった。

「では今あの青白く光ってるのは……」

「勿論、雷属性の技が発動してます。良くご覧になって、土台のスラ道……魔物に見えますけど、水属性の精霊ですが属性効果でずっとビリビリと言うかブルブルしてますでしょう?」

ピカ太郎が光る度ではなく、余韻もあってずっと痺れまくりです。しかも、光る度にスラ道ボディもピカッと青白く光って少し面白い事になってます。
フラッシュスライムナイト、ピカ太郎バージョンです。
でもお触り厳禁なのです。
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