367 / 1,359
連載
大晦日 27
しおりを挟む
帝国かぁ……どんな所だろ。勉強して大体の歴史とか貴族とか領地とか特産品とか、公になってる情報は知ってるけど近所の美味しい店とかは分からないんだよね。
ただシルヴァニア領は何だか日本ぽいのよね。着物があったりとか……
そういや、シルヴァニア領からお着物作る職人集団来てるけど一緒に帝国に向かう事になるのかな?
帝国からもお客様が来るから、一緒に向かうのかな?
お父様が一緒なら一番隊が同道するし……ん?ルークは四番隊隊長になるから、一番・四番の両隊が同道か……それならたとえ大型が出ても安心ね。
ふふっ……長旅になるから、侍女や料理人も一緒かなぁ?
帝国にどんな出会いがあるか期待に胸がワクテカだわ!
「帝国の事考えてる?」
「ふふっ分かった?」
「分かるよ。凄いニヤニヤしてた」
ニヤニヤ……
「そんな顔してた?」
「パッと見分からないだろうけどな」
……ルーク……意外と見てるんだな……
「意外」
「ん?そうか?ちゃんと顔は見てないとダメだろ?結構出るよな……感情がさ」
「それって前から?」
気になる……
「前からだね。口では何とでも言えるけど、目がね……やっぱりちゃんと顔見てないと気が付かないでしょ」
やり手かも……若かったような事言ってたけど、コミュ力高めだったんだな。
「そうね。ちょっと意外だったわ……今時の若者らしくお付き合い薄目なのかと思ってた」
「まぁ……じゃないと社会人としてダメでしょ」
社会人としてとか言ったわ……世の中ダメな社会人多かった気がするんだけど(笑)まぁ、今世には関係無いか……いや、全く関係無い訳じゃないわね。
きちんと周りを見ずに育った残念な王子様知ってた!
「今時は社会人とは言わないけどね」
「そうだな!」
ハハハ!と笑ったルークと一緒にフフフと笑う。
「楽しそうねぇ」
お祖母さまが朗らかにクスクスと笑いながら入って来る。
「はい!お祖母さまは何かお気に召した物がありますか?」
ニコニコ顔のまま首を傾げる。
お祖母さま可愛いなぁ……
「そうね……」
「儂はこの当たり目と辛口ギンジョーが気に入ったぞ!」
お祖父さまよ……お祖父さまには聞いておらん!
「ホホホ……エリーゼは私に聞いたのですよ」
ギラリとお祖母さまの目が光った気がした……!
「お……おお、すまなかった……」
クスクスとお祖母さまとお母様が笑い合う。
お二人を見て、私も笑い合う。
ただシルヴァニア領は何だか日本ぽいのよね。着物があったりとか……
そういや、シルヴァニア領からお着物作る職人集団来てるけど一緒に帝国に向かう事になるのかな?
帝国からもお客様が来るから、一緒に向かうのかな?
お父様が一緒なら一番隊が同道するし……ん?ルークは四番隊隊長になるから、一番・四番の両隊が同道か……それならたとえ大型が出ても安心ね。
ふふっ……長旅になるから、侍女や料理人も一緒かなぁ?
帝国にどんな出会いがあるか期待に胸がワクテカだわ!
「帝国の事考えてる?」
「ふふっ分かった?」
「分かるよ。凄いニヤニヤしてた」
ニヤニヤ……
「そんな顔してた?」
「パッと見分からないだろうけどな」
……ルーク……意外と見てるんだな……
「意外」
「ん?そうか?ちゃんと顔は見てないとダメだろ?結構出るよな……感情がさ」
「それって前から?」
気になる……
「前からだね。口では何とでも言えるけど、目がね……やっぱりちゃんと顔見てないと気が付かないでしょ」
やり手かも……若かったような事言ってたけど、コミュ力高めだったんだな。
「そうね。ちょっと意外だったわ……今時の若者らしくお付き合い薄目なのかと思ってた」
「まぁ……じゃないと社会人としてダメでしょ」
社会人としてとか言ったわ……世の中ダメな社会人多かった気がするんだけど(笑)まぁ、今世には関係無いか……いや、全く関係無い訳じゃないわね。
きちんと周りを見ずに育った残念な王子様知ってた!
「今時は社会人とは言わないけどね」
「そうだな!」
ハハハ!と笑ったルークと一緒にフフフと笑う。
「楽しそうねぇ」
お祖母さまが朗らかにクスクスと笑いながら入って来る。
「はい!お祖母さまは何かお気に召した物がありますか?」
ニコニコ顔のまま首を傾げる。
お祖母さま可愛いなぁ……
「そうね……」
「儂はこの当たり目と辛口ギンジョーが気に入ったぞ!」
お祖父さまよ……お祖父さまには聞いておらん!
「ホホホ……エリーゼは私に聞いたのですよ」
ギラリとお祖母さまの目が光った気がした……!
「お……おお、すまなかった……」
クスクスとお祖母さまとお母様が笑い合う。
お二人を見て、私も笑い合う。
125
お気に入りに追加
16,846
あなたにおすすめの小説
婚約者が病弱な妹に恋をしたので、私は家を出ます。どうか、探さないでください。
待鳥園子
恋愛
婚約者が病弱な妹を見掛けて一目惚れし、私と婚約者を交換できないかと両親に聞いたらしい。
妹は清楚で可愛くて、しかも性格も良くて素直で可愛い。私が男でも、私よりもあの子が良いと、きっと思ってしまうはず。
……これは、二人は悪くない。仕方ないこと。
けど、二人の邪魔者になるくらいなら、私が家出します!
自覚のない純粋培養貴族令嬢が腹黒策士な護衛騎士に囚われて何があっても抜け出せないほどに溺愛される話。
別に要りませんけど?
ユウキ
恋愛
「お前を愛することは無い!」
そう言ったのは、今日結婚して私の夫となったネイサンだ。夫婦の寝室、これから初夜をという時に投げつけられた言葉に、私は素直に返事をした。
「……別に要りませんけど?」
※Rに触れる様な部分は有りませんが、情事を指す言葉が出ますので念のため。
※なろうでも掲載中
死に戻ったわたくしは、あのひとからお義兄様を奪ってみせます!
秋月真鳥
恋愛
アデライドはバルテルミー公爵家の養子で、十三歳。
大好きな義兄のマクシミリアンが学園の卒業式のパーティーで婚約者に、婚約破棄を申し入れられてしまう。
公爵家の後継者としての威厳を保つために、婚約者を社交界に出られなくしてしまったマクシミリアンは、そのことで恨まれて暗殺されてしまう。
義兄の死に悲しみ、憤ったアデライドは、復讐を誓うが、その拍子に階段から落ちてしまう。
目覚めたアデライドは五歳に戻っていた。
義兄を死なせないためにも、婚約を白紙にするしかない。
わたくしがお義兄様を幸せにする!
そう誓ったアデライドは十三歳の知識と記憶で婚約者の貴族としてのマナーのなってなさを暴き、平民の特待生に懸想する証拠を手に入れて、婚約を白紙に戻し、自分とマクシミリアンの婚約を結ばせるのだった。
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢は逃げることにした
葉柚
恋愛
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢のレイチェルは幸せいっぱいに暮らしていました。
でも、妊娠を切っ掛けに前世の記憶がよみがえり、悪役令嬢だということに気づいたレイチェルは皇太子の前から逃げ出すことにしました。
本編完結済みです。時々番外編を追加します。
悪役令嬢の涙
拓海のり
恋愛
公爵令嬢グレイスは婚約者である王太子エドマンドに卒業パーティで婚約破棄される。王子の側には、癒しの魔法を使え聖女ではないかと噂される子爵家に引き取られたメアリ―がいた。13000字の短編です。他サイトにも投稿します。
茶番には付き合っていられません
わらびもち
恋愛
私の婚約者の隣には何故かいつも同じ女性がいる。
婚約者の交流茶会にも彼女を同席させ仲睦まじく過ごす。
これではまるで私の方が邪魔者だ。
苦言を呈しようものなら彼は目を吊り上げて罵倒する。
どうして婚約者同士の交流にわざわざ部外者を連れてくるのか。
彼が何をしたいのかさっぱり分からない。
もうこんな茶番に付き合っていられない。
そんなにその女性を傍に置きたいのなら好きにすればいいわ。
【完結】婚約破棄される未来を変える為に海に飛び込んでみようと思います〜大逆転は一週間で!?溺愛はすぐ側に〜
●やきいもほくほく●
恋愛
マデリーンはこの国の第一王子であるパトリックの婚約者だった。
血の滲むような努力も、我慢も全ては幼い頃に交わした約束を守る為だった。
しかしシーア侯爵家の養女であるローズマリーが現れたことで状況は変わっていく。
花のように愛らしいローズマリーは婚約者であるパトリックの心も簡単に奪い取っていった。
「パトリック殿下は、何故あの令嬢に夢中なのかしらッ!それにあの態度、本当に許せないわッ」
学園の卒業パーティーを一週間と迫ったある日のことだった。
パトリックは婚約者の自分ではなく、ローズマリーとパーティーに参加するようだ。それにドレスも贈られる事もなかった……。
マデリーンが不思議な日記を見つけたのは、その日の夜だった。
ーータスケテ、オネガイ
日記からそんな声が聞こえた気がした。
どうしても気になったマデリーンは、震える手で日記を開いたのだった。
出来損ないの王妃と成り損ないの悪魔
梅雨の人
恋愛
「なぜ助けを求めないんだ?」
あの時あなたはそう私に問いかけてきた。
「あなたの手を取ったらあなたは幸せになれますか、嬉しいですか?」
私がそう問いかけたらあなたは手を差し伸べくれた。
「お前は充分苦しんだ。もう充分だ。」
私をまっすぐに見てくれるあなた、帰る場所を私に与えてくれたあなたについて行きたい、その時、そう心から思えた。
ささやかな毎日を与えてくれるあなたのおかげでようやく私は笑うことも冗談も言えるようになったのに、それなのに…私を突き放したひとがなぜ今更私に会いに来るのですか…?
出てくる登場人物は皆、不器用ですが一生懸命生きてります(汗)
完璧な空想上(ファンタジーよりの)話を書いてみたくて投稿しております。
宜しければご覧くださいませ。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。