387 / 1,415
連載
大晦日 47
しおりを挟む
でも、新年にうちに来る連中は既に領都入りしてあちこちの宿屋に泊まってるんだよね。
領都で観光とかあるのかな?これが前世なら港街でお買い物ツアーとか楽しめるかもだけど、観光資源あるのかな?……無さそう!まだ前世の料理とか広まってないかもだし、本格的なのは年明けからだよね?
あー……こんな事ならサテュロスゲットの旅に出る前にお料理教室とか開いて貰えば良かった!そうすれば領都の観光資源になったかもなのに!
バカバカバカ!考え足りてなかった!
「どうした?いきなりしょげて」
キャスバルお兄様の優しさが痛い……
「大した事じゃないの……ジムに教えた料理を広めて貰えば良かったなって……」
凹んだままボソボソと話す。
「あら?それなら私の方で話しを進めて、ジムにエリーゼの発案した料理を教えるようにしたわよ。多くの料理人や領都の宿屋や料理人が来て大変だったのよ」
「本当なのお母様!」
即レスしちゃったわよ!
「ええ、本当よ。だから心配しなくても良いのよ。所で観光資源って何かしら?」
説明しなきゃなのね……
「えーと……コホン。説明しよう!観光資源とは言わば、住む場所とは違う場所へ行く事を指す!目的は主に遊ぶ事を指し、食事や娯楽等の事であ~る。」
ドヤ!と胸を張ってみる。「あ~る。とか……」呟きながらクックッと笑うルークをちょっとだけ睨む。
「あら。じゃあ、領都に食事目当てで来るのが観光になるのかしら?」
「はい、お母様。その通りです。そうですね……温泉のあった場所、覚えてらっしゃいますか?」
「ええ、覚えてるわ。寒い時期は行きたくなるわね」
「はい。あれも立派な観光です。私はもっと大勢の方が領都に来て来れればと思ってます。ただ、簡単に行き来出来ない事は分かります。でも、ある程度の方達には一度は領都に来て楽しい思いをして欲しい。その為に出来る事があるのではないかと……」
「そうねぇ……」
お母様が言葉を濁してしまった……娯楽が無いってのは分が悪いよね……遊園地とか作るのも、アレどうやってるのか良く分からないんだよね……メリーゴーランドとかなら作れるかも知れんけど、いまいち分からないんよ……
「エリーゼの気持ちは分かった。だが焦る事は無いだろう?」
お父様……
「そうそう。これからだろう?明日の新年のお祝いが済んでからだよ」
キャスバルお兄様……
「明日のご馳走食べてからでも遅くないって」
……トールお兄様ェ……
「年明けて落ち着いてから煮詰めた方がベストだろ。だから難しい顔は終わり」
ルークの言葉にフッ!と息を吐いて力を抜く。
「分かった。年明けてからにする」
「新年は新年で楽しまないと!」
「そうね」
クイクイと手でやんわりカワイコちゃん達を押し返す。
だって暑くなってきたのだもの(笑)
領都で観光とかあるのかな?これが前世なら港街でお買い物ツアーとか楽しめるかもだけど、観光資源あるのかな?……無さそう!まだ前世の料理とか広まってないかもだし、本格的なのは年明けからだよね?
あー……こんな事ならサテュロスゲットの旅に出る前にお料理教室とか開いて貰えば良かった!そうすれば領都の観光資源になったかもなのに!
バカバカバカ!考え足りてなかった!
「どうした?いきなりしょげて」
キャスバルお兄様の優しさが痛い……
「大した事じゃないの……ジムに教えた料理を広めて貰えば良かったなって……」
凹んだままボソボソと話す。
「あら?それなら私の方で話しを進めて、ジムにエリーゼの発案した料理を教えるようにしたわよ。多くの料理人や領都の宿屋や料理人が来て大変だったのよ」
「本当なのお母様!」
即レスしちゃったわよ!
「ええ、本当よ。だから心配しなくても良いのよ。所で観光資源って何かしら?」
説明しなきゃなのね……
「えーと……コホン。説明しよう!観光資源とは言わば、住む場所とは違う場所へ行く事を指す!目的は主に遊ぶ事を指し、食事や娯楽等の事であ~る。」
ドヤ!と胸を張ってみる。「あ~る。とか……」呟きながらクックッと笑うルークをちょっとだけ睨む。
「あら。じゃあ、領都に食事目当てで来るのが観光になるのかしら?」
「はい、お母様。その通りです。そうですね……温泉のあった場所、覚えてらっしゃいますか?」
「ええ、覚えてるわ。寒い時期は行きたくなるわね」
「はい。あれも立派な観光です。私はもっと大勢の方が領都に来て来れればと思ってます。ただ、簡単に行き来出来ない事は分かります。でも、ある程度の方達には一度は領都に来て楽しい思いをして欲しい。その為に出来る事があるのではないかと……」
「そうねぇ……」
お母様が言葉を濁してしまった……娯楽が無いってのは分が悪いよね……遊園地とか作るのも、アレどうやってるのか良く分からないんだよね……メリーゴーランドとかなら作れるかも知れんけど、いまいち分からないんよ……
「エリーゼの気持ちは分かった。だが焦る事は無いだろう?」
お父様……
「そうそう。これからだろう?明日の新年のお祝いが済んでからだよ」
キャスバルお兄様……
「明日のご馳走食べてからでも遅くないって」
……トールお兄様ェ……
「年明けて落ち着いてから煮詰めた方がベストだろ。だから難しい顔は終わり」
ルークの言葉にフッ!と息を吐いて力を抜く。
「分かった。年明けてからにする」
「新年は新年で楽しまないと!」
「そうね」
クイクイと手でやんわりカワイコちゃん達を押し返す。
だって暑くなってきたのだもの(笑)
125
お気に入りに追加
16,791
あなたにおすすめの小説
いつか彼女を手に入れる日まで
月山 歩
恋愛
伯爵令嬢の私は、婚約者の邸に馬車で向かっている途中で、馬車が転倒する事故に遭い、治療院に運ばれる。医師に良くなったとしても、足を引きずるようになると言われてしまい、傷物になったからと、格下の私は一方的に婚約破棄される。私はこの先誰かと結婚できるのだろうか?
(完結)嘘をありがとう
七辻ゆゆ
恋愛
「まあ、なんて図々しいのでしょう」
おっとりとしていたはずの妻は、辛辣に言った。
「要するにあなた、貴族でいるために政略結婚はする。けれど女とは別れられない、ということですのね?」
妻は言う。女と別れなくてもいい、仕事と嘘をついて会いに行ってもいい。けれど。
「必ず私のところに帰ってきて、子どもをつくり、よい夫、よい父として振る舞いなさい。神に嘘をついたのだから、覚悟を決めて、その嘘を突き通しなさいませ」
愛しの婚約者に「学園では距離を置こう」と言われたので、婚約破棄を画策してみた
迦陵 れん
恋愛
「学園にいる間は、君と距離をおこうと思う」
待ちに待った定例茶会のその席で、私の大好きな婚約者は唐突にその言葉を口にした。
「え……あの、どうし……て?」
あまりの衝撃に、上手く言葉が紡げない。
彼にそんなことを言われるなんて、夢にも思っていなかったから。
ーーーーーーーーーーーーー
侯爵令嬢ユリアの婚約は、仲の良い親同士によって、幼い頃に結ばれたものだった。
吊り目でキツい雰囲気を持つユリアと、女性からの憧れの的である婚約者。
自分たちが不似合いであることなど、とうに分かっていることだった。
だから──学園にいる間と言わず、彼を自分から解放してあげようと思ったのだ。
婚約者への淡い恋心は、心の奥底へとしまいこんで……。
※基本的にゆるふわ設定です。
※プロット苦手派なので、話が右往左往するかもしれません。→故に、タグは徐々に追加していきます
※感想に返信してると執筆が進まないという鈍足仕様のため、返事は期待しないで貰えるとありがたいです。
※仕事が休みの日のみの執筆になるため、毎日は更新できません……(書きだめできた時だけします)ご了承くださいませ。
私が出て行った後、旦那様から後悔の手紙がもたらされました
新野乃花(大舟)
恋愛
ルナとルーク伯爵は婚約関係にあったが、その関係は伯爵の妹であるリリアによって壊される。伯爵はルナの事よりもリリアの事ばかりを優先するためだ。そんな日々が繰り返される中で、ルナは伯爵の元から姿を消す。最初こそ何とも思っていなかった伯爵であったが、その後あるきっかけをもとに、ルナの元に後悔の手紙を送ることとなるのだった…。
完結 婚約破棄は都合が良すぎる戯言
音爽(ネソウ)
恋愛
王太子の心が離れたと気づいたのはいつだったか。
婚姻直前にも拘わらず、すっかり冷えた関係。いまでは王太子は堂々と愛人を侍らせていた。
愛人を側妃として置きたいと切望する、だがそれは継承権に抵触する事だと王に叱責され叶わない。
絶望した彼は「いっそのこと市井に下ってしまおうか」と思い悩む……
【完結】婚約破棄される前に私は毒を呷って死にます!当然でしょう?私は王太子妃になるはずだったんですから。どの道、只ではすみません。
つくも茄子
恋愛
フリッツ王太子の婚約者が毒を呷った。
彼女は筆頭公爵家のアレクサンドラ・ウジェーヌ・ヘッセン。
なぜ、彼女は毒を自ら飲み干したのか?
それは婚約者のフリッツ王太子からの婚約破棄が原因であった。
恋人の男爵令嬢を正妃にするためにアレクサンドラを罠に嵌めようとしたのだ。
その中の一人は、アレクサンドラの実弟もいた。
更に宰相の息子と近衛騎士団長の嫡男も、王太子と男爵令嬢の味方であった。
婚約者として王家の全てを知るアレクサンドラは、このまま婚約破棄が成立されればどうなるのかを知っていた。そして自分がどういう立場なのかも痛いほど理解していたのだ。
生死の境から生還したアレクサンドラが目を覚ました時には、全てが様変わりしていた。国の将来のため、必要な処置であった。
婚約破棄を宣言した王太子達のその後は、彼らが思い描いていたバラ色の人生ではなかった。
後悔、悲しみ、憎悪、果てしない負の連鎖の果てに、彼らが手にしたものとは。
「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルバ」にも投稿しています。
溺愛されていると信じておりました──が。もう、どうでもいいです。
ふまさ
恋愛
いつものように屋敷まで迎えにきてくれた、幼馴染みであり、婚約者でもある伯爵令息──ミックに、フィオナが微笑む。
「おはよう、ミック。毎朝迎えに来なくても、学園ですぐに会えるのに」
「駄目だよ。もし学園に向かう途中できみに何かあったら、ぼくは悔やんでも悔やみきれない。傍にいれば、いつでも守ってあげられるからね」
ミックがフィオナを抱き締める。それはそれは、愛おしそうに。その様子に、フィオナの両親が見守るように穏やかに笑う。
──対して。
傍に控える使用人たちに、笑顔はなかった。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。