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元日! 42

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「どうしたんですか?急にニヤニヤして」

ツッコまれました!

「だって……婚姻式が済んだら、夜会には髪を結い上げて行くのよ。少しだけ大人になった気分よ……そりゃあ十八は成人と認められた年齢だけど、婚姻してるしてないは大きいじゃない。アンネローゼもミネルバも大人になって……私だけが子供のままなんて置いて行かれたようで寂しいんだもの」

お元気かしら?私の贈ったお菓子は楽しんで貰えてるかしら?
遠く離れた場所で簡単に会えなくなって、寂しくないなんて思えない。
学園に通っていた頃、良くお茶会をして……お勉強会もしたわ。
互いに協力しあい、何とか支えて行きましょうって……
あのヒロインちゃんじゃ無理ね。
それでも余りにあんまりだったからアンネローゼが助けたのよね。
まさか典範シカトして、全く準備してなかったってのは驚いたけど。
……向こうはかなり寒いけど、お部屋とか大丈夫なのかしら?年越してからの方が寒さが厳しくなるのに……
さすがに王宮で凍死とかシャレにならないし、働いてる女官や侍女達哀れ過ぎよ!

「アニス、まだ時間あるわよね?」

「はい。ございますよ」

扇子を選んでるアニスがチラッとこちらを見て返事をする。
うん、通常運転ですね。

「室内を暖める魔道具を作ろうと思って。魔石を出して頂戴」

コテンと首を傾げる姿は可愛いと思うけど、こう言った思い付きの時はサッサとやって定期便に託した方が精神的に良いのよ。
ヒロインちゃんは既に服とか小物は行ってる筈だから、ヒロインちゃん付きの人達用の防寒用腰巻きもアンネローゼから配って貰おう!
予備に多めに入れてアンネローゼとミネルバのトコにも配って貰おう!
働いてても寒いもんは寒いのだ!あの腰巻きメッチャ温かいからな!
家からしたらアレ、ヤッスイものね。
比較的入手し易いウサギ系魔物の毛織物だものね。
ウサギ系って肉も食べれて、毛皮も使えて他の骨とかも使えてなのに身近な魔物で良く獲れるから安価で。
繁殖とか出来ないかな?天蚕みたいに意思疎通出来れば何とか……いや無理か。
ウサギ系バカな子多いものね。
いや、バカって言うより残念って言う方が正解か。
もうちょっと賢ければ、簡単に獲られないんだろうけど……
大型ですら討伐は比較的楽ってお兄様達どころか隊員も言っちゃうものね……
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