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新しい日々 17

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私の新しい太刀も白いって事は魔物素材も白って事だと思うけど……良く分からないわ。
でも、ルークが『菊一文字』って言った以上一狩り系だろうな……と思うけど……ねえ?私がやってたのは古い物だから新しいのは分からないのよね。

「よし!君に決めた!エリーゼ、俺コイツにする!」

子供か!そう突っ込みたくなるような笑顔で大剣持って来ました。
ドワーフっ娘ちゃんがうーん?って顔してるじゃん!

「お兄ちゃん、ちょっと抜いて構えてみて?」

「抜いて構える、だな」

ルークが抜いて……あら?何か禍々しくなったわ。
構えてみても何だか……

「えいっ!」

ガランガラン……

ドワーフっ娘ちゃんのチョップがルークの手に炸裂して大剣は床に落ちた。

「お兄ちゃんにこの大剣は早いよ。喰われかけてたよ。姫様、ちょっと持って構えてみて」

ズシャアァァって音立てたかのように膝から崩れ落ちたルークの前で大剣を拾う。

「あら?こんなに軽いの?」

太刀も軽いと感じたけど、大剣も軽いって謎。いかにも重そうなのに。

「姫様、早く構えて」

「ゴメンね、ヨッと……」

重く無いのに重そうな見た目に掛け声を掛けてしまう。
一瞬ザァァァッと何か大剣から感じたけど、ちょっと気合い入れたら何にも感じなくなりました。

「うん。姫様はさすがだね、お兄ちゃんとは違うよ」

……褒め言葉よね?大剣もルークの時と違う雰囲気だし、不思議~。

「この大剣さっきと違うのは何でかしら?」

「魔剣だから仕方ないんだよ。魔剣は従えないと使えないし、失敗すれば喰われて死ぬから」

ヘイ!ドワーフっ娘!それは最初に言わなきゃダメなヤツじゃないんかい!

「知ってると思ってたのになー」

棒読みでサラッと言い逃れましたねっ!恐ろしい娘!

「俺には過ぎた代物だったのか……」

「仕方ないよ~だってこれ滅多に出ない超大型素材使ってるから」

「超大型?」

ルークがキョトンです。

「白って事はウカム的なヤツかな?」

大山脈の天辺辺りにいる超大型の代表格・氷雪とか大山脈の守護神とか色んな名前で呼ばれる魔物。伝聞を聞くとウカムっぽいんだよね……火山の天辺辺りには溶岩流とか溶岩の守護神とか呼ばれるアカムっぽい超大型もいるけどね。

「やはりいるのか……」

「やはり?何か思う所があるの?」

「ああ、帝国の最南に砂漠地帯があるんだが……砂漠の守護神とか呼ばれるのがいる……」

ま……マジかーーっっ!

「じゃ……じゃあ高足蟹的なヤツとかも……?」

「それは未確認。聞いた事無い」

だが可能性はある。なんてこったい、この世界は不思議の満ちている!
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