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新しい日々 11

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「エリーゼ、どこで見て貰えば良いんだ?」

「そうね、後で一緒に行きましょう。ドワーフ達の所よ。武装はエルフ達とドワーフ達の共同作業だから両方行かなきゃだけど、武器防具はドワーフ達の所だから。それから他の道具類もドワーフ達よ。……討伐に行くねらマジックバック要るわよね……出発までに作っておこうかな……」

「キースはその辺り持って来てるんだよな?」

む?主従トーク!

「はい。俺が使ってる物は全部側近になってから何回か新調してますが、正直不安です」

「そうか。心許ないなら新調して万全に期すべきだろうな」

「ありがとうございます」

初々しい……それに思いやりが尊い……

「武器防具は何を使っていたの?」

アニスったら!邪魔しちゃダメなのに。でも仕方ないわよね、私も気になるもの。

「はい。大犬鳴の骨の剣と大骨の弓を使ってます。盾は堅木に犬鳴の皮を張った物です」

「ショッボ!」

しまった!心の声を我慢出来なくて言っちゃったわ!
あー……キースが凹んだー……しまったなぁ……

「ごめんなさい。悪気は無かったの」

「エリーゼの気持ちは分かるが最初は鉄の剣とかからだから、結構頑張った方だと思う。だが、俺の側近ならそんな武器防具じゃ俺が不安だ。ドワーフ達の所に行けばどの程度の物を新調出来る?」

ルークったら。でも、そうか……鉄の剣からスタートじゃあ頑張ってるのかも。

「そうね……大雷狼の牙もあるし……武装も大雷狼の皮を使った物があるんじゃないかな?前に討伐した物もあるだろうし……行ってみた具合ね」

「大雷狼……」

「こちらに帰って来る途中に出くわしたんですよ。ルーク様もエリーゼ様も一緒に倒したんですよ、だから心配しなくても良いんですよ」

アニス、何かフォローになってない気がするから止めなさい。

「そうだな、大雷狼なら悪くないか……そう言えば早々に討伐に出る理由を聞いてるか?」

「聞いてないの?」

「早くサロンに行かなきゃと思って聞かずに来た」

ルークったらせっかちさん。そんな所も可愛いと思っちゃうのは惚れた弱みかしら?

「そう。赤い飛竜よ。大草原で目撃されたそうよ……」

ゴクリと喉がなったの聞こえたから。

「待て、大草原は討伐対象外区域じゃないのか?」

「その通りよ、でもね大街道寄りや街の近くは討伐対象なのよ。今回討伐対象という事は私達の生活を脅かす近場に来ているという事よ」

「そうか」

「ええ、対飛竜戦になるから気を抜いたりすれば大怪我じゃ済まないわ」

マジでね。それでもノエルとルチルもいるから有利になるとは思うけど。
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