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新しい日々 27

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そんな話ししてたらお家についちゃったよ。
あっという間だったな……
前世は一人っ子だったけど、今はお兄様達がいるし家族仲良くて幸せ。
さてと……部屋に戻って手紙捌いてってしないと。

「じゃあ私達は部屋に戻るね、ルーク達はお父様にちゃんとお話聞いてね。どっちにしてもルーク達はお父様の仕事を手伝いに行くんでしょ?」

「ああ、義父上とはしっかり話しをしないとな。仕事は少し手伝えば片付くから大丈夫だ」

少し手伝えば片付く?……書類仕事のスキル高めなのかな?幾らキャスバルお兄様が仕事の半分担当してくれてたとしてもそんなに少なくない筈。
前世も有能、今世も有能って事か。

「そう。じゃあルークは仕事出来るって事よね。嬉しいわ、夫になる人が頼りがいあるって」

「おっ……おう。じゃあ、ありがとう」

「気にしないで、期待してる証拠だから」

先行投資です。旦那様になるんだから頑張って貰いたいわ♡
ルークのはにかんだ笑顔とかご馳走様だわ♡

「さ、アニス頑張って捌くわよ!」

「はいっ!」

そう言って部屋に戻ってお昼までの僅かな時間を全力で頑張る。


晩ご飯、家族全員揃っていた時にルーク達の大型討伐が一週間後だと説明された。
ルークも私達も慌ただしい一週間が過ぎた。
ルーク達の大型討伐の旅出発の前日の夜、晩ご飯も過ぎてまったりと過ごす時間にルーク達に私は自室に来て貰った。

「ノエルとルチルを返すわね」

「エリーゼ、ありがとう」

「ノエル、ルチル。出ておいで」

パシュンって音と共にノエルとルチルが出て来た。
ノエルのフワフワした体は以前のモッチリ感が無くなったフワフワボディになっていた。
ルチルも最初に出会った時のようなすばしっこそうな感じに戻っていた。

「ご主人!やっとにゃ!にゃ?」

「ただいまピカ!ピッ?」

二匹共ルークに会えて嬉しそうにしたけど、ルークの隣にいるキースを見て止まる。
うん、何この緊張感。

「お帰りノエル、ルチル。こっちはキース、俺にずっとついてくれる事になった。仲良くして欲しい」

言いよう無いよね……

「ご主人、このヒトはご主人とずっといるにゃ?ずっとずっとにゃ?」

ノエルが真剣です。

「ずっとずっとだ。多分、死ぬまでかな?」

ルークも真剣です。

「ずっと……にゃ……キースはなかまにゃ。わかったにゃ!ルチルもうけいれるにゃ!」

「わかったピカ!」

ルチルも受け入れた!何か感じたのか!?
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