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新しい日々 13

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「あっ!」

「何だ?!」

不意に思い付いた。

「ルークは自分の隊長色って決めてる?キャスバルお兄様は赤だし、トールお兄様は青だけど?お父様は濃い紫色だし……自分専用の天幕とか馬具の飾り紐とか細々した所に色が入るんだけど」

考えてる考えてる……いや、思い出してるのかな?

「あー……そう言えばそうだったな。うーん……緑……かな?それなら被らないだろうし」

「じゃあ、早めに伝えないとね。そこはお父様に直に伝えないとダメよ」

「義父上は今どこだと思う?」

「お部屋でしょ。仕事してなかったら嘘よ」

遊んでる余裕は無いはずだもの。

「一度言って来る、エリーゼはここで待っていてくれるか?」

「良いわよ。行ってらっしゃい」

ルークはキースを連れてサロンから足早に行った。どんな緑色にするのかな?瞳の色に合わせた明るい緑色と言うかエメラルドグリーンかな?それとも渋めの深緑とか?

「エリーゼ様、楽しそうですね」

「そうね、あんな風にしてるルークを見ると嬉しいわね。アニスもでしょ?キースのルークを慕って動く様は可愛らしいわね」

「そうなんですよ!さすがエリーゼ様、分かってますね!キースったら根っからの側近気質ですよね!主あっての側近ですもの!」

熱い!激アツです!アニスのキースに対する思いとか、側近に対する考えとか……
ミーハーなノリと言うか……いや、好きこそってやつなのかしら?
暫くアニスの熱い語りを紅茶を飲みながら聞いてました。
何か大好きな事を一生懸命語る女の子って可愛いわよね。
ホッコリするわ~♡
そんな楽しい時間を過ごして待ってました。

「待たせた」

「あら、慌てなくても良いわよ。ドワーフ達の所に……はすぐには無理ね。一度防寒具を用意しないと」

しまった失敗!この格好だと冷えちゃう!私だけじゃなくてアニスも冷えちゃうし!

「外歩くから支度しに行きましょう、支度出来たらエントランスで合流しましょう。キースは持ってるわよね?」

「はい!持ってます」

「じゃあ、後でね。行くわよアニス!」

私達はバタバタと自室に向かって早足で移動です。
慌てて戻った自室でドレスコート。
ドレスの上に着る、ドレスの形をしたコートなのだけど首も詰まってるし袖もちょっと長めで温かいのよ。
アニスは普通のロングコートを着て来ました。
手袋も嵌めてエントランスに向かいます!
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