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新しい日々 19

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「よし!これならどうだ!」

……ルーク?それは大丈夫なの?
持って来た大剣は怪しい光りを放つ紫色の大剣でした。
メイン武器変える気なのかしら?まぁ、良いけど。

「あー……うん、見て貰って問題無ければ」

ドワーフっ娘ちゃんの前でスチャッと抜いて構えます。

「うん、これなら問題ないよ!良かったね!」

大剣は盾持てないからこれで良いかな。
いや、キースは後方支援の弓もだった!弓と言ってもボウガンみたいなのもあるからどんなのが良いのか個人の趣味嗜好が出るのよ!

「こちらの小型の弓を試し撃ちしたいんですが」

「良いよ!そこの扉からお庭に出るから、お庭に射場があるからそこで試し撃ちしてね!はい、これ試し撃ち用の矢!」

パーフェクトな接客!ドワーフっ娘ちゃんさすがです!
サッと矢を受け取り扉へと消えて行くキースを追いかけようとするアニスをとっ捕まえて止める。
恨めしそうに私を見てもダメなモノはダメ!

「姫様、矢と矢筒はどうする?」

「丈夫で装飾が施されてる物を宜しくね」

「じゃあ良いやつ出すね!」

そう言うと奥の棚から美しい装飾の施されてる矢筒と紫色の羽のついた矢が差し出された。
……上物だわ。これ、ひょっとして……

「あのお兄ちゃんの剣にも使われた素材と同じ魔物から取れた素材が使われてるの、とっても良い物だからお勧めだよ!」

「素敵ね、じゃあそれを」

「はーい!」

これで武器防具は決まりかな?そういやキースが手にしてた小型の弓ってボウガンだけど、あれも紫色……

「ひょっとしてあの弓も?」

「うん。あのお兄ちゃん凄いね、セットだと魔法付与効果つくからお得だよ」

何たる引きの良い男だよ。

「これは良い弓ですね、これをお願いします」

歩きながら嬉しそうに言うキースは可愛いかも知れない。何かシャレオツな大型犬のようだ……ただしハンティング系の。

「じゃあ、お酒出すから何処が良いかな?」

バァン!

「こっちに頼む!」

地獄耳か!仕事してんの?さっきから何度も!

「分かったわ」

「ごめんね姫様。お父ちゃんワガママで」

「別に良いわよ、気にしてないから」

ドワーフの男ってあんなもんでしょ。
言われるままドワーフの元へ行き、ブランデーの樽を五つ出す。

「これで良いかしら?」

クンカクンカ匂い嗅ぎまくってるドワーフが上機嫌です。

「勿論だ!姫様は上得意だな!これで気合いが入るってもんだ!」

「じゃあ、行くから」

次はエルフの集落に行って武装を選ばないとね!きっと手持ちはショボいと思うのよね!
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