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大晦日 46

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「良い……俺はいつだって可愛いお姫様には笑っていて欲しいだけだよ」

クッ!キャスバルお兄様め!妹じゃなかったら惚れてまうやろ!
もぅ!何か顔熱くなっちゃうよ!

「さすがキャスバルの名前に恥じない男……」

ルークの悔しげな呟きが私の胸を抉る!(笑)
それにしてもキャスバルの名前に恥じないって……

「どういう意味?……」

良く分からないので聞いてみる。

「それは後で!」

キッパリと断られました!なして?!

「答えはファーストにあり!」

これまた良く分からない事……いや、待て……ファーストと言ったな?ガンダ〇か?ガンダ〇だな!キャスバルと言えばシャ〇、又の名を赤い彗星だった筈だけど……

「どういう意味よ……」

「だから後で!」

追求するのは止めておこう。うっかりキャスバルお兄様の耳に入ると不味いネタだと責められちゃう!ルークが!

「了解でござる!」

「武士対応!」

やだ、ちょっとルークとの会話楽しい。

「全く……本当に仲が良くて妬けるよ」

ハァ……と溜息をついてキュッと抱き締められる。タマとトラジごと。
酔いも回ってかトロトロとしてきた。
とにかく、三が日過ぎて様子見て農地を作り上げて……果樹園も作って……それから……それから、えーと……何だっけ?お正月は忙しいんだよね。氏神様に行って親戚の家に挨拶に回って、お世話になってる長老のトコ行って……違う……それは前世だっけ……
えーと……明日、お着物着てルークと一緒にお社に行って。気分だけでも初詣を味わってからお節食べて、日本酒飲んで……それから私は新年一発めの夜会の準備をして。
夜は寄子やら何やら前庭と大広間を使っての大夜会なんだっけ……
何だかんだでやる事あるな……でも仕方ない。
領主ともなれば領民の生活を守るのも仕事だし、娯楽の少ない領民の為に何か楽しみを作るのも仕事の一環だしなぁ……前庭は一般開放だったな……警備とか…………
必要ないか!その気になったら家族全員でとっちめれば良いだけだしね!
大体、新年の挨拶でうちに来る連中は元領主隊か現役なのよね!
ドキッ!男(ガチムチ)だらけのパーリー!
なのよね(笑)奥方連れて来るのは領都住まいか近隣住まいだけなのよね。
そう言えば、寄子貴族の面々もかっ飛ばして来るんだよね……
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