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大晦日 30

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騒がしいけど楽しい時間。
お父様とお母様は仲良くしてるし、お兄様達も楽しそう。
ルークは酔っぱらってるけど、酔ってるのはお祖父さまもお父様もお兄様達も同じ。
ん?テーブルの上は良い感じで減ってる。
時間的にはまだ日を越えるには余裕がある。
どうしようかな?お腹は空かないけど、何か摘まみたいかな?うーん……追加するならナッツ類とかドライフルーツとかその辺かな?さすがに当たり目とか出すのは如何な物かと思う。
既にトールお兄様とお祖父さまがガンガン食べてるからなぁ……何となくだけど、体に悪い気がする。いくら何でも食べ過ぎだよね……

「んー……エリーゼ、冷たい物が欲しい……」

「お冷やで良い?」

さすがにお水じゃあダメかな?

「んー……」

顔が見れないので何とも言えない。

「おミカン食べる?」

「おー……」

これは大分酔ってるな。
収納からミカンをコロコロとテーブルの上に出す。
一つ手に取り皮を剥く。皮を剥いたミカンを丸のまま背中越しにノエルに渡す。

「ノエル、ルークにおミカン食べさせてあげて」

「わかったにゃっ!まかせるにゃっ!」

チラっと見えたノエルの前足にしっかりと握られたミカン。爪が刺さらないように上手に握ってた。

「ん?んっ!……ちょっ!待っ……ンぐ!む!」

「ご主人、おいしいかにゃっ!」

ノエルよ……まさかと思うが丸のまま口に突っ込んだのではあるまいな?いや、突っ込んだね。あの感じは多分。そしてお兄様達よ、声を出さずに笑うんじゃありません。イケメンが台無しですよ。
後ろでゲホゴホしてますね。

『ざ・ま・あ・み・ろ!』

キャスバルお兄様……声に出さずに何言ってるんですか……
全く、ヒドイお兄様です。

「ルーク、大丈夫?」

「んっがっ……グッグッ……」

ワザとか?ワザとだな(笑)

「で、ふざけるのは止めて。大丈夫なの?」

顔は無理して見ません。面倒くさいので(笑)

「んっ……ミカンで良かった。小ぶりだし、柔らかいから何とかなったよ。ノエル、これからはあのまんま口に入れないようにしてくれ。さすがに飲み込むのが大変だからな」

どうやら酔いも少し冷めたようだ。

「んにゃ?……わかったにゃっ!これからきをつけるにゃ!」

ラブラブだね。いや、焼き餅とか焼かないよ。私にだってタマもトラジもいるしね!
それにしてもニャンコのボデーは柔らかいなぁ……ノエルは長毛種っぽくてフサフサのフワフワのモフモフだから冬は抱っこしたい魅惑のモフボデーだね!
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