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大晦日 31

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小さくしたマップの片隅に時間を表示させてのんびり過ごす。
……膝の上って長いこと座ってるもんじゃないな……骨当たって痛い。
あれ?でも変ね……キャスバルお兄様の膝の上は痛く無かっ……違う!座り方が違うわ!
キャスバルお兄様の時は正しくは私のお尻、軽くエアだったわ!え?待って?私の背中に回されたキャスバルお兄様の腕で気付かなかった?

「ルーク、ちょっとゴメンね」

ヨイショッと言わんばかりにルークの膝の上から退いて立ち上がる。
バカップルでも膝の上はあんまりイメージ無いわ……むしろW体育座りとかだわ。

「どうした?」

言えってか?まぁ、笑顔で言いましょう。

「お尻痛いから、もう無理」

ガビーン!って顔になったわ。

「そうか……済まなかった……」

「いえ。何か座り方が悪かったみたい……」

申し訳ない気持ちになる。

「エリーゼ」

おや?キャスバルお兄様に呼ばれたよ。
てか、声近いなぁ……

「おいで」

おいで?ん?おいでだと?と思ったらヒョイと抱き上げられました。
キャスバルお兄様にお姫様抱っこされました。何故に?

「キャス兄様?」

「ハハハ……ルークには少し早かったか?」

……何言ってるの?
そのままルークの隣、元々私が座っていた場所に静かに腰を下ろしたキャスバルお兄様。
そして膝の上に座らされ……あら?やっぱりキャスバルお兄様だとお尻がエアっぽいわ。
背中に回された腕とやんわりと掴まれてる腰……何たる安定感!これがイケメンパゥワーなのか?!いや、違う!慣れだ!うっかり流されちゃう所だったよ!
……大人の男を見せ付けてますね……ルークがちょっぴり悔しそうです。

「コツがあるんだよ。何、後数年もすれば良いだけだ」

チラっとルークの体つきを見て納得する。
まだ青年にと成長してる途中だから若干肉付きと言うか、まぁ色々足りない。

「安心しろ、弟になるんだ。しっかり鍛え上げてやる……可愛い妹の夫になるんだからな」

ハッ!キャスバルお兄様の背後に修羅が見えた!

「くっ……俺の義理兄が最大の壁でしかも修羅だとは……」

ルークの言葉にキョトンなキャスバルお兄様は置いといて、ここは一言言わなければ!

「死して屍拾う者無し!」

「違う!」

即座にルークからツッコミ返しがありました。間違ったか(笑)

「えーと……じゃあ、頑張って世紀末伝説作って♡」

「嬉しくないっ!」

クスクスと笑ってるとキャスバルお兄様にフワリと頭を撫でられた。

「エリーゼをそんな風に笑わせれるのはルークだけだな」

「はい」

キャスバルお兄様の言葉に素直に笑顔で答える。
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