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新しい年 10

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「はぁ……疲れた……」

「お茶淹れますね!」

アニス元気ね……いや、あの可愛い系ドレスを明日から着るって決まってるからか……
今、私はソファでグッタリしてます。
だからと言ってソファにだらけた格好で座ってたりはしてませんけど。
大分時間的にも良い時間になったわね。
やっと皆が起き出して、邸中そこかしこに使用人がいる気配がする。
出されたり紅茶をのんびり飲んでいく。

「ルークの側近候補者達、どこで何するのかしら?」

「さあ?でも何かありましたら呼ばれますでしょうし、その時に一緒に来て下さいますか?」

え?呼ばれるですって?そんなの行くに決まってるじゃない!

「ええ、勿論よ」

ルークの側近候補者!どんなのかしら?気になる~!

「エリーゼ様にも見て貰いたいです。私が好きになった人」

そうだった!アニスが一目惚れしたって相手、せっかくだもの教えて貰わなくっちゃ!

「楽しみだわ。さて、そろそろ食堂に行こうかしら?」

「はいっ!」

お腹空いた。朝ご飯……時間的にはブランチだけど、こっちはブランチって言葉が無いんで朝ご飯です。
この間にメイドが掃除とかしてくれます。
後は普通の侍女達が掃除以外の事を整えてくれます。
前世では松の内なんで、お正月気分で過ごしてたけどこっちはそんなの無いのよね。
領主の一家に生まれて、本当に好きなように過ごせるとか許されないんですけどね……好き勝手させて貰ってます!
甘やかされてますね!私!
アニスの先導で食堂へGo!です。
……時折突き刺さる視線!新しいデザインのドレスですからね、すれ違うメイドとかの使用人が一瞬見て瞬間的に見ちゃうんでしょうね。
良いんです。ガン見じゃなきゃ。
そこは寛容に対処!アニスも何も言いませんしね。
家の中なんで扇子とか持ちません、手ぶらです。
これ、このドレスで持つとしたら黒のレースで仕立てた扇子かしら?
何かイメージが硬質すぎる!

「では、エリーゼ様後程」

「ええ、後でね」

あっさご飯~!って食堂ついたら皆いました。
挨拶して自分の席につくとチャチャッとカトラリーが用意され、朝ご飯が出されます。
ポタージュが出て来た。
今朝は料理長が担当なのかな?ジムだとお味噌汁が多いのよね。
洋風の朝ご飯を頂いて、最後に紅茶とクリームを挟んだクッキーが出て来ました。
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