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元日! 16

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お賽銭は意味が無いから何か供物を置きますか!
リコのお母さんがここに来る事は確定なのだけど、何をどれだけだっ言うのがね……
お社の真ん前で悩むのもちょっと違うと思うのだけど(笑)
お酒とかお揚げとか飲食するかな?
振り返ってリコを手招きする。

「リコ。ちょっと来て頂戴」

「なにコン?どうしたコン?」

トテトテとやって来るリコは可愛さ十倍増しです!

「お酒とか飲むかしら?後、お揚げとか食べる?」

グイーンと首を倒して考えるリコ可愛い!

「たぶん、のむしたべるコン!」

「じゃあ籠に入れて端っこに置いておくわね」

大きめの籠を取り出し、生肉にお揚げに一升瓶を二本入れて端っこに置く。

「これで良いかしら」

少し下がった所に立って待っているルークの隣に戻る。

「本当に神社にしか見えなくなってきた」

「ウフフ……じゃあ二礼二拍手一礼出来る?」

「お参り位は出来るよ」

……本当かな?まぁ、良いや。
二礼して二拍手して心の中お願いする。

-ルークと幸せな時間が過ごせますように-

そう願う。この気持ちに嘘は無い。
一礼して横をパッと見る。
あー……やっぱりペコッて軽く頭を下げただけだった。

「ルーク……あのね、本当は礼はちゃんと深くお辞儀するのよ」

「えっ!そうなのか?」

「そうなのよ……」

「ご主人!やりかたおしえてにゃ!」

タマが代表して聞きに来ました。タマの後ろでカワイコちゃん達が興味津々なお顔で私を見てます。
とりあえずルークに「待っててね」と伝えてタマに教える。

「手を洗った後、深く二回お辞儀するの。その後二回手を叩くのよ。で、心の中でお礼を述べてからお願いごとをしてからもう一回深くお辞儀するの。」

「んにゃ……たいへんにゃ……


タマがお社の前でグイングインと深いお辞儀をして、前足をポムポムと叩いた。
やだ、何!可愛いんですけど!
チラッと私を見てきました。

「あってるかにや?」

「あってるあってる」

前足を合わせてウニャウニャ呟いてます。
もう一回グインと深くお辞儀をして、やり切った!とドヤ顔になるタマ!

「やったにゃ!」

「上手に出来たわね」

トラジとピカ太郎とノエルとルチルが次々とお参りしてきます。

「リコとユキとヒナはお辞儀だけで良いと思うのよ」

「わかったコン!」

ユキとリコとヒナはお座りして(ヒナは蹲ってます)ペコリと頭を下げてお辞儀しました。
皆、可愛いです!
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